Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

部活と軍事化

2021年06月29日 06時30分59秒 | Weblog
ドイツの学校には なぜ 「部活」 がないのか 非体育会系スポーツが生み出す文化、コミュニティ、そして豊かな時間
 「・・・イギリスの場合、ゲームはゲームという一種の相対化するような見方があったことに対し、日本の場合はゲームに対して「徹底主義」や「没我」「徹頭徹尾犠牲」といった態度やメンタリティがあったといいます。応援団にしても、味方を鼓舞するだけではなく、対戦相手を罵倒してでも勝利に導くのだという考え方があり、「フェアプレー」とは言い難い行動がありました。」(p176~177)

 「非軍事化」を狙って構成されたイギリスのスポーツマンシップに対し、導入当初の日本の「スポーツ」は、明らかに軍事化を目的としていた。
 向かう方向がまるで逆なのである。
 だから、これが戦時中は「軍事教練」として強化され、戦後も一部の「部活」では、軍事化を模倣するかのような指導(体罰を含む)が行われてきたのだろう。
 しかも、こうした「自己決定なき状態の狭量なスポーツマン」=「体育会系の人」(p175)は、日本の多くの企業組織において重宝される。
 「日本のスポーツマンは一種の洗脳状態のようになり、「勝利至上主義」を受け入れやすくなるのかもしれません。」(p175)という著者の言葉は、「ノルマ至上主義」に走る、こうした「自己決定なき人たち」に向けられた言葉のようにも思えてくるのである。
コメント
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