「『Ysee』は、ジョアンナ・ニューサムによる2枚のアルバム「Ys」と「JOANNA NEWSOM/&the Ys Street Band」の全ての曲の、それぞれのメロディーを頼りに、何より歌詞に忠実に、出て来るモチーフを振付と衣装や美術で再現しながら、秘められたストーリーを「夢」のやり方のまま可視化した、踊りによる8つの小作品集です。・・・
ご覧いただく前にお伝えするのもおかしな話ですが、奇妙な夢をふと思い出すように、この8つの物語をたまに思い出して頂けたらと、そしていつかこの暗号が皆様の中でふと解けて何かの力に変わってくれたらと、願っております。」
私はこの「再演譚」を観るのが今回初めてで、つくづくVol.1から見ておけばよかったと後悔しているのだが、上に引用した解説を読んで、新たな後悔が加わった。
その後悔というのは、「”予習”しておけばよかった!」というものである。
具体的には、ジョアンナ・ニューサムの2枚のアルバムを購入し、全曲のメロディーと歌詞をおさらいしておくべきだったのだ。
やむなくぶっつけ本番で鑑賞したのだが、英語の歌詞のリスニングは、英語圏在住歴のある人間にとっても、実は容易ではない(ラップ・ミュージックなどだとお手上げに近い曲も多い。)。
なので、ぶつ切りの単語を何とか拾い集めて、ダンスを(”理解する”のではなく、)”感じる”ことに専念しようと試みたのだが、これもやはりなかなか難しい。
「暗号」が解ける状態は、はるか彼方という感じである。
再再演のときまでに「暗号」が解けるよう、しっかり予習をしておく必要がありそう。