Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

カタリーナ、スケープゴート、フィロクテーテース(7)

2023年11月27日 06時30分00秒 | Weblog
 山下裕貴先生が批判する”今の霞が関”の人事・教育システムだが、その中に、一体どうやって、山口真由さん(我慢しない人)も証言しているような軍事化イニシエーションが組み込まれたのだろうか?
 この点に関する情報は乏しく、推測を含まざるを得ないのだが、おそらく、「過労死」という言葉が一般化した1980年代後半ころまでには、(一部の省庁ではあろうが、)この種の「加入礼」が確立していたと思われる。
 もちろん、これが自然発生的に出来上がるとは考えられないので、やはり、特定の人/人たちが導入したのだろう。
 この起源を特定するのは難しいのだが、例えば、
(一部の)旧制一高出身者の”集団志向”知的信用(3)
軍隊出身者の入省・復帰台所からキッチンへ(7)。大松監督!)
集団的スポーツの運動部(例えば、(旧)帝大漕艇部)出身者の活躍
などの複合的要因によって、この種の「加入礼」が制度化された可能性が考えられる。
 野球やサッカーなどは分かりやすいが、漕艇(ボート)でも、軍事化イニシエーションの内部原理:「皆は一人のために、一人は皆のために」が盛んに称揚される。
 一般の人は意外に思うかもしれないが、これはむしろ軍事化を目的としたスポーツではないかと思えるくらいである。

 「どこの大学でも大体同じで、
・「艇庫」と呼ばれる監獄に泊まり込み
・朝4時半起きで朝練をしてから大学に行き
・大学が終わったら再び艇庫に戻り晩練
という生活が待っています。つまり、1週間のうち大半は家に帰れなくなります(笑)

 これでは、殆ど海兵隊のブートキャンプ(新兵訓練) である。
 ボート部以外では、自衛隊や警察でも定番の柔道部・剣道部においてもやはり軍事化イニシエーションが盛んに行われるようであり、そのエートスが人事・教育システムの中に持ち込まれた可能性も考えられる。
 
コメント
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