Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

体動モデラ―ト

2024年12月04日 06時30分00秒 | Weblog
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲
 第1番 ト長調 BWV1007
 第3番 ハ長調 BWV1009
 第2番 ニ短調 BWV1008
 第6番 ニ長調 BWV1012 
<アンコール曲>
バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調より プレリュード
デュティユー :ザッハーの名による3つのストロフより 第1楽章

 ジャン=ギアン・ケラスによる無伴奏で、満席の大盛況。
 チェロのコンサートには余り行かない私も、「無伴奏にハズレなし」ということは知っているので、思わずチケットを買ったのである。
 この人は初見なのだが、響きが力強い上に、演奏スタイルを見ればすぐに只者でないことが分かる。
 全曲暗譜しているのはもちろんのこと、ほぼ手元を見ずに演奏している。
 要するに、「体が覚えている」のである。
 また、チェリストの中には、頻繁に左右に体を動かす人もいるが、この人はそうではなく、サラバンドやブーレだけ多少左右に揺れるものの、足を踏み込むような動作が入る程度で、「体動モデラート」な印象を受ける。
 アンコールは、バッハとアンリ・デュティユーという対照的な組み合わせ。
 無伴奏4番のプレリュードを聴くと、これが1番のプレリュードの変形であることがすぐ分かる(「使いまわし」と言ったら怒られるだろう)。
 ディティユーは初めて聴くが、不気味な響きの連続で、いかにも現代音楽という感じの曲である。
 会場ではCDが売られていて、最後まで迷ったのだが、結局買わないことにした。
 先日のアレクサンドル・カントロフの例もあるし、無伴奏は生で聴くのがベストだと思うからである。
コメント
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