4つのマズルカ Op.17
4つのマズルカ Op.41
3つのマズルカ Op.50
3つのマズルカ Op.63
4つのマズルカ Op.24
ピアノ・ソナタ2番「葬送」変ロ短調 Op.35
4つのマズルカ Op.41
3つのマズルカ Op.50
3つのマズルカ Op.63
4つのマズルカ Op.24
ピアノ・ソナタ2番「葬送」変ロ短調 Op.35
2005年のショパン・コンクールの覇者:ラファウ・ブレハッチによるオール・ショパンのリサイタル。
この選曲を見て、多くの人が思ったであろうことは、「オードブルが多すぎて、お腹いっぱい!」というものではないだろうか?
実際、マズルカの3曲目くらいで、私などは若干マンネリ感を感じてしまう。
もう少し曲の”並べ方”に工夫が欲しいところである。
メイン・ディッシュの「葬送」だが、この曲は、ブルース・リウ、ツィメルマン、ガルシア・ガルシアといったショパン弾きが日本ツアーでこぞって取り上げてきた曲であり、聴いている方はどうしても”比較”してしまう。
この観点からすると、ブレハッチの特色は、多くのピアニストが荘重にねっとりと弾くのに対し、意外にも軽くサラリと弾いてしまうところで、これには好感を抱いた。
「軽やかな葬送」というのは新鮮である。
アンコールは、「英雄ポロネーズ」、「軍隊ポロネーズ」ともう1曲(曲名が分からなかった)。
ポロネーズ2曲は抜群の出来栄えで、これはスタンディング・オベーションも当然。
私見では、このピアニストは、「ダンス系の曲を、軽やかに弾くと跳ねる」。
つまり、ガルシア・ガルシアの対極にあるピアニストという印象である。
鼻歌こそ歌わないものの、弾いているときの体の上下運動は相当激しい。
「踊るピアニスト」というべきか。