Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ショパン・コンクールの覇者(4)

2024年02月21日 06時30分00秒 | Weblog
4つのマズルカ Op.17
4つのマズルカ Op.41
3つのマズルカ Op.50
3つのマズルカ Op.63
4つのマズルカ Op.24
ピアノ・ソナタ2番「葬送」変ロ短調 Op.35 

 2005年のショパン・コンクールの覇者:ラファウ・ブレハッチによるオール・ショパンのリサイタル。
 この選曲を見て、多くの人が思ったであろうことは、「オードブルが多すぎて、お腹いっぱい!」というものではないだろうか?
 実際、マズルカの3曲目くらいで、私などは若干マンネリ感を感じてしまう。
 もう少し曲の”並べ方”に工夫が欲しいところである。
 メイン・ディッシュの「葬送」だが、この曲は、ブルース・リウ、ツィメルマン、ガルシア・ガルシアといったショパン弾きが日本ツアーでこぞって取り上げてきた曲であり、聴いている方はどうしても”比較”してしまう。
 この観点からすると、ブレハッチの特色は、多くのピアニストが荘重にねっとりと弾くのに対し、意外にも軽くサラリと弾いてしまうところで、これには好感を抱いた。
 「軽やかな葬送」というのは新鮮である。
 アンコールは、「英雄ポロネーズ」、「軍隊ポロネーズ」ともう1曲(曲名が分からなかった)。
 ポロネーズ2曲は抜群の出来栄えで、これはスタンディング・オベーションも当然。
 私見では、このピアニストは、「ダンス系の曲を、軽やかに弾くと跳ねる」。
 つまり、ガルシア・ガルシアの対極にあるピアニストという印象である。
 鼻歌こそ歌わないものの、弾いているときの体の上下運動は相当激しい。
 「踊るピアニスト」というべきか。

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