首相暗殺未遂 謎のまま タイ爆発物事件から10日
【バンコク2日永田健】タイのタクシン首相を狙ったとみられる爆破未遂事件は、容疑者逮捕から1週間以上たっても、事件の様相や背景が見えてこない。軍内部の「反タクシン派」の関与が疑われる一方、犯行に不自然な点があることなどから、反首相派は「首相による自作自演だ」と主張している。
知らぬ間にタイのタクシン首相暗殺未遂事件が起きていたらしい。ニュース検索しても余り出ないところを見ると、日本ではたいした事件と思われていないようである。
もっとも、この事件は、バンコク市民の多くには、首相サイドが起こした「自作自演」という見方をとっている。というのも、余りにもお粗末な手口からは「やる気」が見られず、また、事件後の軍の人事では、反タクシン派が一掃された(らしい)からである。
早速バンコク駐在の昔の会社の同僚に問い合わせると、タクシン事件はうやむやに終わっており、もはや、今月28日に開通する新空港の話題で持ちきりだそうな。その理由は、「超いい加減なつくり」だからだそうである。