Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

受任通知

2021年01月21日 06時35分53秒 | Weblog
 「自由と正義」2021年1月号を読んでいたら、ある事務所の所属弁護士が懲戒を受けているのを知って驚いた。
 その事務所はかなり有名な事務所で、所長弁護士は当該弁護士会の綱紀委員長を務めている(らしい)からである。
 懲戒理由は、
 「被懲戒者は、懲戒請求者から、懲戒請求者がカード会社のカードが完全に使えなくなることまで希望しておらず、カードが完全に使えなくなる結果が生じないようにする方法で過払金の有無を調査し、過払金が存在する場合には過払金返還請求をするとう限度において委任を受けていたにもかかわらず、2017年1月11日、債務整理に関する委任を受けた旨記載した受任通知をカード会社3社に対して発送し、その結果2社のカードが使用できなくなり、また、そのうち1社から期限の利益を喪失したとして、一括返済を求められてその支払に応じる事態を生じさせ、さらにカード会社に対して、懲戒請求者がカードを再度利用できるための交渉等も行わなかった。
というもの。
 受任通知に「債務整理に関する委任を受けた」旨の記載があったのがまずいように読めるが、果たしてそうだろうか?
 私見ではあるが、「過払金の有無の調査・請求等に関する委任を受けた」という記載にすればよかったといえるかどうかは疑問である。
 というのも、弁護士から受任通知が届いた場合、その記載内容いかんにかかわらず、消費者金融会社が機械的に「事故があった」と登録・処理する可能性は否定できないからである。
 そうであるとすれば、この種の依頼を受けること自体にそれなりのリスクがあるということになるだろう。
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若い人々と抑圧スパイラル

2021年01月20日 06時15分13秒 | Weblog
新版 ローマ法案内 現代の法律家のために

 「具体的な制度構築の方面について言えば、冷静な分析ばかりか、抉り出した範型を想像力で思い切りそれぞれ対抗極へと発展させなおかつ突き放し(ここまでが文学の領分)その中のどれでもないものを造形する創造が不可欠であった。前提として、文学は、既存の意識の中から多様なエレメントを引き出し、それらをいきいきと解放しなければならない。近代の造形芸術・音楽・舞踊が引き継ぐ。逆に言えば、あらゆる素材に、あらゆる若い人々に、豊かな可能性がある。これを押しつぶす試みはそれ自身 réciprocité の抑圧スパイラルにはまる。」(p10の註13))。

 木庭先生の本、論文はどれもそうだが、「註」に大事なことや読者へのサービス文句が含まれていることが多い。
 上に挙げた文章もそうで、「政治」を立ち上げるにあたっては芸術全般とりわけ文学が重要であり、「あらゆる素材」「あらゆる若い人々」に豊かな可能性があるという。
 だが、若い人々は、もしかすると、大学入学共通テスト対策などで手いっぱいで、本を読む余裕も乏しいのではないかと想像される。
 思い返せば、私の高校時代も、10月くらいから、「センター試験対策」ということでセンター試験の過去問ばかり解かされる毎日だったように思う(これだと、教える側は非常に楽なのだろう。)。
 まさに「抑圧スパイラル」である。
 
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インスピレーション

2021年01月19日 06時00分51秒 | Weblog
天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々
 ジョージ・ガーシュウィンの場合:
インスピレーションは信じなかった。そんなものがくるのを待っていたら、年にせいぜい3曲しか作れないといって、毎日こつこつ仕事をするのを好んだ」(p202)

 ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテの場合:
ゲーテはインスピレーションが湧かなければ、仕事をしても無駄だと考えていた。「したがって、私のアドバイスは、なにごとも無理にやろうとしてはいけないということだ。気分がのらない日や時間は無為に過ごすか、寝るかしたほうがいい。そんなときに書いたところで、あとから読んで満足のいくようなものは生まれない」」(p230)。

 作曲家と作家・詩人という違いはあるが、インスピレーションについて正反対のことが述べられている。
 個人的には、ゲーテに軍配を上げたい気もするが、毎日「クリエイティヴな仕事」を要求されているとは限らない一般庶民としては、ガーシュウィンを手本にすべきなのかもしれない。
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興行中止保険

2021年01月18日 06時00分01秒 | Weblog
東京五輪、開催可否2月ヤマ場 中旬に組織委とIOC合同事務折衝
五輪、損害保険適用へ交渉進める 組織委、追加経費3千億円規模か

 昨年中あるいは年明け早々発表されると思われていたオリンピック開催の最終判断だが、不透明な状況になっている。
 5月頃になるという週刊誌の記事も出ているが、それではさすがに遅すぎるだろうし、アスリートに気の毒である。
 緊急事態宣言の期限あたりが一つのタイミングではないかと予想するが、中止の場合、保険金はいくら出るのだろうか?
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常若の組織(2)

2021年01月17日 05時54分51秒 | Weblog
ジャニーズJr.に22歳での活動終了制度を導入へ
 「ジャニーズ事務所は16日、ジャニーズJr.に22歳での活動終了制度を導入することを公式サイトで発表した。2023年3月31日から適用される。約60年の歴史があるジャニーズ事務所で、ジャニーズJr.制度に年齢制限が設けられるのは初めて。

 プロ野球でいえば、18歳のころから育成契約を続けてきたが、22歳で戦力外通告を受けるようなものだろうか?
 常若の組織を維持するのが目的なのだろうが、通常の組織とはやり方がちょっと違う。
 一般企業であれば、一定年齢を超えた社員を「隠居」させ、本体から別組織(天下り先)に転出させるのだが、こうした「ジャニーズ・シニア戦略」は採用されないようだ。
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ドル箱演目

2021年01月16日 06時32分00秒 | Weblog
新国立劇場 2020/2021シーズンラインアップ

 ラインアップをみると、「ドル箱演目」という感が強い。
 コロナ禍で客席制限があるため、確実に売れる演目でないといけないのだろうが、新鮮味に欠けるのは確かである。
 他の劇場での公演も含めれば、数年以内に観たという人も多いだろう。
 ちなみに、新国立劇場での直近の公演を調べてみたら、「トスカ」は2018年、「フィガロの結婚」は2017年、「ワルキューレ」は2016年だった。
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猫とキツネ(6)

2021年01月15日 06時19分09秒 | Weblog
岡口基一の「ボ2ネタ」(2021年1月14日)
 「「僕の雇用主は国民」
 そんなことが言える人間が国家公務員になってはダメです。
 自分の出世だけを考えるような人間が
 国家公務員には向いています。
 違法行為を強要して部下を自殺させても
 全然胸が痛まず
 出世を謳歌している
 そういう人間が
 国家公務員には向いています」


 岡口判事が大学生のころもおそらくそうだったと思うのだが、法学部にはたくさんの「猫とキツネ」がいた。
 例えば、法律を出世の道具であるかのように喧伝する勢力があり、それに引っかかって進路を決めてしまう学生も多かった。
 「法学部(あるいは予備校)で一生懸命勉強すれば、プラチナチケットが手に入るよ!これがあれば、出世して偉い人になれるし、天下りすればお金も稼げるよ!」といった宣伝文句がキャンパス内外で飛び交っていたのである。
 この宣伝文句は、ロースクール制度の導入によって、以下のように変わったと思われる。
 「ロースクールに入れば、プラチナチケットは手に入らないけれど、法曹になることが出来るよ!」
 問題なのは、どのような法曹になるかということなのだろう。
 
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2から5へ

2021年01月14日 06時15分04秒 | Weblog
髙橋洋一チャンネル 第63回 即答シリーズ③ 年末年始特別警報 コロナ5類 感染者国籍言わない&教師忙しすぎ問題

 あちこちで指摘されているのが「2を5にする」という話。
 これは某掲示板(2ちゃんねる→5ちゃんねる)のことではなく、感染症法上の分類において、新型コロナウイルスを「2類相当」から「5類相当」に変更することである。
 これは、昨夏ころから出ていた話だが、髙橋洋一氏によれば時期を逸したということで、今さら出来ないということのようである。
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20時以降の営業

2021年01月13日 06時18分29秒 | Weblog
 首都圏を対象とした緊急事態宣言の発出を受けて、20時以降の営業を停止する店舗が増えているが、例外もある。
 コンビニは当然として、歯医者さんも結構夜の営業を継続しているようだ。
 このほか、一番遅くまで営業しているのは、おそらく銭湯ではないかと思われる。
 深夜零時、1時までの営業もあるようなので、20時以降銭湯に行くことは、「不要不急の外出」とはみなされないようだ。
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二階建て合唱団

2021年01月12日 06時10分06秒 | Weblog
オペラ公演ラインアップ「サムソンとデリラ」

 昨年4月に公演予定だったものが延期されていたもの。
 注目すべきは合唱団の在り方である。
 オーケストラの後方に位置しているのは従来どおりだが、2点で大きな変化がみられる。
 1点目は、合唱団とオーケストラとの間に半透明のカーテンが貼られていることである。
 これは、言うまでもなく飛沫防止が目的だろう。
 2点目が重要なのだが、従来は前後2~3列に並んでいた合唱団が、二階建て様の装置を利用して、上下二段になって歌っていることである。
 これは、合唱団内部での飛沫を防止するためだろうが、よく考えたものである。
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