自分がバイロイトで初めてトリスタンを見た(聴いた)のが
バイロイト音楽祭の100周年
そしてワーグナーの生誕200年の今年
再びドイツに出かける
特にワグネリアンというわけでもないが
こうして見ると少しは縁があるのかもしれない
それにしても生まれて初めてのオペラ(楽劇)がトリスタンで
しかもバイロイト音楽祭のというのは
少し変わった経験の仕方といえるかもしれない
(残念ながら指揮はカルロス・クライバーではなくてホルスト・シュタインだった)
だからこのトリスタンは日本でも機会があれば
見るようにした
NHKホールで、名古屋の金山の市民会館で
バイロイトで特に印象的だったシーンは
2幕のブランゲーネの警告のところ
ここの部分の聴き比べをいろいろやってみると
どうしても先日も書いたけれど
フルトヴェングラーのまとわりつくような
オーケストラの伴奏が圧倒的で
バーンスタインもクライバーもカラヤンもベームも
どうしても物足りなくなってしまう
フルトヴェングラーのトリスタンの前奏曲と愛の死は
1933年だったか古い時代のシンフォニックな演奏も
なぜだか分からないが心惹かれる
「トリスタンの夢」
ふと思いついた言葉だが
何か詩的な感じがする(?)と思うのは自分だけか
同様に思いついたのが
「パパゲーノの夢」
パパゲーノはモーツアルトのオペラ「魔法の笛」の憎めない奴
誰も見ていないなら手柄も自分のものにしてしまおうとか
努力・忍耐なんて嫌い
恋人か奥さんが欲しいな、、なんていい加減な人物
でも音楽が素晴らしいせいか
パパゲーノが自分は大好きだ
(人間らしくて?)
真面目な突き詰めたトリスタン
活き活きと生活を楽しむパパゲーノ
ある時はトリスタン
またある時はパパゲーノ
多分人はこうした2面を持っているに違いない
そのどちらの部分が大きいかだけの問題
自分は?
どっちかといえばパパゲーノが好きかな
でも今年は生誕200年ということで
トリスタンを贔屓してみようか
(ホント、どうでもいいことだけれど)