パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

柿谷の守備

2013年07月29日 20時19分10秒 | サッカー
昨日の東アジアカップ 韓国戦
押されっぱなしの日本がカウンター2本で勝利
それを決めたのが期待値の高い柿谷

一本目の裏に抜けだしてのシュート
彼の場合大概入るな!
と心配にならずに済む
まるでドイツの無慈悲な正確なシュートのよう

2本目はラッキーなボールが目の前に
パターンとしてはこぼれ球を反射神経鋭く
決めたみたいで大久保とか中山みたいに見えるけど
もう少しテクニカルな感じ

彼の場合、今回の大会で得点王になったが
シュートは3本しか撃っていないとか
つまり100%の得点率

こんなふうに決定率の高い選手は
日本では久しぶり
というか特異な存在

これが一時の波にノッているのではなく
実力の裏付けがあるどころか
もっと出来るはずと感じさせるところが
半端じゃない

彼は身長が177センチ 体重68キロくらいで
いくら食べても太らないタイプらしい
筋肉の質はスプリンタータイプ
瞬間的なスピードは速い感じ
その分スタミナはないのかもしれない

このスタミナ不足に原因するのか
彼の守備、チェイシング、プレスは緩い感じ
ただ、たまに一か八かのスライディングが幸を奏するところは
センスの良いところか

確かにテレビ画面では彼は歩いている時間が多い
消えている時間も多い
それは見場が悪い

昨日のように攻められっぱなしでは特に
ゆるい守備は負ければ不評を買いそう

しかし、守備でガス欠しなかったから
得点できたのかもしれない

点取り屋はこんなふうでいいのかもしれない
1試合に1回か2回しかないチャンスをえげつなく決める
その仕事に対する職人

柿谷のちょっと変わっている点は
昨日のように攻められっぱなしでも
我慢できずに下がってもらいに来ないこと
これは案外難しい
普通の神経なら、みんなで協力してとかボールに触りたくて
下がってくる
しかし、彼は虎視眈々とチャンスを狙っている

相手側にとってどちらが嫌か
得点能力の高い選手がワンチャンスを狙っているというのは
不気味な感じがして案外疲れるのかもしれない

柿谷が平気で(?)下がらずにいられるのは
味方を信用しているだけでなく
点取り屋のメンタリティを持っているから
と判断するのは良い方に解釈し過ぎか

彼の守備力を挙げる方法は
彼がもっと得点能力を挙げること
そうすればDFの一人は彼につかなくてはならなくなる

そうすればちゃんと守備したことになる

もっとも今度は彼はもうワンステップ上がって
つかれても得点できるようにならなければならないが
コメント
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