多分、人に必要なのはきっかけだと思う
個人は社会に関係していて、社会は政治に結びついているという現実は
それなりの経験を積んだ人間なら実感すると思われる
それを踏まえて個人としてどのような行動を起こすかが問われるが
行動は面倒なので、とりあえずは傍観者とか批判をすることで
とどまっている人は多いと思う
自分も自戒を込めて思うのが、あることが起きるまでは全くこの手のことには
ノータッチでまさに傍観者だった(市議会議員の名前も知らなかった)
ところが、声をかけられて手伝った新城の住民投票に関する理不尽な出来事に
怒りを覚えて何かを調べたり、いろいろ知ることになると、社会とか政治が
本来あるべき姿に実現されていないことに気づくことになった
知ればなにかが変わる
知ることは力となり行動を促す
そして行動すれば何かが変わる
と上手い具合に物事が運べば良いのだが
現実は行動は短期的には何も報われない事が多い
だが、変化がないとしても行動することには意味がある
と先日から扱っている「フィンランドの高校生が学んでいる人生を変える教養」
には書かれている
実はそのようなことは、希望も込めて自分もそう思っていた
世の中の多くのことは思い通りにならない
それでも何かを求めて粘りづよく何かをし続けること
それば信念のように大事なものだと感じていた
(容易に行動したことが達成されると、人は妙な自信と
全能感を覚えてしまうのではないかとの不安を覚える)
ところで例の教科書には、自分が影響を与えられる行為として
以下のようにリストアップされている
・投票、また人に投票するように勧めること
・抗議の投票、反対投票
・立候補すること
・政党での活動
・政党の青年組織の委員、高校生同盟、青年議会などでの活動
・国際的な活動
・市民イニシアティブ
・法制化を求める、署名する
・ソーシャルメディアで弱者を養護する
・レイシズムのステッカーを剥がす、張り替える
・居住地の自治体評議会、国会議員、大臣、その他影響力のあるひとにコンタクトする
・雑誌に記事を書く
・デモ、行進
・市民団体を通した影響力の行使
・職業組合に所属
・身の回りの問題に取り組む
・ボランティア
・寄付
・倫理的な消費
・ボイコット
・菜食主義、公共交通機関の利用
・ソーシャルメディアでキャンペーン
・責任あるソーシャルメディアの使用
・アートを通じた活動
・科学
・ハンガーストライキ
・ハッキング
・市民的不服従
・暴力、テロ
・革命、クーデター
つまりは影響を与えられる方法はとても多様だ
(人はこの中で幾つくらい行動したことがあるだろう?
個人的にはざっと数えて10以上ありそうだ)
個人個人が(影響を与える)行動することが民主主義には必要とされているが
影響を与えるのは何年に一度かの選挙で投票するだけではない
本ではそれでは全く不十分だとされているし、実感でもそう思う
面倒くさかったり、人との摩擦が起きるかもしれない行動に
飛び込むことは日本社会では好まれないかもしれない
でも、自分自身が社会と折り合いをつけるというのは
巷に存在する空気に無条件に従っていくるのではなく
とりあえず自分も納得することが必要と思えてならない
こう言うときの個人(自分)というのは
利益を求める個人主義のそれとは違う気がする
またもや、まとまらない話!