パンセ(みたいなものを目指して)

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嘘をつくつもりでいる人から本当の話は聞けない

2024年01月14日 10時21分45秒 | あれこれ考えること

今日は偏った話 
気を悪くする人がいるかも知れないがご勘弁を!

既視感、浮かんだのはこの言葉だった
連日新聞テレビを賑わせている自民党派閥のパーティ券裏金問題
検察は意見聴取を行った政治家の起訴は見送るらしいとの速報を目にした

やはり!との思いと同時に襲われたのが既視感
いつか見た景色、それがまた繰り返される

本来ならば経験しない方が良い裁判を経験したものとして強く刻まれたたのは
世の中は「ああ言えば、こう言う」世界で成り立っているということ
それは昔の人も実感していて、以前読んだ「プロパガンダ」にはこのように書かれている


裁判が精緻な調査と言葉同士の戦いというものの、争点をあえて曖昧にするのは
戦いの方法論として存在し、そこに政治的な力学が働けば
世の中の人の常識とか正義感は果たすことができない

そこで思うのは、「嘘をつくつもりでいる人から本当の話を聞くことは難しい」
というあたり前の事実だ
そもそも検察から事情聴取を受けたからと言って派閥関係者は本当のことを
口にすることなどありうるのだろうか、、
(口裏合わせの時間もたっぷりあったし)
まして、政治家が起訴されるには高いハードルが存在し、そのハードルは
政治家に有利に働くものとするならば、政治家はその弱点をついて「知らぬ存ぜず」
という手段をとることは想像できる
(こうなってしまうのは政治資金規正法という法自体が緩いものだからとの意見がある)

話は変わって、安倍派のパティー券キックバックをやめるように!
としたのは安倍さんだという
これは今では多くのメディアで事実として伝えられている
だがへそ曲がりは少し疑問を覚える
この話が事実とする何らかの証拠があったのだろうか?
派閥の人間から聞いただけなら、それをすぐさま信じて良いものだろうか
そしてメディアは無邪気に報じて良いものだろうか

このような疑問を持つに至ったのは、この話がいち早く岩田明子氏から出たからだ
そしてそれを報じたのが産経新聞
岩田氏も産経新聞も明らかに安倍氏よりの報道を行う人とか媒体だ

安倍氏がキックバックをしないようにとした考えを持っていたことに疑問を
おぼえるのは、彼の行ってきたことを顧みると、その思考パターンとか
行動パターンと違っているからだ

彼は桜を見る会で山口県の人々を優先的に招待し
その前日には破格の価格でパーティを行っている
(この破格値の実現は常識的に怪しさを払拭できない)
過去にそのような判断をする人が、パーティ券のときだけ
全うな判断をすることなどありうるだろうか

最近、現代の世の中はソフトな独裁になっているのではないか!と思う
ソフトというより、知らないうちにの方が良いかもしれない

独裁は世界的にも増えているようだ
手間のかかる民主主義よりは即断即決ができ、実行が素早い制度としての
「いい人」の独裁を求める人が多くなっていると思われるが
「いい人」に疑問が生じてしまう
「いい人」は短期には存在しうるかもしれないが
「いい人がいい人であり続ける」のはとても難しくて
確率的に人にはそれは無理だと思えてしまう
だからこそ、人は制度として任期の制限を考えだした

プーチンも習近平も任期を長くする法律を作ったし
安倍さんも自民党総裁の任期を長くする制度に成功している

こうしてみると、世の中はディストピアになっているかもしれない
と無力感が襲ってきそうだが、庶民は実は検察以上に力があるかもしれない
それは庶民が不起訴にされた政治家に投票しないという選択をすれば
彼らは実質的に罰を受けることになる

不起訴だから悪いことはしていない!と言い切るには
不記載の金額が非常に大きな金額になっているという事実を鑑みると
すべてをスルーで許されるものではないと思う

ということで、検察が罰を与えないなら庶民がそのかわりをする
という選択はありうるものだと思う
それらの判断が多少の早とちりだとしても、その誤差は許される範囲内と思う
そうでないと、その先に明るいものは見えてこない気がする

ところで、政府関係者が能登の現場に今もって行かないのは
庶民の知らない原発の事情があるからだ、、との考えが一部のSNSで広がっている
これが本当か本当でないかは分からないが、そのように考えたほうが
いろいろ説明がつくように思えるのも事実だ

日曜の朝らしくない、、少し怒りを覚える話




 

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