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やはり変!日本学術会議の任命拒否の件

2020年10月02日 08時43分56秒 | あれこれ考えること

 地方の名も知られていない発信力のないおっさんが、何か言ったところで
変わるとは思えないが、それでも何か言わないと気がすまないとか
何か言うことに意味があると思いたいことがある

昨日からニュースになっている日本学術会議の任命に関する政権の介入についてだ
普通はメンバーは学術会議が推薦した105人を形式上首相が任命することになっているが
今回はそのうちの6人が任命されなかった
いつもならスルーしてしまいそうな実生活とは結びつかない話題だが
この任命されなかった人の中に歴史学者の加藤陽子氏がいたことで無関心ではいられなかった

「戦争まで」「それでも日本人は戦争を選んだ」「戦争の論理」「昭和天皇と戦争の世紀」
これが自分が読んだ彼女の本(しんどいが大変参考になった)
それらは膨大な資料に基づく労作で、意思決定のプロセスや社会の背景、外国からの視点などに溢れ
歴史の検証とか学問というのはこういうことなのか、、と思い知らされた著作だ
それを読んで感じることは、学者の立場で客観性を保ちながら現政権(あるいは安倍さん)
右翼の人々が、できれば触れてほしくないようなことも書かれているといったもので
安倍さんや菅さんの求めるとところとは違うのは誰にでもわかる

今回は他の任命されなかった他の学者さんは、集団的自衛権とか特定秘密保護法とかに
反対の立場をとった人であるとニュースは伝えている
加藤氏がこの手の法案に賛成ではない立場を取るのは本を読めばわかる
それは生き方、考え方が今の政権の求めるものと違うと思われる

政府提案の法案に賛成の意志を示さなかったから排除したい、、のではなく
こうした考え方を持つ人が邪魔!と感じた結果ではないだろうか
これは多様な意見を取り上げて熟慮するステップを放棄して、自分たちの都合の良い話
(データ)だけを信用して進めていく、、
最近いろんなところで見られるこうした傾向が、ここでも明らかにされたのではないだろうか

田舎にいると時代の流れとか空気とか漠然としたものの感じ方は、首都圏にいる人と全然違うだろう
それは世の中を知らないことに繋がるかもしれない
でも、田舎にいることによってこそ「変」だと感じるものも存在する
巷にあふれる種々雑多な情報を見聞きして大勢の意見に従う都会人より(そういう人ばかりではないだろうが)
変なものは変だと直感的に感じられる、、田舎の方が本質をつく考えができるのではないか

つまりは、今回の任命拒否は、、想像以上に今後に影響を与えることになるので
そんなに簡単にこの行為を認めてはならないということ

田舎のおっさんが言ったところでどうなるものでもないが
後世の人に「あの時何をした!」と問い詰められたら
何も答えられないというのだけは避けたいと思う

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