パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

PKのことなど(クロアチア戦を見て)

2022年12月06日 09時07分47秒 | サッカー

今回のワールドカップではPKを阻止されることが多いようだ
メッシは2回、レヴァンドフスキも止められている
キッカーが有利というものの有名選手は研究されているから
簡単に決めるのは難しいようだ

PKをどのように蹴るかを比較すると、ネイマールは決して強いキックではない
GKとの駆け引きをして、不思議なくらい逆をとっている
これは才能というしかないのかもしれない
メッシ並ぶ点取り屋のクリスティアーノ・ロナウドはGKが取れないところに
思い切り蹴り込むタイプだ(ベイルも思い切り蹴っていた)
多少読まれていてもボールの勢いで手を弾いてゴールする感じだ
これは少々度胸がいる
ゴールの上に行ってしまう可能性もあるからだ

先程のクロアチアとのPK戦
個人的には気持ちの入った思いっきり蹴り込むほうが
勢いがついていいだろうと思った
ところが、南野・三苫・吉田は思いっきり蹴るよりコース狙いだった
呼吸も間合いもGKとぴったり合わされて相手の方がうまかった
こんな時は本田のオーストラリア戦で決めたような
思いっきりの良いキックが見たかった
PKキッカーは想像以上のプレッシャーがかかるのだろう
真の意味で精神力の強さが必要とされる

サッカーは残念ながら少しづつしか強くなっていかない
たとえジャイアント・キリングをしても、それは一時期でしかない
本当に強くなるには、つらい経験や強いチームと比べて何が足りないかを
時間をかけて消化していくしかない

時々、サッカーの神様はいたり、残酷な神様しかいないと思うことがある
前田の得点は何回もプレスをかけ続けたご褒美のような気がした
前回のワールドカップでは原口元気がすごい運動量で貢献したのが
ベルギー戦でのゴールとして報われた気がした

残酷な神様というのは、PKを阻止されたのが三苫、吉田だったことで
三苫は後半のジョーカー的存在でチームの勝利に貢献した彼が
止められてしまったり、守りの中心キャプテンとして頑張った吉田が
残酷にも辛い役を負うことになった

もうひとり南野はこのシーンはいつまでも頭から消えないかもしれない
だが、それは乗り越えるしかないのだ
意識して忘れるようにするか、PKは誰にも阻止できないところに
強いキックをする技術を身につけるか、、
いずれにしても自分の力で乗り越えるしかない

2勝1敗1引き分け、これが今回のワールドカップの成績だ
その2勝がドイツ・スペインだったことは、
少しは世界のサッカーを知っているものとしては驚き以外の何物でもない

だが予選リーグのような負けないサッカーだけでは新たな景色は見えない
勝つサッカーを身に付けないともう一段階上には行けない気がする
必要なのはストライカーの存在だと思う
点で合わせて得点ではなく、合わせることも自分でシュートまで持っていくことも
比較的遠くからも得点できるような、、そうした選手を育てる必要がある
守りの方は少しづつ進歩しているが、ストライカーはなかなか育たない
これは日本社会のあり方に問題がある(かもしれない)深刻な問題の可能性がある
(ストライカーは変人が多い、その変人を日本社会は受け入れられるか)

日本は消えてしまったが、勝負の本番はこれから
次の組み合わせでは、アルゼンチンVSオランダ、イングランドVSフランス
この戦いが面白そう





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