新聞(中日新聞)を眺めていても目に入るのは、その時の自分の関心事であることは多い
今朝もそうだった(同居人はきっと無関心だろうが)
それは昨日もここで扱った会計に関することで、新聞に掲載されることなので
国に関することだが、記事のタイトルは「会計検査要請を見送り」で
オリパラ用の健康管理アプリの事業費やアベノマスク配布などに関する
会計検査院への検査要請が見送られることになったという内容だ
会計検査院への検査要項は
●アベノマスクの詳細な経費●当初は73億円の事業費だったオリパラアプリなどの新システムの契約手続き
●給付金事業の事務費●予備費の使用 などで、関心のある国民の一人としてはチェックして欲しい内容だ
ところが、会計検査に対する要請は慣例として全会一致となっており、与党側が応じなかったために
お流れになったというわけだ
与党の反対意見としては「会計検査院が他に多くの検査を抱えているため」と担当省庁の負担を増加を理由としている
一見よさそうな全会一致とか多数決というのは(ある人たちにとって)便利な手段だな!
と、ここでも感じてしまう(それ以外の方法は見つからないとしても)
前にも述べたが、オリンピックの運営管理費の人件費についての国会審議で
業務委託の契約書を野党議員が国会に出席している全委員に配るよう要求したが
これは与党議員の反対でなされないことがあった
国会で良く委員長が発する「(野党の要求は)後で理事会にて検討します」という言葉は
「要求は果たしません」という答えとイコールになっている
つまりは制度的あるいは手続き上に則って多数決をすれば、野党の要求は否決されて
このような結果も合法的(だが適切ではない)だということだ
こういう時はそもそも多数決が正しい決め方なのだろうと思ってしまうが
このような行き過ぎが、最近増えている「選挙に基づく専制国家」のそれに似ていると感じてしまう
20年以上も前、オウム真理教事件のサティアンの捜査をする時、
警察がオウムを入れた鳥かごをもって訪れた映像があったが、このオウムはセンサーの働きをするためのものだった
有毒ガスをいち早く知ることのできるオウムによって、後に続く人の安全を確保するというものだ
有毒ガスに敏感な生き物の例としてのオウムではないが
人の中にもオウムのように物事に敏感な人はいるもので
そういう人たちは、合法的な専制国家になりつつあるような現在の状況を不安を感じずにいられない
それは単なる杞憂かどうかは、残念ながら時が経過したあとでしかわからない
だが、危機に際しては最悪の状況を考えておくことが人としての知恵であるとしたら
それらはなされているのだろうか?
少しばかり気の滅入ることの多い毎日
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