パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

悪いのは誰か?

2024年03月20日 09時13分31秒 | あれこれ考えること

子どもの発想が斬新なのは、大人では当たり前の関係性ではなくて
大人では排除する関係性でも無邪気に結びつけているからかもしれない
それは生き物が生き延びるために、あらゆる可能性の突然変異を
起こすのと似ている気がする

生き物は意図を持って突然変異を起こすのではなく
手当たり次第に変化を起こし、その中で都合の良いものが
結果的に残るだけのことと考えるのが進化論の考え方のようだ

大人なら何かと何かは関連付けて記憶しているが
子どもはそうした知識がないために、
勝手に関係ないもの同士を結びつけてしまう
それが大人には斬新な発想と思えるのだろう

最近の囲碁、将棋の世界は若い人の活躍が目立っている
30代はもう現役のトップにはいられないかのようだ
それなりの経験を積んだ人は、直感的に良い手が頭に浮かぶそうだ
素人と玄人の違いは読みの深さではなく
最初に思いつく手の的確さとする調査もあるそうだ
(限られた時間内に手を選択しなければならないので、これは重要)

一方、経験の少ない人は手当たり次第にいろんな手を試みる
それはAIが様々な手を検討するのに似ているかもしれない
(もっともAIの方向性もプログラムを作る人の影響を受けているので
完全にあらゆる可能性を想像しているわけでなないと思うが)
そして従来なら顧みられなかった手も検討に値するとなって
経験以上の成果を得ることができるようになっているかのようだ
(これは想像でしかない)

これは他の多くの場合にも言えそうで
その世界の経験豊富な人間になるということは
実は良いことばかりではなさそうだ
特に最近の政治に関するメディアは、あまりにも通好みの内容になりすぎて
素人とか一般人が知りたい情報よりは、力関係のみを伝えている気がする
それは戦国時代の大名たちが誰と組んだら得か!
の判断を解説しているかのようだ
だが、肝心なのは組む相手の選択とか権力闘争ではなく
もっと根本的な「良し悪し」のはずだ

だが現実的には、これは話が遠いために、
断定的なわかりやすい権力闘争の扱いの方に流れてしまうようだ

ということで、世の中は「誰かが悪い!」
に集約されてしまう傾向にあるということ
でも、大衆はまさか「選んだ自分たちが悪い」
とは気づかないと思われる

例のごとく、まとまらない話!

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