パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

国会議員の仕事?

2024年10月05日 10時04分14秒 | あれこれ考えること

衆議院選挙が27日行われる
裏金議員の公認について自民党は地区の自民党支部からの要請と
本人が誓約書を書くこと等で認める方向にあると報道されている

これは各支部の常識の有り様が問われるところだが
結局、なあなあで済ませても構わないとする態度と思われる
国会議員がルーズなのはこうした応援団体の姿勢が反映しているとも想像できる

同様に、各選挙区の住民の判断も問われることになる
よく選挙で禊を済ませたという言葉が使われるが、
法的に違反の出来事は庶民の投票行動でクリアされる問題ではない
言葉は都合よく使われるから気をつけないといけない

ところで、地域の人間が国会議員にお願いしたと思われることを2つ経験した
一つは想像上のこと、もう一つは自分の耳で聞いたことだ

想像上の話は隣の東栄町のこと
これは東栄医療センター新築工事で、当初申請予定の「国民健康保険調整交付金」1億4227万円の交付が受けられず、
財源変更後の過疎対策事業債1億4200万円の3割に相当する4,260万円が東栄町の負担となったのは町長の落ち度による損害
だとして、村上孝治町長個人に賠償を求める住民訴訟を「東栄町をよくする会」メンバーが提訴していた件

予定されていた国民健康保険調整交付金」は町と国のメールでは交付されないことがわかっていたにも関わらず
それを黙ったままで強引に進めたことから必要以上に町の出費が増えることになったことから市民の団体が訴えたのだった

だが、この裁判は、判決までいかず、急に終了してしまった
というのは、町が余分な負担(損害)とされる金額が、別の補助金だったか交付金で賄われることになったためだ
裁判で求めたのは町が被った損害を町長に支払うようにしてほしいということだったが
町が被った損害はチャラになってしまったので、裁判は損害について争うことはできなくなって
原告側が裁判を取り下げたのだった

想像したのは、このお金が急に東栄町に入ることになったのは何故か?という点で
多分、国会議員(自民党系)の力が働いたのだろうと推理した(原告の人たちも同様な想像をした)
おそらく当たらずとも遠からずの出来事が存在したと思われる
こうして、国会議員は地域に貸し借りを作って、自分の選挙に有利に働くようにしているのだろう

このように意地悪い想像をしたのは、自分が耳にした同様のことがあったためだ
新城市は数年前、新城・名古屋間を新東名高速道路経由で高速バスを走らせる事業を計画した
それは最初の3年半は実証実験という形で行われることになっていた
この計画を議会に上程した市は、補助金(加速化交付金?)で経費の半分は賄えるから
トライする価値はあるし、有意義だと説明していた

ところが、2年目になると補助金は全くもらえないことになった
職員の説明によれば、最初、国は補助金は数年にわたって支払われる可能性を示唆していた
確かに、途中で打ち切られる可能性も口にしていたが、受け取ったニュアンスは
このまま大丈夫というものだった
ところがこの補助金事業にエントリーする自治体が多くなって、新城市は外れてしまった

困ったのは市職員、そこで彼は何をしたか?
もちろん職員の立場で国に再度掛け合った
しかし、結果は変わらなかった
次に職員が行ったのは「国会議員に(補助金をお金をもらえるように)お願いした」
ということだった
これは自分の耳で聞いている
その時は、そんなこともあるだろうな!
と現実的な方法論として、良い悪いは関係なくあり得ることだと感じた

綺麗事で世の中は動いては行かないことはわからないではない
だが、それでも(国会議員による)例外が過度に起こるような状況は
好ましいものではないと思う

要は庶民の間でも(自分たちに都合の良い)部分最適だけで判断するのではなく
全体最適(国のあるべき姿)で考える癖をつけるようにならないと
この国は相変わらず無法がまかり通ることになってしまいそうだ
と心配を覚えてしまう


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オルガン演奏によるブルック... | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

あれこれ考えること」カテゴリの最新記事