季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

人となりの中に太陽の塔

2016-02-06 21:36:47 | International
昨日の今日の話でうちにインド人青年が遊びに来る事になった。
それで朝から掃除して食事を作る。

掃除。友達が気持ち良くすごせるように。ササッと。スッキリした。時々友達が来ると良いと思う。片づけるから。
料理も昨日の今日だったので、あらかじめ買い物とかしてないからあるもので適当に作る。
それに今は冬だから日本の冬の野菜しかない。
ご飯もいつもの日本のコメに押麦とモチキビでちょっと硬めに炊いて。

そうやって作ったから、出来たのはなんともオリジナルなインド料理になった。インドって言うか私のオリジナル。
玉子のスパイス炒め。これは南インド料理と思う。
白菜のココナッツミルクスパイス煮。スリランカ風。
それと普通にポルサンボーラ。もちろんスリランカのもの。
そして鶏肉のソテー魔法のスパイス風味。これは私の長年食べているオリジナルスパイス料理。
それとパパドって言う豆で出来てるせんべいを揚げたもの。

       

インド人青年はちゃんと遠くからでも電車を乗り継いでやって来た。
元々の友達の旦那さんがインドから連れて来た部下。結婚したて。お嫁さんはインドに居ます。上司もインドに帰ってる。寒いし寂しいからちょうど良かったって。
選りすぐりの彼らしく、なんとも素晴らしい好青年です。あんなに正直で真摯でまじめな人、あんまり見た事ない。そしてチャーミング(べた褒め)!
夫も気に入っている。

私のなんちゃってインド料理も美味しいといっぱい食べてくれた。何よりみんなで食べるのが美味しいよね!と。
私が手で食べてるのを見て、「日本人で手で食べてる人、初めて見た!」ってやっぱり言っている。そしてやっぱり手で食べるのが美味しいよね!と。
そう思います。勇気をもって、誇りを持って!自分の国の習慣に。

時間があるので出かけようかと誘う。それで万博に行く事にした。
太陽の塔に釘づけ。いっぱい写真を撮っています。

       

これが宗教的とか何も意味がないと言うと不思議そう。「作った人がとにかく原始的でみんながびっくりするものを作りたいって言って作ったの」と言うとなるほどと言う顔をしている。私もあらためてその意義の唐突さと深さに感銘を受ける。ないなあ。すごいなあ。
それがこんなに長い間、ずっとここに立っていて、みんなが観て育って暮らして愛されていると言う事がすばらしい。
この前姫路城に行った時に「これを観ながら育って暮らすってきっと人生にその人のあり方に姫路城が刷り込まれて行くよな」って思った。同じように例えば富士山を観て育った人、東京タワーを観て育った人。それぞれその人たちの人格形成に関わってるよなあと思う。
そして私たちは「太陽の塔」。不可思議でとてつもなく大きい奇天烈なもの。これを観て育った。それがおかしいおもしろい。
うちらの人となりの中に太陽の塔。

寒いし、民博に行く。常設を観る。
いろいろ新しくなってて面白い。
友達も興味深いといっぱい写真を撮っていました。ここは写真撮って良いんです。驚くね。
展示の最後にあったのが日本に住んでいるいろんな国の人たちの紹介。「ここにあなたも居るんやね!」って言うとそうだとうなずいている。
そう言う世の中になった。いろんな国の人と住む国が日本。

何度も何度もお礼を言って帰る彼。いやいや私たちが楽しかったよ!と返す。
こんなに素晴らしい青年に会えた事に感謝する。もうすぐインドに帰って家族で暮らすんだと言っていた。
その前にもう一回でも来てね!と言う。

今まで娘のような外国の友達が居たけれど、初めて息子のような友達が出来たなあと思う。
この万博の地に生まれて育ったことが、私の国際的な生き方と関係してると思うけど。それで良かったなあ楽しいなあと思う。
やっぱり私の人となりの中に太陽の塔。だな。






Comments (2)
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