明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日のブログに、かつてのプロレスラーを列挙したが、幼稚園児の頃からTVの前で、目を皿にしてあらゆる人種の裸体を見つめてきた。毎週展開される日常ではあまり目にすることのない姿態。これによって骨格から筋肉の構造が凡そ頭に入った。 私の場合、勉強しようと表層の脳を駆使して企んだことはだいたい徒労に終り、プロレスを観て、筋肉を研究しよう、などと、ただの一度も考えたことのないものに限り頭に入ってくる。 私の方向音痴や、数字に弱い部分は、この無意識の間に収集するデータを収納するために、ハードディスクのスペースを空けているのだと解釈している。そうとでも思わないと納得ができない。 子供の頃から馴染んだレスラー名鑑に匹敵する物に出合ったのが、高校時代のブルースブームの時、黒人ブルースミュージシャン名鑑である。明らかにジャズマンと違う佇まい。中には人前に晒して良いのか?という御面相も混じり、“ハウンド・ドッグ”や“ライトニン”など、レスラーのリングネームのような芸名。“ペッグレッグ”なんていうのまでいる。そして数年後、初個展が『ブルースする人形展』(82’)ということになった。 人間の諸々相ほど興味深いものはない。

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