コーナンに材料を買いに行くついでに、所有しているなかでは、エース級の変態レンズをデジタル一眼に着けて出かけた。最近は合成ばかりで、レンズの味が邪魔になるので、この手のレンズを持ち出すのは久しぶりである。 せっかくの晴天だが、ロクなことにならないのは判っているので、光のあるところにレンズを向ける気はなく、撮影するのは日陰だけである。東ドイツ製のこのレンズ。やはり日陰で撮るとコントラストが低く、陰鬱に写る。すでに梅雨入りしたかのようである。 買い物を終え、家々の玄関先に咲く紫陽花などを撮りながら帰る。花によっては花に申し訳ないくらい色が変である。 富岡八幡の境内で、木の根元の葉っぱを撮った時であった。この変態的駄目レンズが、突如やる気を出した。出来の悪いのが80点出すのと、もともと出来の良いのが80点出すのとでは、点数に表せない部分で美しさが違う。特定の極せまい条件の元では、120点出すことも可能であろう。かくいう私自信がせまい条件のなかで、日々ジタバタ暮らしているので、妙にツンと来た。桜田淳子的にいえば、“このレンズは私です”といったところであろう。 昨日に続きタイトルを変態的レンズ2とするつもりが、私です、といった手前、変更。
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