明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



制作中の泉鏡花作品は今まで制作していた作品と違い、鏡花本人が主役ではない。登場させるつもりもなかったが、せっかく鏡花がウチにいるのだから、出てもらうことにした。それもおそらくヒッチコックのように、さりげなく出てもらうことになるだろう。それと本来サプライズゲスト、ということで、出版後に知ってもらうべきなのだろうが、完成まで間がある。当ブログも、近所に生息する、河童みたいな人物のことばかりではしょうがないので書いてしまうが、先日完成間近の河童と並べて撮影した柳田國男に、かなり重要な役割を演じてもらうことになっている。『遠野物語』の柳田國男と河童の共演が、本作の一つの目玉となるかもしれない。娘の尻を触ろうとして怪我をする、愚かな河童を愛情ある眼差しで、やんわり諌める。「和郎たちは、一族一門、代々それがために皆怪我をするのじゃよ。」 河童について鏡花は柳田の影響を受けているわけだが、柳田本人は、鏡花の河童の描きかたには少々不満だったようである。
夕方、麻布十番の田村写真に出かけ、eBayで落札してもらったトリプレットタイプの“トンチキ”なレンズを受け取る。アナログレンズをデジタルカメラに使用すると、レンズのもっともトンチキな周辺部がカットされてしまうのが残念だが、その分出来るだけトンチキなレンズを選んでみた。 地元に帰り、K本にて読売の取材を受ける。閉店後T千穂へ。K本の常連も流れていたが、土曜日のせいで、皆さんK本の焼酎でかなりイカレていた。一方、活ける河童こと、トンチキKさんだが、先日またやってしまった『Kさん祭り』のせいで体調不良で大人しい。良き事なり。 T千穂の常連はパチンコで当ったSさんに全員ご馳走になった。

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