明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



まだ着信拒否のしかたがわからないので、朝っぱらからKさんからのメールで起される。 Kさんから何度も電話があった時、しょうがないな、とこちらから掛けると「モシ?」と、何か用?みたいにいうので、いつも腹が立つのであるが、電話のモシモシというのは、幽霊、妖怪の類はモシモシのように、2回続けていえないことから、そういう者ではありません、という意味でモシモシという、との説がある。『やっぱり河童なんだな』。と思うわけである。 乾燥に入り、あとは着彩、防水処理で完成の、水上用河童の泳力実験は、そういえば、ルアー釣りを始めた頃、水を張った浴槽でルアーの動きを確かめたものだが、ちょうど同じことを河童でやるわけである。こういう時のために“独身者の部屋はノックをせずに開けるな”という言葉があるのであろう。 泳ぐカットは頭に浮かんだ瞬間から、泳ぐ向きからなにから構図は決まっている。例によって頭の中では変更が効かない。モヤモヤと浮かぶのではなく、パッと浮かんだイメージは、何故だか私の場合動かせないのである。 それは後頭部を見せながら、ツイーっと泳いでいく予定だが、何しろ若い娘の尻を触ろうとして、そのことだけで頭が一杯という想定である。一直線に進む姿が『馬鹿じゃないの?』というように見えるべきであろう。幸い私は、娘を触ることに必死な現代に生きる河童を見ては、「馬鹿じゃないの?」としょっちゅう思っているので自信がある。

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