名曲『涙そうそう』は、作詞を手がけた森山良子が、自分のことを大切にしてくれていた亡くなった兄のことを思って書いたもの。その『涙そうそう』がモチーフになっているのが映画『涙そうそう』である。
洋太郎(妻夫木聡)とカオル(長澤まさみ)は、母(小泉今日子)が亡き後、祖母に育てられてきた。「カオルのことを頼むわね」と言い残した母の遺言どおり、洋太郎はカオルを暖かく見守り、時には励まして生きてきた。そこには、笑顔があふれ、貧しいなかにも夢があったが、永遠に続くことは難しく…。
いつも見守ってくれている人がいる安心感があるというのは、人を強くする。殺伐とした今の時代だからこそ、人と人の信頼を築きたい。改めてそう感じさせてくれるのが映画『涙そうそう』である。今作の監督は初メガホンの「いま、会いにゆきます」で非凡な才能を見せつけた土井裕泰、心優しい兄・洋太郎に若手を代表する妻夫木聡、妹・カオルを「タッチ」「ラフ」と主演作が続いている長澤まさみが演じている。土井監督の押し付けがましくない演出と、ごく普通のありきたりなストーリーが、かえって涙を誘う。
(9月21日、TOHOシネマズなんばにて試写会、土井監督、妻夫木聡、長澤まさみの舞台挨拶あり)
洋太郎(妻夫木聡)とカオル(長澤まさみ)は、母(小泉今日子)が亡き後、祖母に育てられてきた。「カオルのことを頼むわね」と言い残した母の遺言どおり、洋太郎はカオルを暖かく見守り、時には励まして生きてきた。そこには、笑顔があふれ、貧しいなかにも夢があったが、永遠に続くことは難しく…。
いつも見守ってくれている人がいる安心感があるというのは、人を強くする。殺伐とした今の時代だからこそ、人と人の信頼を築きたい。改めてそう感じさせてくれるのが映画『涙そうそう』である。今作の監督は初メガホンの「いま、会いにゆきます」で非凡な才能を見せつけた土井裕泰、心優しい兄・洋太郎に若手を代表する妻夫木聡、妹・カオルを「タッチ」「ラフ」と主演作が続いている長澤まさみが演じている。土井監督の押し付けがましくない演出と、ごく普通のありきたりなストーリーが、かえって涙を誘う。
(9月21日、TOHOシネマズなんばにて試写会、土井監督、妻夫木聡、長澤まさみの舞台挨拶あり)