夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

三谷幸喜の奥の深さを見せつけられる「コンフィダント・絆」

2007年05月19日 23時47分45秒 | Weblog
 三谷幸喜作品と言えばコメディである。舞台であれ、映画であれ、はたまたテレビであれ、三谷幸喜は人気作家であり、お客もよぶ。
 だが、時には計算しつくされ、準備された゛笑いの場所゛にしつこさを感じたことも否めない。
 この「コンフィダント・絆」は、コメディでありながらコメディではない。゛笑う場所゛は、経験豊富なキャストによって、豪華な笑いになってしまうのだ。それゆえ、今まで観た三谷作品の中でも(そんなに観てないが)秀逸です。すばらしい!
 中井貴一のスーラ、寺脇康文のゴーギャン、相島一之のシュフネッケル、堀内敬子のモデル役・ルイーズ、生瀬勝久のゴッホという、個性豊かで゛濃い゛キャスト5人がそれぞれの個性を殺しあうことなく、゛しかも個性を生かしながら、作品力を高めている内容なのだ。一見小難しいという、小劇場系の作品と違う作品になっていることにも、三谷幸喜の懐の広さを感じる。
(5月10日から31日までシアターBRAVA!にて)