テディベア作家の瑠璃子は聡と結婚して3年になる。不満はないが、少し空虚感は抱いている。これが倦怠期というものなのかもしれない、誰にでもあること…。そんな日常の思いの隙間に、青年・春夫が入り込んでくる。
テディベアの展示会で非売品であるぬいぐるみ“ナナ”がほしいと言ってきた実直な春夫とたちまち恋に落ちる、瑠璃子。一方、偶然に聡の方も、聡を慕う後輩・しほに再会していた。積極的なしほにアプローチされ、次第に聡は彼女に惹かれていく。
瑠璃子は聡に嘘を、聡も瑠璃子に嘘をつくことになる。甘い小さな嘘の積み重ね。だが、瑠璃子は春夫に言う『人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに』と。
瑠璃子を演じる、中谷美紀の激しい愛情をもちながらも、控え目に感情を抑えた演技。そして、丁寧な言葉づかいの台詞が、心の迷いと現実を突きつける。
もしかしたら、冷静にこの映画を観ることができない人がいるかも。
瑠璃子の夫・聡を演じる大森南朋の朴訥として、孤独感をたたえた演技にも注目だ。出演はほかに、池脇千鶴に小林十市など。原作は江國香織。
テディベアの展示会で非売品であるぬいぐるみ“ナナ”がほしいと言ってきた実直な春夫とたちまち恋に落ちる、瑠璃子。一方、偶然に聡の方も、聡を慕う後輩・しほに再会していた。積極的なしほにアプローチされ、次第に聡は彼女に惹かれていく。
瑠璃子は聡に嘘を、聡も瑠璃子に嘘をつくことになる。甘い小さな嘘の積み重ね。だが、瑠璃子は春夫に言う『人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに』と。
瑠璃子を演じる、中谷美紀の激しい愛情をもちながらも、控え目に感情を抑えた演技。そして、丁寧な言葉づかいの台詞が、心の迷いと現実を突きつける。
もしかしたら、冷静にこの映画を観ることができない人がいるかも。
瑠璃子の夫・聡を演じる大森南朋の朴訥として、孤独感をたたえた演技にも注目だ。出演はほかに、池脇千鶴に小林十市など。原作は江國香織。