夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『ひまわりと子犬の7日間』(試写会)

2013年03月10日 12時05分35秒 | Weblog
保健所をのぞいたことはありますか?保護された犬の行く末…。いろいろな事情があって保護される犬たちの現実。人としてできることとは?
宮崎県で起きた実話をもとに映画化。山田洋次監督のもとで助監督を20年間つとめてきた平松恵美子が、今作の監督にあたった。

ある冬の日、母犬と生まれたばかりの子犬が保健所に収容される。母犬は警戒心が強く、すべての人に激しく吠え、子犬を守ろうとしていた。保護できる期限は7日間。それが過ぎると、犬は殺処分される。
神崎彰司は、一匹でも多くの犬を助けるため、里親探しに奔走している保健所の職員。凶暴性のある犬は、里親を見つけることは難しい。だが、母犬と子犬の命を両方守りたい神崎は、母犬の心を開かせようと奔走する。彰司の娘や幼馴染の獣医師も協力するが、うまくいかない。〝期限〟は刻一刻と近づいてきて…。

神崎を演じるのは、宮崎県出身の堺雅人。神崎の幼馴染の獣医師を中谷美紀が演じる。神崎の母には吉行和子が、亡くなった妻は壇れいがつとめている。他に、職員を腰かけ仕事ととらえている神崎の同僚を演じているのは、オードリーの若林正恭。若林は、映画初出演でありながら、独特な感覚でズレた演技。笑いを誘う。

堺雅人と中谷美紀の距離感にブレがなく、安定感のあるシーンがつくられている。

〝犬好き〟という人は、現実を直視して下さい。

(3月16日、公開)