井澤春男は45歳。
地元のスーパー“ウメヤ”で主任をしている。家では家族を愛するマイホームパパ。
店長になる日がこないまま、できる主任の位置にいる。
そんなとき、店長(伊集院光)が突然亡くなってしまい、春男は副店長に。外部の業者にまでとうとう店長だとおだてられるが、やってきたのは自分よりも若い気弱そうな人物だった。
そんかとき、収支が合わないという問題が上がる。
長女(岡田結実)の結婚話も交え、家族の関係が明らかになっていく。
小さな話の積み重ねがじわじわと脳内を刺激する。
監督は安田顕が主演した『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています』の李闘士男。
春男の妻を演じるのは小池栄子。最近の小池栄子は、いい距離感でその場にいるなぁ、と思う。
春男の部下には、ファーストサマーウイカ、金子大地。ほかに、SWAY(劇団EXILE)白川和子など。
原作は、つぶやきシローの小説というのを知らなかったので驚いたが、安田顕が演じる井澤春男が心の声のつぶやきが、そういえばそうか!と。心が温まる作品である。