なかなか取れない鶴瓶師匠の落語会チケット。
そのうえ、コロナ感染拡大防止のため、笑福亭鶴瓶落語会も中止になったりして久しぶりの落語会への参戦となった。
30日、31日は13:00からの上演となる。
冒頭は、雑談。いわば、噺。
ただ、今回は「鶴瓶噺」ではないので、「ちゃんとあとで落語はします」と言いつつしゃべりまくり笑わせていた…
余談だが私の前席の男性は、私の膝に当たらんばかりにのけぞって大笑いしていた。
だが、携帯での何かの通信音や通電などがそこかしこであり、鶴瓶師匠本人が「電話とって、とらんほうが気になる。
あとで落語のときはやめてほしいけど」とやんわり注意など入れながら、軽妙にトークから落語の世界へと誘っていった。
前半の演目は「山名家浦里」
これは、ブラタモリで森田一義氏が吉原へ出向いたときに聞いた話で、笑っていいとも!のときに鶴瓶師匠に
「こんな話を聞いたんだよ、落語にしたらおもしろくない?」
ということで、鶴瓶師匠が落語にしたもの。さらには、その鶴瓶師匠の落語を聴いた先代の中村勘九郎が歌舞伎の演目に
するという発展を見せた。芸達者どおしが刺激しあった関係が素敵で、もうそれもないと思うと寂しいが息子たちがその
演目を引き継いでいて、本年11月、赤坂大歌舞伎で再演される。
「吉原」という限られた中でしか生きられない女性が、外の世界のことを知りたいと願うその姿が浮かぶ。
中入り後は「お直し」
これも吉原が絡んではいるが、視点は全く違う滑稽ものだ。
満席の落語会。みんな笑えるときを待っていたと思われる。
31日まで大阪公演があったあと、岡山、東京、福岡、新潟、富山、北海道と続いていく。
で、最後に。
「落語のときは困る」と鶴瓶師匠が言っていた携帯問題。落語が始まってからも携帯がそこここと何かしらの音を発していたので、
休憩中もスタッフさんがひっきりなしに回って注意喚起していた。
せっかく、江戸時代にワープしているときに、現代音。興ざめするし、落語集中の妨げになるので気をつけたいものである。
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