←初展示作品
ポール・ゴーガン「サン・トゥアン教会」
1882年のパリの株式市場の大暴落を契機に
ゴーガンは株式仲買人を辞めて画業で生計を
立てることを考える。そして、1884年、家族
でルーアンに移る。生活費が安いからという
理由であったらしいが、うまくいかず、妻は
子どもたちを連れて実家のあるコペンハーゲ
ンに戻る。ゴーガンも年末にコペンハーゲン
に移る。そんな不遇時代の作品。
↑
ジャン=パティスト・カミーユ・コロー
「ナポリの浜の思い出」
19世紀の画家たちにとって、イタリアは憧れの土地でした。
コローもイタリアを3度訪れ、戸外スケッチを手がけてい
ます。ナポリ滞在は短いものでしたが、画家に強い印象を
残したようで、後年も、この地を追想した風景画をいく度
か描きました。なかでも銀灰色のニュアンスが散らされた
本作品は、コロー晩年の画風をよくあらわしています。こ
の特徴的な縦長の大画面の前に立つと、木立の奥から海風
が吹き寄せてくるようです。(出展・展示室作品解説パネル)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます