橋爪駿輝のデビュー小説「スクロール」を北村匠海と中川大志が主演した青春群像癖。
学生時代の友人である“僕”とユウスケは友人・森が自殺していたことを知る。
就職したが、上司からのパワハラに苦しみ、SNSで思いを吐き出すことでバランスを
保っている僕(北村匠海)と、刹那的に生きてきたユウスケ(中川大志)は、森の死
をきっかけに生きることや愛することを思い、見つめ直すことになる。僕の書き込み
に共感し、特別な自分になりたいと願う“私”(古川琴音)。
ユウスケとの結婚が空虚な心を満たしてくれると信じる奈緒(松岡茉優)の時間が交
錯していく。
理想と現実のギャップ。生きづらさに悩む4人の若者たちが社会と自分自身に必死に
向き合う姿を描く。
難しい役どころの4人は伸び盛りの実力は俳優たち。この4人だからこそ、この作品
に取り組めたとも言える。悩みと苦しみの向き合い方がそれぞれ。中川大志の役がテ
レビマンであることに注目だ。そして松岡茉優。彼女の映像作品を観ると、心の繊細
さが見受けられるが、この作品でもそれがわかる。それは彼女の持ち味。
北村匠海、古川琴音パートの物語も二人の個性が溢れる。
そして、もっと明るい群像劇もこの4人で観てみたいと思った。大手作品ではないと
ころにこのメンバーに集結しているのが良い。
出演は他に、MEGUMI、相田翔子、忍成修吾、金子ノブアキ、水橋研二など。
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