to crack upは「急に笑い[泣き]出す」。口語表現では、「笑いこける」の意味で使われる。
この表現が、12月7日のThe New York Timesに掲載されたオノ・ヨーコ(Ono Yoko)さんのエッセイThe Tea Makerに、非常に効果的に使われていました。
今日のGetUpEnglishでは、オノ・ヨーコさんのこの記事を読みながら、この表現を学習しましょう。
ジョン・レノン(John Lennon)さんは、オノさんに紅茶の淹れ方をずっと間違えて教えていたようです。そしてある日、二人はそのことがわかると・・・・・・
○Practical Example
"So all this time, we were doing it wrong?"
"Yeah ..."
We both cracked up.
「じゃあ、ずっと、わたしたちは間違えてたの?」
「うん……」
二人は大笑いしました。
●Extra Point
ジョンとヨーコは、いつも笑っていました。悲しみと憎しみがあふれているこの世界において、笑いこそがいちばん求められているのかもしれません。
◎Extra Example
On this day, the day he was assassinated, what I remember is the night we both cracked up drinking tea.
They say teenagers laugh at the drop of a hat. Nowadays I see many teenagers sad and angry with each other. John and I were hardly teenagers. But my memory of us is that we were a couple who laughed.
今日、ジョンが殺害されたその日に、わたしが思い出すのは、あの晩、二人で笑いながら紅茶を飲んだことです。
十代は箸が転んでもおかしい年頃と言います。今日、十代の多くの人が悲しみ、そしておたがいにいがみあっているように思います。もちろん、ジョンとわたしは十代ではありませんでした。でも、わたしが覚えているのは、わたしたちはいつも二人して笑っていたということです。
at the drop of a hatは「すぐに、すぐさま、たちまち、だしぬけに」あるいは「ちょっとしたきっかけで」。
2007/6/13のGetUpEnglishのExtra Exampleでも、紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20070613
ジョン・レノンが亡くなって、もう30年経ちました。