to pick atは、さまざまな意味で用いられる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
まずは、「つつく」「いじる」といった意味で用いられる用例を紹介する。
○Practical Example
"Don't pick at your pimples, Yukkie."
"I know I shouldn't do that, but they bother me."
「ユッキー、ニキビをいじっちゃだめ」
「わかってるんだけど、気になるのよ」
●Extra Point
「……に小言を言う、いじめる」という意味でも使われる。
◎Extra Example
"Hey, don't pick at a poor guy like Charo."
"Yes, you are too hard on him, Yukiko."
「おい、チャロのようなかわいそうなやつをそんなにいじめるなよ」
「そうだよ、由紀子、君は彼に厳しすぎるぞ」
☆Extra Extra Point
「・・・・・・をつつく、 ついばむ」「・・・・・・をちょっとだけ食べる、つつき回す」という意味でも用いられる。この意味で使われるときは、特に注意しよう。
★Extra Extra Example
"Father is hard to cook for because he eats a big lunch at his office."
"Yes, Wakame. When he comes home for dinner, he picks at his food while he talks about what a good lunch he’s had."
「お父さんはお昼に会社でおいしいものを食べてくるから、料理を作ってあげるのがむずかしいわ」
「ワカメ、そうよ。夕食を家で食べるときは、出されたものに申しわけていどに手をつけながら、お昼にどれだけおいしいものを食べたか話すのよ」
on the roadは「(車に乗って)旅行中で、(劇団・セールスマンが)地方巡業[回り]をしていて、(野球チームなどが)遠征に出て、放浪して」など、さまざま意味で使われる。
しかし、on the road to…となると、「(成功・回復などに)向かっていて」の意味で使われる。 今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"By age 8, Michael had made a spectacular debut and was well on the road to success."
"Yes, everybody loved him. And he still lives in our hearts."
「マイケルは8歳で華々しいデビューを飾り、着実に成功への道を進んでいた」
「ええ、誰もが彼を愛していたわ。そして今もわたしたちの心のなかで生きている」
●Extra Point
次のような状況でもよく使われる。
◎Extra Example
"Kyoshi-san is on the road to recovery following a successful operation."
"I am glad to hear that. Madoka will be glad too."
「享資さんの手術は成功して、回復に向かっている」
「それはよかった。まどかもよろこぶわ」
come on nowは「さあ、来い」「いますぐこっちに来い」と意味ではなく、「さあさあ、これこれ、まあまあ」といったように、「催促や軽い非難、あるいはなだめる気持ち」を込めて使われる。
口語表現では、「よしてくれ、いいじゃないか」、あるいは「頼むよ」「そんなこと言うなよ」といった意味で用いられる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Sorry, we are closing soon today, Bruce."
"Come on now, give one more drink, Big Man."
「ごめん、ブルース、今日はもう閉店なんだ」
「たのむよ、もう一杯飲ませてくれ、ビッグ・マン」
●Extra Point
AhやHeyといった語とともに使われることもよくある。
◎Extra Example
"Time is up. Please end soon."
"Hey, come on now, give me another chance, Patti."
「もう時間です。そろそろ終わりにしてください」
「なあ、いいだろう、もう一度やらせてくれよ、パティ」
☆Extra Extra Point
come on nowは歌の歌詞にもよく使われます。パティ・スミス(Patti Smith, 1946- )の1978年のヒット曲"Because the Night"にも、この表現が印象的に使われています。
これはブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen, 1949- )が彼女のために書いた曲でした。
★Extra Extra Example
"Come on now, try and understand
The way I feel when I'm in your hands"
「ねえ、わかってよ
あなたの腕のなかにいるときのこの気持ちを」
http://www.brucespringsteen.net/songs/BecauseTheNight.html
ブルース・スプリングスティーン自身も、Darkness on the Edge of Town(1978)発表後のDarkness Tourで、この曲もよく演奏していました。
ブルース・スプリングスティーンの演説も最高にカッコいいです。こちらのCDブックに生声と生演奏(アコギ)が収録されていますので、ぜひご確認ください。
ブルース・スプリンススティーンの、この3枚組CD+3枚組DVDが大変楽しみです。
http://www.brucespringsteen.net/news/index.html
もちろん、"Because the Night"も収録されています。
at itは口語表現で「従事して、盛んにやって、精を出してやっている」。これもよく使われる表現だ。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"How long’s Uesugi been at it?"
" Four year and half. He starts GetUpEnglish in April 2006."
「上杉はいつからやっているんだ?」
「4年半だ。GetUpEnglishは2006年4月にはじめた」
●Extra Point
次のような使い方もする。
◎Extra Example
"When does he translate?"
"He is up and at it before breakfast."
「あいつはいつ翻訳するんだ」
「朝飯前に起きてせっせとやっている」
2010/07/20のGetUpEnglishでは、keep at it(!)という表現を紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20100720
このat itも「盛んにやって、精を出してやっている」の意味で使われていると思う。あわせて覚えておきたい。
タワレコ渋谷 7F TOWER BOOKSより定例イベントのお知らせです!
今年は渋谷店移転15周年!ということは、実はTOWER BOOKSにとっては正真正銘の15周年になっちゃいますよ!!なので!かどうかははっきりした訳ではありませんが、今月は特別に2度目のマンスリーイベントを開催します
☆ Tower Records Shibuya 15th Anniversay presents
TOWER BOOKS マンスリー "WordsWorth"
『ヒップ~アメリカにおけるかっこよさの系譜学』刊行記念トークショウ
出演: 佐藤良明(米文学者) 宮沢章夫(劇作家、演出家、小説家)
日時: 2010年9月20日(祝・月) 15:30スタート
場所: タワーレコード渋谷店 7F TOWER BOOKS 観覧はフリー!(座席予約制)
イベントの観覧はフリーですが、座席は予約制です。ご予約はお電話でも承ります。
尚、お立ち見の場合はご予約不要!ぜひご参加下さい
座席のご予約・お問い合わせ先タワーレコード渋谷店 03-3496-3661
くわしくは渋谷店移転15周年キャンペーンブログをご覧下さい http://tower.jp/blog/shibuya/entries/69618
尚、当日どうしてもご都合がつかない方のために、動画配信を行う「かも」しれません。
現時点では決定ではございませんので、渋谷店移転15周年キャンペーンブログ http://tower.jp/blog/shibuya/
または、
TOWER BOOKSのtwitter http://twitter.com/TOWER_Books
での告知にご注目下さい!
MySpace特設サイト
http://www.myspace.com/towerrecordsjapan
タワーレコード渋谷店 USTREAM特設サイト
http://www.ustream.tv/channel/towerrecords-shibuya15th
cognizantは「認識している」の意味の形容詞。やや格式的な言い方。be cognizant ofの言い方でよく用いられる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Mrs. Yoshioka is cognizant of her situation."
"And she must face up to her responsibilities this time."
「吉岡さんは自分の置かれている立場を認識している」
「そして今度は責任を取らないといけない」
●Extra Point
be aware ofとほぼ同じ意味で使われる。
◎Extra Example
"I am sure that you are cognizant of high oil prices in our country."
"Yes. I am concerned about it."
「わが国で石油の値段が高騰していることはご存知かと思います」
「知っている。とても心配しているよ」
"Here you are." (はいここにあります、さあどうぞ)という言い方はよくご存知だと思うが、"There you are."という言い方もある。これは、口語表現で「ほらね、どうだい」の意味でよく用いられる。実際、What did I tell you?(言ったじゃないか)の意味に近いし、この表現とあわせて使われることもよくある。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"It's no dice. The computer doesn’t work, Nobuhiko."
"Let me see. You push this thing, and there you are!"
「だめだ。信彦、このコンピュータ、動かないよ」
「ちょっと見せて。こいつを押せば、ほらこのとおりさ!」
●Extra Point
次のような状況でも用いられる。
◎Extra Example
"I passed the entrance exam to the University of Tokyo, Mom."
"There you are! I told you you could do it, Kazuhiko!"
「母さん、東大に受かったよ」
「ほらね! 佳朱彦、あなたなら大丈夫だって言ったでしょう!」
☆Extra Extra Point
「ほらこれですよ、さあどうぞ」と相手の欲しいものを渡すときにも使われる。
★Extra Extra Example
"I've finished the translation you asked me to do, Oka-san."
"There you are. Great. You're doing a good job, Maeyama-san. Keep it up."
「岡さん、ご依頼の翻訳があがりました。これです」
「すごい。前山さん、いい仕事をしてますね。この調子でがんばってください」
good oldは、「昔なじみの。愛用の。なつかしい」。これは口語表現でよく用いられるが、GetUpEnglishでは、まだ紹介していなかった。
ということで、今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
(in) the good old days(なつかしい昔)という言い方でよく用いられる。
○Practical Example
"In the good old days before the Internet, people would talk or read instead of checking that."
"You can talk by twitter and read by iPad now. No problem, Steve."
「インターネットのない古きよき時代は、人びとはネットをチェックする代わりに話したり本を読んだりしたんだ」
「今はツイッターで話せるし、iPadで本も読める。スティーブ、問題ないよ」
●Extra Point
人の名前の前につけて、賞賛や好感を示すこともよくある。次のような形で用いられる。
◎Extra Example
"Good old Aoyama! I knew he would help us!"
"Yeah, we always depend on him."
「さすがに青山さんだ! 彼はきっと助けてくれると思ったよ」
「ええ、わたしたちはいつも青山さんを頼りにしています」
☆Extra Extra Point
good-timeも「昔なつかしい」意味で同じように使われる。口語表現では、good-timeyと表現されることもよくある。
★Extra Extra Example
"By the end of Brian Wilson’s Beach Boys’ two-hour-plus show, it was already hard to remember that anyone else had been on the bill."
"But the band was preceded by Felix Cavaliere’s Rascals?a good old-timey rhythm-and-blues show!"
「ブライアン・ウィルソンのビーチ・ボーイズの2時間のショウが終わる頃には、その前に誰がステージにあがったのかわからなくなっていたよ」
「でも、ビーチ・ボーイズの前には、フェリックス・キャバリエのラスカルズがプレイしたよ。ご機嫌な昔のR&Bショウだった!」
この場合のbillは「(演劇・ショー・サーカスなどの)番組、プログラム」。なので、訳出したような意味になる。
ブライアン・ウィルソンのビーチ・ボーイズのライブがあって、その前座をフェリックス・キャバリエのラスカルズがつとめるなんていうことが実現したら、ほんとにすごいですね。
さて、昨日は、そのFelix Cavaliere’s Rascalsのショウをブルーノート東京で観てきました! 信じられないくらいすばらしかったです! 明日と明後日もやっていますので、ぜひご覧ください!
GetUpEnglishでは、2010/02/11にnut-houseを、
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20100211
そして2010/04/28にnutsという表現を学習した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20100428
2010/04/28にはnutsが「熱中して、ほれこんで」の意味で用いられる用例は紹介したが、この語が「気が狂って」という意味で用いられる時の使い方はまだ紹介していなかった。
今日のGetUpEnglishでは、nutsが「気が狂って、狂った」という意味で使われる用例を学習する。
○Practical Example
"Ashikawa’s nuts and thinks he’s genius."
"There's no cure for a fool."
「芦川は頭がおかしくて、自分を天才だと思っている」
「バカにつける薬はないね」
●Extra Point
次のような言い方もよくする。
◎Extra Example
"Tetsushi must be going nuts."
"Yeah, he is bugs."
「哲史はどうかしたんじゃないか」
「ああ、あいつは狂ってるよ」
bugsは俗語表現で「(気が)狂って、いかれて」。
またto bugの使い方は『日めくり現代英語帳』上巻272ページに紹介したので、ぜひご覧いただきたい。
to put someone onという表現は、2006/09/28のGetUpEnglishで紹介し、『日めくり現代英語帳』上巻284ページでさらに詳しく解説した。
to put someone onは、『日めくり現代英語帳』で紹介したとおり「(電話で)誰々に代わってください」という意味のほか、口語表現で「だます、からかう」の意味でも用いられる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現のこの意味での使い方を学習しよう。
○Practical Example
"It’s eleven o’clock at night. But I gotta be in Kagoshima at five o’clock tomorrow morning."
"Ah, you’re putting me on, right?"
「今は夜の11時だ。でも、明日の朝5時に鹿児島にいないといけない」
「おれをかついでいるんだろう?」
●Extra Point
次のような使い方もする。
◎Exra Example
"Come on, Yasushi. You're putting me on. You're not really Osaka Governor's brother, are you?"
"But I know him quite well."
「康史、よせよ、かついでいるんだろう。きみはほんとに府知事の兄弟じゃないよな?」
「でも、おれは府知事をよく知っているよ」
to hit the roadは、「旅を始める[続ける]」の意味の口語表現。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"I sometimes get a hankering to travel."
"Okay, let’s hit the road, Dickson."
「ときどき無性に旅に出てみたくなるのですわ」
「わかった、ディクスン、旅に出よう」
hankeringは、「熱望、切望、渇望」
●Extra Point
こんなふうにもっとくだけた言い方をする人もいる。
◎Extra Example
"Gotta hit the road, Mason."
"All right. Most of the time, however, I go off on trips with no fixed destination in mind."
「旅に出ようぜ、メイスン」
「わかった。しかし、大体わしは特に目的地を決めずに旅に出ることが多い」
トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』、すごい小説です! もうすぐ読み終えます。
Okay, hit the road with Mason and Dickson!
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20100705bk06.htm
"Hold it!"は、「待て、ちょっと待った」という意味で使われる。
"Wait!"や"Stop!"に相当する表現だ。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Oh, I can’t find his mail address."
"Hold it! I’ll look up the address, Chiaki."
「ああ、彼のメールアドレスが見つからないわ」
「待って。今見つけるから、千晶」
●Extra Point
次のような非常にくだけた状況でよく使われる。
◎Extra Example
"Hey, man, hold it! I’ll get ya some drink."
"Huhhuh. That’s okay. Forget it."
「おい、待てよ。飲み物を持ってきてやる」
「ううん。いいよ。かまわんでくれ」
『黒竜江から来た警部』読書会の参加受付は、9月4日で終了いたしました。たくさんのお申し込み、ありがとうございました。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20100825
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