野球の「指名打者」はDHと言うが、これはdesignated hitterの略。designatedは「指定[指名]された」。今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Akiko was designated to chair the committee."
"I think they selected a perfect person."
「章子は委員会の議長に指名された」
「いい人選だと思う」
●Extra Point
「(部屋などが……の目的に)指定される」といった意味でも使われる。
◎Extra Example
"This large room will be designated for storage."
"Really?"
「この広い部屋は物置になる予定だ」
「ほんとう?」
☆Extra Extra Point
外資系の企業からもらうメールには、よく次のような文面が付いていたりする。
★Extra Extra Example
"The information contained in this communication is intended for the use of the designated recipients named above."
「このやり取りに含まれる情報は、上に名前が記された受信者にご利用いただくものです」
landは「土地」であり、動詞としても「着陸する、上陸する」をはじめとして、いろいろな意味として使われる。
そして他動詞の用法で、口語表現では「(仕事など)を獲得する、(大きな魚)を釣り上げる」といった意味で使われる。
今日のGetUpEnglishは、to landのこの意味の用法を学習しよう。
○Practical Example
"Shizuko landed herself a job in a pharmaceutical company."
"It’s nice to hear that. She will surely do a good job."
「静子は製薬会社の仕事を手に入れた」
「それはいい。きっといい仕事をするだろう」
●Extra Point
次のような使い方もする。
◎Extra Example
"I can’t believe that we could land that big account."
"Well, we did work very hard to get it."
「こんな大きな取引が手に入るなんて、信じられない」
「うん、おれたち、そのために必死で働いたよ」
to relocateは、「(会社などが)移転する、(人が)移る」。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Hi, Cutie. I sent you a mail the day before yesterday. Have you got it?"
"Akiya, I’m sorry. We’re relocating and our computers are down."
「やあ、キューティ。一昨日、メールを送ったよ。届いてる?」
「彰也さん、ごめんなさい。いま会社が引越しをしていて、コンピューターが使えないのです」
●Extra Point
自動詞だけでなく、他動詞として「(建物など)を移転する、(人)を移す」の意味でも使われる。したがって、受身形でも使われる。
◎Extra Example
"It seems that we're being relocated to either Niiza or Tokorozawa."
"Either way, we must leave the center of Tokyo."
「新座か所沢に移ることになりそうだ」
「いずれにしろ、おれたちは都心から離れることになるな」
as hellは「大いに、ものすごく、ひどく」。
この表現は、2010/11/29のGetUpEnglishのExtra Exampleで紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20101129
今日のGetUpEnglishでは、この表現をもう少し詳しく学習しよう。
○Practical Example
"It’s cold as hell."
"Yeah. The recent weather is quite out of the ordinary."
「ものすごく寒い」
「ああ。最近の天候は異常だ」
●Extra Point
as hellは、as… as hellの形でも使われることが多い。というか、as… as hellの前のasが省略された形でas hellが使われると考えたほうがいいかもしれない。
◎Extra Example
"Shinsuke's as mad as hell today."
"Steer clear of him now, okay?"
「紳介さん、今日はすごく怒っている」
「今はあの人に近づいてはいけないよ、いい?」
to steer clear ofは、2010/9/28のGetUpEnglishで学習した。
in one's tracks は、「(本人の)いるところで」から、「その場で」、そして「(驚き・恐怖などで)突然」という意味で使われる。
tracksはこの場合は、「足跡、通った跡」という意味だ。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"The scream stopped me in my tracks."
"What did you do next, Donald?"
「その悲鳴で、おれはその場に立ちすくんだ」
「ドナルド、そのあとどうしたんだ?」
●Extra Point
もう一例。
to freeze in one’s tracksという言い方もよくする。
そしてtracksと、常に複数形で使われるので、注意しよう。
◎Extra Example
"She froze in her tracks."
"Yes. She found there was someone else in her room."
「彼女はその場に凍りついた」
「ああ、自分の部屋に誰かがいることに気づいたんだ」
far-outは「遠く離れた」であるが、実にいろいろな意味で使われる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
口語表現では、「常識離れした、型破りの」の意味で使われる。
○Practical Example
"The idea of making 3D movies was pretty far-out then, James."
"But everybody makes 3D movies now, Tim."
「ジェームズ、当時は3D映画を作ると考えるのは型破りだった」
「でも、ティム、今はみんな3Dを作っているよ」
●Extra Point
同じく口語表現で、「すごくいかす、かっこいい」という意味でも使われる。
◎Extra Example
"Sakanaction’s music is far-out, Satomi."
"Really? I must listen."
「聡美、サカナクションの音楽は超カッコいいよ」
「ほんとう? 聴いてみなくちゃ」
to crack upは「急に笑い[泣き]出す」。口語表現では、「笑いこける」の意味で使われる。
この表現が、12月7日のThe New York Timesに掲載されたオノ・ヨーコ(Ono Yoko)さんのエッセイThe Tea Makerに、非常に効果的に使われていました。
今日のGetUpEnglishでは、オノ・ヨーコさんのこの記事を読みながら、この表現を学習しましょう。
ジョン・レノン(John Lennon)さんは、オノさんに紅茶の淹れ方をずっと間違えて教えていたようです。そしてある日、二人はそのことがわかると・・・・・・
○Practical Example
"So all this time, we were doing it wrong?"
"Yeah ..."
We both cracked up.
「じゃあ、ずっと、わたしたちは間違えてたの?」
「うん……」
二人は大笑いしました。
●Extra Point
ジョンとヨーコは、いつも笑っていました。悲しみと憎しみがあふれているこの世界において、笑いこそがいちばん求められているのかもしれません。
◎Extra Example
On this day, the day he was assassinated, what I remember is the night we both cracked up drinking tea.
They say teenagers laugh at the drop of a hat. Nowadays I see many teenagers sad and angry with each other. John and I were hardly teenagers. But my memory of us is that we were a couple who laughed.
今日、ジョンが殺害されたその日に、わたしが思い出すのは、あの晩、二人で笑いながら紅茶を飲んだことです。
十代は箸が転んでもおかしい年頃と言います。今日、十代の多くの人が悲しみ、そしておたがいにいがみあっているように思います。もちろん、ジョンとわたしは十代ではありませんでした。でも、わたしが覚えているのは、わたしたちはいつも二人して笑っていたということです。
at the drop of a hatは「すぐに、すぐさま、たちまち、だしぬけに」あるいは「ちょっとしたきっかけで」。
2007/6/13のGetUpEnglishのExtra Exampleでも、紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20070613
ジョン・レノンが亡くなって、もう30年経ちました。
「やりたいことがあるんだけど、上の許可がなかなかもらえなくて……」とお嘆きの方もいると思う。さて、「上からの正式な許可」は英語でなんと言えばいいか?
今日のGetUpEnglishでは、この表現を紹介しよう。 green lightは「緑色の信号灯」、すなわち「青信号」であるが、「(計画などに対する)許可、 認可」の意味で使われる。「正式な許可を得る、ゴーサインを得る」は、to get the green lightを使えばよい。定冠詞のtheが付くことに注意。
○Extra Example
"The plans for the project are completed."
"But we can't proceed until we get the green light from the top dog, Ms. Kojima."
「プロジェクトの計画は完成しているんだ」
「でも、小島さん、部長の許可がないと、進めるとはできないよ」
top dogは「実力者、リーダー」
●Extra Example
「正式な許可を与える、ゴーサインを出す」は、to give the green lightで表現できる。次のように受身形で使われることもある。
◎Extra Example
"We were at last given the green light to begin the new project."
"Great. I'm sure you'll do your best, Kazuko."
「やっと許可がおりて、新プロジェクトにとりかかったよ」
「すごい。がんばって、和子」
I'm sure you'll do your best.はこの場合、「がんばって」という感じになると思う。
トム・クルーズ(Tom Cruise, 1962- )の2004年の主演映画に、『コラテラル』(Collateral)がある。このcollateralは「付随的な」という意味で、映画では「従犯」を意味する。この映画では、クルーズ演じる人物が、主犯を助ける意図はなかったのに、ある状況からそれに「付随して」(collateral)共犯になってしまう姿が描かれている。
このようにcollateralは形容詞では「付帯[付随]的な」という意味だが、名詞では「(見返りの)担保物」という意味で使われる。
今日のGetUpEnglishでは、collateralのこの意味の使い方を学習しよう。
○Practical Example
"I hear you let your resort home in Karuizawa go. Is that true, Mr. Inoue?"
"It went to a real estate company as collateral against a loan."
「軽井沢の別荘を手放したって聞いたよ。井上さん、ほんとうなの?」
「借金のカタに不動産会社に渡ってしまったんだ」
●Extra Point
担保がなくても信用が得られることはある。
◎Extra Example
"How were you able to get the bank to finance you without collateral, Shuzo?"
"I won their complete confidence."
「修三さん、担保なしでどうやって銀行に融資してもらったの?」
「銀行に完全に信用してもらえたんだ」
substantialは「(額・程度などが)かなりの、相当な」。この語もまだGetUpEnglishでは紹介していなかった。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Not interesting to me at all you got a substantial salary raise."
"I never want to have anything to do with you again, Stuart."
「君の給料がすごく上がったなんてことは、まったく興味がない」
「スチュアート、君とは金輪際付き合いたくない」
●Extra Point
では、もう一例。
◎Extra Example
"The sharp increase in sales of the new product generated a substantial improvement in earnings."
"Great. I hope we are finally showing a profit."
「新製品の売り上げが急激に伸びたことで、業績が大幅に改善しました」
「よし。ようやく黒字に転じられるといいのだが」
challengeは「挑戦」としてよく知られているが、状況によっては、「(実力・努力などを必要とする)難題、難問」「(やりがいのある)仕事」という意味で使われる。
昨日のGetUpEnglishで紹介したバラク・オバマの演説に、実はこの表現が使われている。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20101205
Extra Exampleに紹介した一節に、…we cannot solve the challenges of our time unless we solve them together…という表現があるが、これは「私たちは、協力して解決しようとしない限り、時代の難題を解決することはできない」ということで、ここでのchallengesは「難題」。
今日のGetUpEnglishはchallengeのこの意味の表現を学習しよう。
○Practical Example
"For Toshiko, whose disease is physical, not mental, the special tool has limitations, too."
"Yes. Moving her finger all the way across the keyboard remains challenge."
「とし子の病気は身体的なもので、精神的なものではないから、その特別な機器も制限がある」
「そうだ。キーボードの上を隅々まで指を動かすのはやはり大変だ」
●Extra Point
状況によっては、「やりがいのある仕事」ということになる。
◎Extra Example
"I don’t think it's enough of a challenge. I want a job that offers a challenge, Bruce."
"But you must do it, Eddie."
「それはやりがいのあるしごとじゃないな。ブルース、おれは手ごたえのある仕事がしたい」
「でも、エディ、おまえはそれをしなければならない」
☆Extra Extra Job
形容詞challengingもよく使われる。
★Extra Extra Example
"It's a challenging job, though the pay isn't so good."
"It’s okay. Let me try."
「支払いはそれほどじゃないが、やりがいのある仕事だ」
「いいだろう。やってみる」
毎日、GetUpEnglishをご覧いただき、ありがとうございます。
「最近、名演説を紹介していないが、どうしたのか?」というコメントを時どきいただきます。
では、今日のGetUpEnglishでは、最近ちょっと評判を落としてしまっているバラク・オバマ(Barack Obama, 1961- )の名演説を紹介しましょう。
2008年3月18日、大統領への出馬を表明したオバマ候補がフィラデルフィアで行なった演説の一部を今日はご紹介します。
○Practical Example
"This was one of the tasks we set forth at the beginning of this presidential campaign: to continue the long march of those who came before us, a march for a more just, more equal, more free, more caring, and more prosperous America."
「これこそ、私たちがこの大統領選の運動を始めた時に表明した任務の一つでした。先人たちの長い行進を続けること。それは、より正当で、より平等で、より自由で、より思いやりのある、そしてより豊かなアメリカを求めての行進です」
●Practical Example
オバマ候補はそれまで人種問題にはおそらく意識的に触れないようにしていたのだが、この演説ではそのことについて言及せざるをえなくなった。そして以下のように高らかに宣言する。
◎Extra Example
"I chose to run for President at this moment in history because I believe deeply that we cannot solve the challenges of our time unless we solve them together, unless we perfect our union by understanding that we may have different stories, but we hold common hopes; that we may not look the same and may not have come from the same place, but we all want to move in the same direction: towards a better future for our children and our grandchildren."
「歴史上、この瞬間において、私が大統領選挙に出ようと決意したのは、心の底からこう信じているからです。私たちは、協力して解決しようとしない限り、時代の難題を解決することはできない、と。そして、次のようなことを理解して、連合国家を完成させなければならない、と。私たちは異なる物語を所有しているかもしれないが、同じ希望を共有しているということ。外見は違うかもしれないし、出身地も違うかもしれないが、みな同じ方向に進みたいと考えているのだということ。それは、私たちの子供たちや孫たちにとって、よりよい未来へと向かうことなのです」
数多いオバマの演説のなかでも、わたしはこの演説が一番好きです。
この演説は、オバマの演説集にほとんど取り上げられていないのですが、上岡伸雄編『名演説で学ぶアメリカの文化と社会』(研究社)には、長く取り上げられています。
そして著者である学習院大学の上岡伸雄教授の解説は、大変読み応えがあります。付属CDにはオバマの生声が収録されています。
to registerはいろんな意味がある。その状況に応じて使い分けなければならないし、ネイティブはどの意味で使っているのか判断しなければならない。
to registerは「入学の登録をする、聴講の手続きをする、登録する」という意味でも用いられる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現のこの意味の使い方を学習しよう。
to register forの形で使われることが多い。
○Practical Example
"I’m interested in registering for the translation workshop. But first I’d like to find out who’ll be teaching the fifth session."
"Okay, let me send you the information of the instructor by mail."
「翻訳教室を受講してみたいと考えています。でも、第5期の講師は誰がつとめられるのか知りたいです」
「わかりました。では、講師の情報をメールでお送りしましょう」
●Extra Point
registering(入会、受講の手続き)という言い方もよくする。
◎Extra Example
"Mr. Sakuta will give you a call and explain the procedure for registering."
"Thank you very much. I’m looking forward to getting instruction from you. "
「作田さんが電話で、受講の手続きを説明してくれます」
「どうもありがとうございます。先生に指導していただくのが楽しみです」
この語の名詞形complimentは、2009/12/13のGetUpEnglishで紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20091213
今日のGetUpEnglishでは、complimentの形容詞形complimentaryを学習しよう。
「称賛する、好意的な、お世辞のうまい」という意味で使われる。
○Practical Example
"Mr. K was complimentary about my translation."
"Wow! He praised your translation! Great, Satoko!"
「K先生に翻訳をほめてもらったの」
「わあ! あの先生にほめてもらったの! 智子、すごい!」
●Extra Point
「優待の、無料(贈呈)の」意味でもよく使われる。この用法もぜひ覚えておこう。
◎Extra Example
"They say 'when you buy a new computer, you can get a complimentary portable printer'"
"Good. Let’s buy at the store immediately."
「『新しいパソコンを買うと、ポータブル・プリンターが付いてくる』と言ってるわ」
「よし。すぐにあの店で買おう」
furorは、「熱狂」であるが、特にアメリカ口語では、「(世間の)憤激、騒ぎ」と言った意味でも使われる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"The revelation that Wikileaks published set off the whole furor."
"Yeah. The whole world talks about nothing but the story now."
「ウィキリークスがサイトに暴露したことが、大変な騒ぎになった」
「ああ、今は全世界がその話で持ちきりだよ」
●Extra Point
次のような使い方もする。
◎Extra Example
"Naoko has good command of English."
"But she has also created a small furor with her proposal: English should be the official language in the office."
「直子は英語がよくできる」
「しかし、その提案で、ちょっとした騒ぎを起こしている。英語を社内公用語にすべきだと言うんだ」