ビジネスデータサイエンスの教科書
マット・タディ (著), 上杉 隼人 (翻訳), 井上 毅郎 (翻訳)
http://www.subarusya.jp/book/b512335.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4799109154
ビジネス形態の大きな変化にともない多くの企業がデータを高度に活用する現在、ビジネスタスクを理解し、データ分析が可能なジェネラリスト(=ビジネスデータサイエンティスト)があらゆる状況で求められている。こうした人材の養成が遅れていることもあり、専門の教育を受けていなくてもビジネスデータサイエンティストに必要な技能と知識を学んでいる人たちも増えている。
本書はシカゴ大学のMBA(経営学修士)教育課程から生まれた『ビジネスデータサイエンスの教科書』であり、そんな人たちのための待望の1冊と言えるだろう。
著者は学術界、実業界(マイクロソフト、イーベイ、アマゾンなど)での経験を通じて「専門家でなくともかなり有能なデータサイエンティストになれる」と考えており、そのために必要な情報をすべて注ぎ込んでいる。統計学、経済学、機械学習のツール、重要な原則、ベストプラクティスといったことが適切に提示され、専門外の人でもデータサイエンスティストに必要なことを効果的に学べるだろう。
本書で取り扱う技術手法は幅広く、時に自身の論文を引用しながら著者自らが創出した手法も紹介する。実例のデータを多用し、理論をあてはめることで、実践における要点も押さえられている。その過程でRのコードを提示し、読者の技能習得を促している。コードについても先端的で、本書に使用されるパッケージには著者自身が最適なものを開発して開発者コミュニティに提供しているものもある。以上のことから、さらに研究を進めたい人にも非常に重要な1冊となるだろう。
マット・タディ氏は、2008年から2018年、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスにおいて計量経済学および統計学の教授を務め、大学のデータサイエンスの教科課程を作り上げた。マイクロソフトの主席研究員やイーベイのリサーチ・フェローといった産業界の役職も歴任し、2018年にシカゴ大学を離れ、アマゾン・ドット・コムにバイスプレジデントとして迎えられた。現在はアマゾンにおいて詳細なデータ分析をもとにオンラインリテール戦略をすすめる。
日本市場においてもデータサイエンティストの需要は高まっている。専門外の人々が「自学自習」によってデータサイエンティストになることも強く求められているように思う。そんな人たちに本書を役立てていただけることがあれば、訳者としてとてもうれしい。
(「訳者あとがき」より抜粋)
著者 マット・タディ(Matt Taddy)
ビジネスデータサイエンティスト。2008年から2018年、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスにおいて計量経済学および統計学の教授を務め、大学のデータサイエンスの教科課程を作り上げた。マイクロソフトの主席研究員やイーベイのリサーチ・フェローといった産業界の役職も歴任している。2018年にシカゴ大学を離れ、アマゾン・ドット・コムにバイス・プレジデントとして迎えられた。現在、同社において詳細なデータ分析をもとにオンラインリテール戦略をすすめる。
訳者 上杉隼人(うえすぎ・はやと)
翻訳者(英日、日英)、編集者、英語・翻訳講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科(現在の大学院の前身)修了。訳書に『若い読者のための宗教史』『若い読者のためのアメリカ史』『21匹のネコがさっくり教えるアート史』(すばる舎)、『スター・ウォーズ』[全作、I~IX]『アベンジャーズ エンドゲーム』(講談社)、『ザ・ギャンブラー ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪』(ダイヤモンド社)ほか多数(60 冊以上)。
訳者 井上毅郎(いのうえ・たけろう)
1990年京都府生まれ。2013年に東京工業大学工学部情報工学科を卒業、2016年同大学院理工学研究科修士課程を修了。専攻は国際開発工学。現在は自然言語処理に特化したデータ解析企業FRONTEOにデータサイエンティストとして勤務。訳書に『ナショナル ジオグラフィック にわかには信じがたい本当にあったこと』(共訳、日経ナショナル ジオグラフィック社、2019年)。
単行本: 312ページ
出版社: すばる舎 (2020/7/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4799109154
ISBN-13: 978-4799109151
発売日: 2020/7/22
目次
はじめに
イントロダクション
第1章 不確実性
第2章 回帰
第3章 正則化
第4章 分類
第5章 実験
第6章 統制変数
第7章 因子分解
第8章 データとしてのテキスト
第9章 ノンパラメトリック手法
第10章 人工知能
参考文献
訳者あとがき
さくいん
wheel and dealは「(商売や政治で)思いのままに事を運ぶ、敏腕[辣腕]をふるう」の意味で使われる。
今日GetUpEnglishはこの表現を学習する。
○Practical Example
They are wheeling and dealing behind the scenes to get the bill passed.
「彼らは法案を通させるために舞台裏であれこれ策略をめぐらせている」
●Extra Point
この本に、次の表現がある。
The Marvel Studios Story: How a Failing Comic Book Publisher Became a Hollywood Superhero (The Business Storybook Series) by Charlie Wetzel (Author), Stephanie Wetzel (Author)
https://www.amazon.com/dp/1400216133
◎Extra Example
Perelman and his team of executives continued to wheel and deal using Marvel as their tool.
「ペレルマンと彼のチームはマーベルを道具として思うがままに利用しつづけた」
動詞bickerは「口論する、口喧嘩する」
すでにGetUpEnglishでは2016/2/4に取り上げているが、
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/f247532bf41b4a2d7e25d02f32c7ad3e
少し説明を捕捉したいので、本日はもう一度この語を取り上げる。
このように使われる。
○Practical Example
Stop bickering among yourselves and form a coalition, guys.
「あなたたち、内輪もめはやめて団結しなさい」
●Extra Point
bickeringが名詞として使われる。
Guardians of the Galaxy, Vol.2(2017)にGamoraのこの名ゼリフがある。
◎Extra Example
“Can we put the bickering on hold until after we survive this massive space battle?”
「言い争うのは生き残ってからにしてくれない?」
The Marvel Studios Story: How a Failing Comic Book Publisher Became a Hollywood Superhero (The Business Storybook Series) by Charlie Wetzel (Author), Stephanie Wetzel (Author)
https://www.amazon.com/dp/1400216133
には、次のようなワクワクする情報が満載だ。
本日のGetUpEnglishは本書から紹介する。
With the rights secured again, Lee worked to promote Marvel characters in any way he could in both New York and Hollywood. When rock group The Who’s Tommy was a hit in 1975, Lee wrote a treatment for a rock opera featuring the Fantastic Four. He took a stab at Broadway when he wrote out ideas for a show with Captain America. He created TV plots with Daredevil and Black Widow, movie treatments for Ghost Rider, Howard the Duck, and the Sub-Mariner. He pushed the idea of a Silver Surfer movie, even approaching Paul McCartney about writing the score. He wrote an outline for a Godspell-inspired off-Broadway musical featuring Thor. Writing a description of Thor that seems as though it was anticipating the casting of Chris Hemsworth, Lee described the god of thunder in his outline as having the physique of Arnold Schwarzenegger, the face of Robert Redford, and the voice of voice of Richard Burton.
権利を取り戻してから、リーはマーベルのキャラクターをニューヨークでもハリウッドでもあらゆる形で押し出そうとした。イギリスのロック・グループ、ザ・フーが1975年にロック・オペラ『トミー』を大成功させると、これにならってファンタスティック・フォーをフィーチャーしたロック・オペラの台本を書いた。ブロードウェイにはキャプテン・アメリカの舞台を提案した。デアデビルやブラック・ウィドウのテレビ番組のシナリオのほか、ゴースト・ライダー、ハワード・ザ・ダック、サブマリナーの映画台本も書いた。シルバーサーファーの映画化も計画し、あのポール・マッカートニーにサウンド・トラックを担当してもらおうとした。ソーを主人公にした神が語り掛けるオフブロードウェイ戯曲のシナリオ要約も用意した。ソーといえば、クリス・ヘルムズワースをすぐに連想するかもしれない。だが、リーが当時その要約に描いたのは、アーノルド・シュワルツェネッガーを思わせる体格にロバート・レッドフォードのような顔をした雷神が、リチャード・バートンの声でしゃべるというものだった。
movie treatmentsはこの場合「《ト書(とがき)・カメラアングルなど場面の変化の仕方を書き加えた》台本, シナリオ」(リーダーズ)。
scoreは「《映画・劇などの》背景音楽」だ。ポール・マッカートニーに映画全編の音楽を頼もうとしたのだろう。実現していたらすごいことだった。
ノーベル文学賞を受賞したBob Dylanのインタビュー記事がニュースになっている。
今日はこの記事を読んでみよう・
○Practical Example
Bob Dylan said in a rare interview published June 12 that he wished he had written the Rolling Stones ballad “Angie.”
ボブ・ディランは滅多にインタビューに答えることはないが、6月12日掲載のインタビューで、ローリング・ストーンズの「アンジー」のような曲を書きたかったと答えている。
これはかなり意外な答えだ。
The Rolling Stonesの“Angie”, これは当時メンバーだったMick Taylorが大きな仕事をしていると思う。
https://www.youtube.com/watch?v=RcZn2-bGXqQ
●Extra Point
ニュースはつづく。
◎Extra Example
Dylan’s conversation with the New York Times was his first major interview since 2017 and came a week ahead of the release of his first album of original music in eight years.
“Rough and Rowdy Ways” will be released June 19. Dylan, 79, released three singles earlier this year, including a 17-minute track, “Murder Most Foul,” inspired by the assassination in 1963 of U.S. President John F. Kennedy.
ディランの『ニューヨークタイムズ』のインタビューは2017年以来となる注目すべきもので、8年ぶりに発表されるオリジナル・アルバムのリリース1週間前に行われた。
『ラフ&ロウディ・ウェイズ』は6月19日発売予定。今年これに先立って1969年のジョン・F・ケネディ暗殺に触発されて書いた曲「最も卑劣な殺人(Murder Most Foul)」を含む3枚のシングルがリリースされている。
ケネディ大統領暗殺に触発された曲としては、The Beach Boysの “Warms of the Sun”も思い出される。
https://www.youtube.com/watch?v=eR3KlM6YTyg
ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官によって拘束死させられた事件を契機に、アメリカ全体で抗議デモが起こっている。
これはアメリカが抱える長い黒人差別の問題が根差している。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/5c2cf7dcbea928d39aa37f9592b29cd2
昨日のGetUpEnglishはこのニュースを紹介した。
https://www.nytimes.com/aponline/2020/06/23/us/ap-us-racial-injustice-white-parents-black-children.html
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/457a12660193b2eddb50fb8d33fd393e
本日のGetUpEnglishもこの記事から紹介する。
○Practical Example
Sarah Dunn, a white woman raised in rural Kansas, has learned much about race since she and her husband, Josh, took custody of Izzy six years ago. Still, she wasn’t ready for Izzy’s response to the Floyd incident.
“When we talked, he said, ‘But now I’m kind of afraid to drive,’” she said. “And that’s not something that we have ever had to think about.”
「カンサスの田舎で育ったサラ・ダンは、夫ジョシュととともに6年前にイジーを養子に迎えてから、人種問題について学んでいる。まだフロイド殺害事件に対するイジーの反応を受け止めることができない」
「イジーは『今はこわくて運伝できないかも』と言うんです。これまでそんなこと考えたこともありませんでした」
take custody of...は「…の親権を取る」
●Extra Point
ニュースはつづく。
◎Extra Example
The Associated Press discussed race with six white couples who have adopted or have custody of Black children. These parents are trying to help their children understand race in America while getting an accelerated course themselves.
AP通信は黒人の子供を養子に迎えた6組の夫婦に話を聞いた。どの夫婦も子供にアメリカの人種問題について教えると同時に、自分たちもそれについて急いで学んでいる。
while getting an accelerated course themselvesは「その一方で自分たちも大急ぎで学ぶ」
写真はサラ・ダン、ジョシュ・ダン、イジーたち家族だ。
ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官によって拘束死させられた事件を契機に、アメリカ全体で抗議デモが起こっている。
これはアメリカが抱える長い黒人差別の問題が根差している。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/5c2cf7dcbea928d39aa37f9592b29cd2
本日のGetUpEnglishはこのニュースを読んでみよう。
○Practical Example
Izzy Simons has been fired up about the prospect of driving on his own.
The 15-year-old has craved the freedom a license promises. He has proudly and effectively maneuvered the family's vehicles around the church parking lot and beyond, and he's confident he'll pass his test in August. He imagines arriving at Southmoore High School in Moore, Oklahoma, someday in a navy blue crew cab Silverado truck with a lift kit.
イジー・サイモンズは自分の車を運転する気満々だった。
15歳の少年は運転免許が与えてくれる自由を渇望していた。家の車を教会の駐車場のあたりを見事に乗りこなしていたから、8月の運転免許試験には合格できる自信があった。オクラホマ州ムーアのサウスムーア高校に、修理リフトを乗せたネイビー・ブルーのシルバラード・トラックで乗り付けるのを楽しみにしていた。
craveは「…を渇望する」
●Extra Point
ニュースはつづく。
◎Extra Example
His excitement has been replaced with uncertainty. Simons, who is Black, was jarred emotionally after watching video of the killing of George Floyd, a Black man who died after a Minneapolis white police officer pressed a knee into his neck for several minutes on May 25. In those moments, concepts he'd learned about such as racial profiling and "Driving While Black" fully registered.
そんな彼の興奮は不安に変わった。5月25日にミネアポリスの白人警官に首を押さえつけられて数分で亡くなる事件が起こり、その映像を見た同じ黒人のサイモンズさんは不快感を覚えた。この事件を通じて、人種差別と「黒人が運転する」ことはどういうことか、はっきりわかったのだ。
Blackが大文字で表記されていることに注目。最近のアメリカのメディアは人種としての尊敬を示すためにこのように大文字で表記している。
(be) jarredは「不快な気分になった」
"Driving While Black"は「黒人が車を運転する」
fully registeredはこの主語はconceptsで自動詞として使われていて、「完璧に心に銘記される」
この黒人の少年Izzy Simonsは白人の両親の養子になった。アメリカの人種問題は幸せな家庭にも大きな影響をもたらしている。
ぜひこのニュースをすべて読んでほしい。
今月、マット・タディ『ビジネスデータサイエンスの教科書』が発売になる。
ビジネス形態の大きな変化にともない多くの企業がデータを高度に活用する現在、ビジネスタスクを理解し、データ分析が可能なジェネラリスト(=ビジネスデータサイエンティスト)があらゆる状況で求められている。こうした人材の養成が遅れていることもあり、専門の教育を受けていなくてもビジネスデータサイエンティストに必要な技能と知識を学んでいる人たちも増えている。
だが、データサイエンスの分野は情報が錯綜していることもあり、初心者には理解が難しい。何をどう調べていいかわからないということもあるだろう。
アマゾンのバイス・プレジテントが書いた本書は、シカゴ大学のMBA(経営学修士)教育課程から生まれた『ビジネスデータサイエンスの教科書』(Matt Taddy, Business Data Science: Combining Machine Learning and Economics to Optimize, Automate, and Accelerate Business Decisions, 2019)であり、そんな人たちのための待望の1冊と言えるだろう。
今日のGetUpEnglishは本書のblurbを紹介する。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/34dd5ecd5c0f74ff520f3b2658885358
○Practical Example
Matt Taddy has written a thorough, thoughtful book on the statistics that underlie the use of big data. Th is is a fantastic resource, chock full of real applications, techniques and insight. Unlike most machine learning texts, this book provides methods of extracting reliable understanding from data, addressing the problem that correlation is not causation.
—Preston McAfee, former Chief Economist and Corporate
Vice President for Microsoft ; VP Chief Economist at Yahoo;
Research Director at Google; and Professor and Executive
Offi cer for the California Institute of Technology
マット・タディはビッグデータ活用の基礎を成す統計学について完璧かつ配慮の行き届いた本を書き上げた。この素晴らしい教材には実例、技術、洞察がぎっしり詰まっている。多くの機械学習の教材とは異なり、本書は相関関係が因果関係ではないという問題に取り組み、データから信頼に足る解釈を得るための手法を提供している。
プレストン・マカフィー
元マイクロソフト チーフ・エコノミスト、コーポレート・バイス・プレジデント
ヤフー バイス・プレジデント・チーフ・エコノミスト
グーグル リサーチ・ディレクター
カリフォルニア工科大学教授、理事
●Extra Point
もう一例。
◎Extra Example
Matt Taddy is one of the best teachers I have ever seen; that ability to convey important ideas clearly comes shining through in this book. No one is better at combining insights from computer science, economics and statistics to improve how businesses use their data. Everyone should read this book.
—Jens Ludwig, McCormick Foundation Professor of Social
Service Administration, Law and Public Policy, and director
of the Crime Lab at the University of Chicago
マット・タディは私の知る最高の教師の1人だ。重要な考えを明快に伝えるその力は本書のなかで輝いている。計算機科学、経済学、統計学の知見を組み合わせて企業のデータ活用を改善させることにおいて彼の右に出る者はいない。誰もが本書を読むべきだ。
イェンス・ルドヴィグ(Jens Ludwig)
シカゴ大学 マコーミック財団基金教授(福祉行政学、法学、公共政策学)、犯罪研究所所長
本書は7月22日発売予定。現在、索引を作りながら、最終校正中だ。
著者は学術界、実業界(マイクロソフト、イーベイ、アマゾンなど)での経験を通じて「専門家でなくともかなり有能なデータサイエンティストになれる」と考えており、そのために必要な情報をすべて注ぎ込んでいる。統計学、経済学、機械学習のツール、重要な原則、ベストプラクティスといったことが適切に提示され、専門外の人でもデータサイエンスティストに必要なことを効果的に学べるだろう。
ビジネスデータサイエンスの教科書
マット・タディ (著), 上杉 隼人 (翻訳), 井上 毅郎 (翻訳)
on the docketは「考慮中の[で]、当面の」。
今日のGetUpEnglishはこの表現を学習する。
○Practical Example
The Rolling Stone’s world tour is on the docket.
「ローリング・ストーンズの世界ツアーの計画が練られている」
●Extra Point
The Marvel Studios Story: How a Failing Comic Book Publisher Became a Hollywood Superhero (The Business Storybook Series) by Charlie Wetzel (Author), Stephanie Wetzel (Author)
https://www.amazon.com/dp/1400216133
にこの表現があった。
◎Extra Example
“I’ve always believed in expanding the definition of what a Marvel Studios movie could be. We try to keep audiences coming back in greater numbers by doing the unexpected and not simply following a pattern or a mold or a formula,” said Feige.43 Marvel is “Twenty-two movies in, and we’ve got another twenty movies on the docket that are completely different from anything that’s come before—intentionally.”44
「『マーベル・スタジオはこうである』という定義をいつも広げようとしているんだ。誰も予想できない、これまでのパターンや公式や常識を壊すようなものを作ることで、多くのお客さんにこれからも映画館に足を運んでもらいたいと思う」とファイギは言う。「マーベルはすでに22作作ってきたけど、あえてこれまでとはまったく違う映画を20本撮る予定だ」
―intentionallyは最後に「意図的にね」と訳すのも可能だろう。確かに英語でも強調される書き方なので、そうするのもいいと思う。ここではさっと読んでもらうのがいいと思い、「あえて……と思う」というような処理にした。
こちらも来月発売です。
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ザ・ギャンブラー: ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪
ウィリアム・C・レンペル (著), 上杉 隼人 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4478106916
無一文から総資産200億ドルへ。ハリウッドとラスベガスを作った「20世紀最強の勝負師」カーク・カーコリアンの生き方と「全取引」。ウォールストリート・ジャーナル、ワシントン・ポスト、シアトルブックレビュー…etc.各紙絶賛の全米ベストセラー、ついに日本上陸!!
著者について
1947年生まれ。作家・ジャーナリスト。ペパーダイン大学にて学位取得後、地方新聞の記者を経てロサンゼルス・タイムズ紙へ。以後20年以上、調査報道記者兼編集者として活動。数々のホワイトハウスやペンタゴンのスキャンダルを暴いたほか、2001年の同時多発テロ以前にオサマ・ビン・ラディンとアルカイダについて報道し、テロ活動に警鐘を鳴らした。国際テロ報道でOverseas Press Club賞を共同受賞、金融記事ではGerald Loeb賞を受賞するなど、数々のジャーナリズム賞を受賞。ABC、NBC、CNNなどテレビニュースにも度々ゲスト出演する。著書に、コロンビアの犯罪組織「カリ・カルテル」を描いた『At the Devil's Table』などがある。
単行本: 440ページ
出版社: ダイヤモンド社 (2020/8/7)
言語: 日本語
ISBN-10: 4478106916
ISBN-13: 978-4478106914
発売日: 2020/8/7
プロローグ 人生はビッグなクラップゲームだ
第I部 人間創生
第II部 億万長者の誕生
第1章 ギャングたちとのトラブル
第2章 大物同士の衝突
第3章 7300万ドルの賭け
第4章 世界に名を知られる
第5章 ケリー、カーク、バーバラ、エルヴィス
第6章 笑うコブラ
第7章 挫折
第8章 敵兵去る
第9章 活動再開
第10章 深淵に広がる光景
第11章 特別なリスク要因
第12章 MGMの大惨事
第13章 保険を食い物にする悪人
第14章 サイコロのひと振り
第15章 テッド・ターナーの時限爆弾
第16章 海上での埋葬
第17章 億万長者のひとりとして
第III部 伝説創生
第18章 バッターボックスのベーブ・ルース
第19章 やっかい者アイアコッカ
第20章 彼女はあくまで固執した
第21章 ライフル・ライト、「アイアン」・マイクを受け入れる
第22章 大量虐殺と寛容さ
第23章 勝って負ける――ボンダー、ウィンとの交渉
第24章 致命的誘引
第25章 取引仲介人(ディールメイカー)たちの神
第26章 わが道を行く
第27章 「転倒」の後
エピローグ カーク最後の取引
スパイダーマンはマーベルでもっとも人気のあるキャラクターのひとりだが、映画権をソニーがもっていることで、これまでにいろんな問題が生じた。
だが、ついに問題がクリアされるかもしれない。
The Marvel Studios Story: How a Failing Comic Book Publisher Became a Hollywood Superhero (The Business Storybook Series) by Charlie Wetzel (Author), Stephanie Wetzel (Author)
https://www.amazon.com/dp/1400216133
に次の記述がある。
On March 20, 2019, less than a month before Endgame debuted in theaters, Disney purchased Fox for $71.3 billion.39 Marvel finally had all of their characters back except Spider-Man, and after Spider-Man: Far from Home came out, the cooperative agreement between Marvel and Sony ended.40 Could Marvel buy Sony to get him back? Possibly. But what could be more likely is that Sony might be purchased by another studio or a company like Apple looking for content in its library. The way Sony’s license is written, if it gets sold, the rights to Spider-Man would revert to Marvel.41 So Marvel may end up with its entire catalog in the end.
『アベンジャーズ エンドゲーム』公開まで1か月を切った2019年3月20日、ディズニー社は20世紀フォックス社を713億ドルで買収した。これによってマーベルはついにスパイダーマンをのぞくすべてのキャラクターを取り戻した。2019年7月の『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』公開後、今度はソニーと友好的な契約を取り交わした。ついにスパイダーマンを取り戻せるのか? 可能性はある。だが、さらに現実的なこととして、ソニーが別の映画会社もしくは同社の映画コンテンツを求めるアップルのような会社に買収されるかもしれない。マーベルがソニーと交わした契約には、もしそのようなことになれば、スパイダーマンの映画化権はマーベルに戻されると記されている。そうなると、ついにスパイダーマンはマーベルに戻ってくるかもしれないのだ。
この本は4月に発売されたばかりなので、ディズニープラスのことも含めて、かなり新しいことが書いてある。そしてそれ以降から『ブラック・ウィドウ』公開までのことのことも書き足す予定だ。
ご期待ください!
今月発売です!
ビジネスデータサイエンスの教科書
マット・タディ (著), 上杉 隼人 (翻訳), 井上 毅郎 (翻訳)
http://www.subarusya.jp/book/b512335.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4799109154
ビジネス形態の大きな変化にともない多くの企業がデータを高度に活用する現在、ビジネスタスクを理解し、データ分析が可能なジェネラリスト(=ビジネスデータサイエンティスト)があらゆる状況で求められている。こうした人材の養成が遅れていることもあり、専門の教育を受けていなくてもビジネスデータサイエンティストに必要な技能と知識を学んでいる人たちも増えている。
本書はシカゴ大学のMBA(経営学修士)教育課程から生まれた『ビジネスデータサイエンスの教科書』であり、そんな人たちのための待望の1冊と言えるだろう。
著者は学術界、実業界(マイクロソフト、イーベイ、アマゾンなど)での経験を通じて「専門家でなくともかなり有能なデータサイエンティストになれる」と考えており、そのために必要な情報をすべて注ぎ込んでいる。統計学、経済学、機械学習のツール、重要な原則、ベストプラクティスといったことが適切に提示され、専門外の人でもデータサイエンスティストに必要なことを効果的に学べるだろう。
本書で取り扱う技術手法は幅広く、時に自身の論文を引用しながら著者自らが創出した手法も紹介する。実例のデータを多用し、理論をあてはめることで、実践における要点も押さえられている。その過程でRのコードを提示し、読者の技能習得を促している。コードについても先端的で、本書に使用されるパッケージには著者自身が最適なものを開発して開発者コミュニティに提供しているものもある。以上のことから、さらに研究を進めたい人にも非常に重要な1冊となるだろう。
マット・タディ氏は、2008年から2018年、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスにおいて計量経済学および統計学の教授を務め、大学のデータサイエンスの教科課程を作り上げた。マイクロソフトの主席研究員やイーベイのリサーチ・フェローといった産業界の役職も歴任し、2018年にシカゴ大学を離れ、アマゾン・ドット・コムにバイスプレジデントとして迎えられた。現在はアマゾンにおいて詳細なデータ分析をもとにオンラインリテール戦略をすすめる。
日本市場においてもデータサイエンティストの需要は高まっている。専門外の人々が「自学自習」によってデータサイエンティストになることも強く求められているように思う。そんな人たちに本書を役立てていただけることがあれば、訳者としてとてもうれしい。
(「訳者あとがき」より抜粋)
著者 マット・タディ(Matt Taddy)
ビジネスデータサイエンティスト。2008年から2018年、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスにおいて計量経済学および統計学の教授を務め、大学のデータサイエンスの教科課程を作り上げた。マイクロソフトの主席研究員やイーベイのリサーチ・フェローといった産業界の役職も歴任している。2018年にシカゴ大学を離れ、アマゾン・ドット・コムにバイス・プレジデントとして迎えられた。現在、同社において詳細なデータ分析をもとにオンラインリテール戦略をすすめる。
訳者 上杉隼人(うえすぎ・はやと)
翻訳者(英日、日英)、編集者、英語・翻訳講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科(現在の大学院の前身)修了。訳書に『若い読者のための宗教史』『若い読者のためのアメリカ史』『21匹のネコがさっくり教えるアート史』(すばる舎)、『スター・ウォーズ』[全作、I~IX]『アベンジャーズ エンドゲーム』(講談社)、『ザ・ギャンブラー ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪』(ダイヤモンド社)ほか多数(60 冊以上)。
訳者 井上毅郎(いのうえ・たけろう)
1990年京都府生まれ。2013年に東京工業大学工学部情報工学科を卒業、2016年同大学院理工学研究科修士課程を修了。専攻は国際開発工学。現在は自然言語処理に特化したデータ解析企業FRONTEOにデータサイエンティストとして勤務。訳書に『ナショナル ジオグラフィック にわかには信じがたい本当にあったこと』(共訳、日経ナショナル ジオグラフィック社、2019年)。
単行本: 312ページ
出版社: すばる舎 (2020/7/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4799109154
ISBN-13: 978-4799109151
発売日: 2020/7/22
目次
はじめに
イントロダクション
第1章 不確実性
第2章 回帰
第3章 正則化
第4章 分類
第5章 実験
第6章 統制変数
第7章 因子分解
第8章 データとしてのテキスト
第9章 ノンパラメトリック手法
第10章 人工知能
参考文献
訳者あとがき
さくいん
昨日につづいて、本日のGetUpEnglshも
The Marvel Studios Story: How a Failing Comic Book Publisher Became a Hollywood Superhero (The Business Storybook Series) by Charlie Wetzel (Author), Stephanie Wetzel (Author)
https://www.amazon.com/dp/1400216133
から紹介する。
本書の最終章は実にドラマチックだ。
The final Avengers movies broke records. Infinity War, which debuted in April 2018, earned more than $2 billion worldwide, and Endgame, which was released in April of 2019, earned nearly $2.8 billion. All told, all 21 Marvel Studios movies (not including the Spider-Man movies they produced for Sony) earned an incredible $18.2 billion.33 That made it the most lucrative franchise in movies history—bringing in almost double the next highest earner, Star Wars, and far exceeding the other top-grossing franchises: Harry Potter, James Bond, and The Lord of the Rings.34
アベンジャーズ映画の掉尾を飾る2本は記録破りとなった。2018年4月に公開された『インフィニティ・ウォー』は全世界で20億ドル以上、2019年4月公開の『エンドゲーム』は28億ドル近くの興行収益を上げた。マーベル映画21本(ソニーに制作した『スパイダーマン ホームカミング』と『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』は除く)の総計は、驚くべきことに182億ドルにもなるという。「ハリー・ポッター」「ジェームズ・ボンド」「ロード・オブ・ザ・リング」などのシリーズの成績をはるかに上まわり、「スター・ウォーズ」のほぼ2倍となる、映画史上もっとも高い興行収入を稼ぎ出したシリーズになったのだ。
all toldは「総計して、全部で」
次のように使われる。
○Practical Example
There are 24 people joining Zoom conference, all told.
「ズームの会議に合計24人が参加した」
本書The Marvel Studios Story: How a Failing Comic Book Publisher Became a Hollywood Superheroには『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』公開にいたるまでの関係者のあらゆる苦労が書かれているのだが、まさにアベンジャーズのように、そして「少年ジャンプ」のテーマのように、「友情、努力、勝利」の方程式が実に美しく描かれている。
わたしにはまず本業の編集の仕事があってその合間に翻訳を行っているが、現在ありとあらゆる仕事が重なっていて、スケジュール調整がきびしい。だが、どんな仕事も毎日少しずつ進めることが大切だ。本書も早めにみなさんにお届けしたい。