あちょぶ!
朝、宅配便で起こされて、
注文してたアマゾンかと思って開けてみたら、
ロメールのDVDのBOXセット! しかも私が一番欲しかった3本立て。
ダーがホワイトデーのプレゼントを何もしてなかったから、
注文しておいてくれたのだった。
しみじみ嬉しくて、なんて素晴らしい人だろう~、と思い、
しばらくしてから寝てるダーのところに行ってお礼をいった。
私が一人ごとのように「ロメールのBОXなくなったらどうしよう~」、
とつぶやいてるのをちゃんと聞いていて、
しかも私が特にこの3本が大好きなことをわかってるなんて、素晴らしい。
スタバのコーヒーをやめ、お昼も社食にしてお金を貯めてた矢先。
そのお金で…、夏服買おうっと。
今日の朝は、殿が甘えんぼ風をびゅうびゅう吹かせて、
私の後をついてまわって、壁やテーブルの足などにヒゲをすりつける。
殿はモンチみたいにいきなり現れて
迷いもなくズンズン膝に上がるのではなく、
膝の手前で少し考えるように壁にすりっとしたり、
ナーンと小さな声で鳴いたりしてまず私の気をひく。
「おいで」といって膝をポン、とたたくと、
すっと近づいて片足だけを乗せ、背中を撫でられ、
お尻を押されてはじめて膝に乗り上げて丸まり、んひゅるるるる~、と喉を鳴らす。
この一連の動作が奥ゆかしくて、品があって、惚れ惚れする。
膝に乗られたら、しばらくは動けずに、
殿を撫で、額にちゅっなどしてたら、
殿の白い額に赤い口紅がついた。
殿はキスマークが似合うなぁ、なんて思ってたらまた遅刻寸前に。
恵比寿の中国茶のカフェ。マンゴープリン、鳳凰茶。
主に谷崎と、「永遠の夫」トーク。
永遠の夫は、C「アイタタタって感じだけど面白くてやめられない」
西麻布ボエムで浅利のワイン蒸し、カルボナーラ。
花の名前の話、若年オヤジの話、
イカサマくさい女とインチキくさい女の違いについての話など。
陽気がいいからか、二人とも鐘前にしては気分がマイルド。
でもやる気はなくてジムさぼり。
レゲエのイベントの誘いは結局行かず。
イチョウの木に、新緑が出てきた。
小さいイチョウの葉っぱは赤ちゃんみたいでかわいい。
八重桜をところどころで見る。
ご飯の後、ビーが外に出たがって窓をカリカリ。
ビー、遊ぼう!といっておもちゃを振る。
ビーはふん、という顔。
「ビー、ビー、家で遊ぼう」といろんなおもちゃを出して、
部屋を移動しながら気を引いてなだめる。
ビーと遊ぼうとしてるのに、モンチと殿がノリノリになっていた。
用意してた朝ご飯をまたダーが食べてなかったので、また喧嘩。
今日は話し合って仲直り。
スペシャでBasement JAXX、かっこよくてきれいな曲なんだけど、
クリップがずっとデブのおばちゃんで、曲のイメージと違うにもほどがある。
ゴリラーズの新曲、アニメもかっこいい。
かわいすぎてしびれるーーッ
桜にはまだ花が残り、今が満開の枝もある。
風に吹かれるたびにひらひら舞い散る花びらが、光にあたってきらきら。
雨の後で、葉っぱもどんどん育っている。
花水木の花も、見るたびに大きくなる。
この花は、咲くのも、咲いてからも長く楽しめる。
駅までの道、中村一義の「K-ing」、ふわふわ。
帰りに無印に自転車を取りに行く。
小さいタイヤの自転車に、籠は一番大きいのをつけたら、
パリの郵便配達風(勝手なイメージ)でかわいい。
ジャック・タチの映画に出てきそう。
晩御飯は、まつおかの煮物2種、豚の角煮、
納豆めかぶ、韮と玉子のスープ、ご飯。
先月帰郷のとき、不動産屋が実家の家の査定に来た。
そのときは、査定だけで家を売るのはもっとずっと先、
と思ってたのに、先週末花見でママに会ったとき、
「心臓がドキドキするわ」というので、どうしたの?というと、
家を売ることが決まって広告までできたという。
パパママがもう少し都会で暮らしたいという話は前からあったけど、
うちは家族みんな決断力に乏しいから、
長年住んでた家を売る決心なんてそう簡単には…と思ってたら、
不動産屋に肩をたたかれて、
パパは「この機会に…」という流れに乗ってみたらしい。
でもママはショックを受けてるし、
私もできれば家はこのままあって欲しいし、
弟もショックを受けてるしで、
今は見送った方が…と思ってたら、
ママとパパが話し合って話はキャンセルになった。
今日になって、パパに「家を売る話がなくなって嬉しい」とメールすると、
パパからメール「パパも同感」。
パパもなの? だったらなんで契約なんか!
とツッコミたかったけど、まぁ、よかった。
結局誰もが家を手放すことを望んでなかったことが、
後になってわかった。
意志のはっきりしない、うちの家族らしい一幕だった…。
にしても、パパは仕事が鬼忙しいのに、
家に関わる交渉事もすべて任せきりなママ。
「自分で動いたら」といっても、
「だってママ、昔からそういうことはパパに任せてるんだもん」
といってきかない。
それについて私がぶつぶつ文句をいうと、
ママ「いいの、だってこんなママを、一人じゃおいていけないでしょう」。
夫婦というものは奥が深くて、私にはまだよくわからないわ。
昔、まだ学生だった頃、
ママが「女は子供を産まないと成長しない」
みたいなことをいったことがあって、
ずっとそのことばを気にかけてきて、この前の花見のとき、
「昔こういってたでしょう、でもそういうのって人それぞれじゃないか、
って思うんだけど…」というと、
ママ「そうねぇ、ママみたいに子供産んでも成長しない人もいるし、アハハ」。
ずっと気にかけてきたのに、アハハって、もう。
「細雪」中巻、2日ちょっとで読了。
先週、桜ばかり見ていて頭がパーになり、
今週に入って雨が降って花も散りはじめ、
何をして暮らせばいいかわからなくなって、
そんなときに読むには最高の本だった。
花を愛でるのと同じような気分で、
姉妹の様子を思い描く。とにかく長い、ってだけでもいい。
2日くらい前、こいさんのいうことを真に受けたばかりなのに、
こんなことになろうとは…!
前に読んだのは12年前、ほとんど内容を忘れてた。
今、雪子と同じような年齢になって、
ますます雪子があわれと思えたり、はかなげに思えたり。
この本は、あえて内容を記憶しないで、また何年後かのお楽しみに。
夜、寝室に大きめの羽アリが飛んでいた。
それを見つけたモンチはゥニャニャ、と声を出しながら追いかける。
両前足を壁について立った状態のまま、ぴょん、
とその場でジャンプするのがかわいかった。
羽アリは逃げてどこかに消えた。
かわいさがほとばしりすぎ!!
ここ何日か寒い日が続いて、
猫たちが私にぴったりくっついて寝ていた。
腕に乗ったり、顔~首にはまりこんだり。
目が覚めるたびに、殿とビーの位置が入れ替わっている。
家を出るとき、ビーが、珍しく洗濯物かごの中に丸まって寝ていた。
夜になって、モンチの姿がないなぁ、
と思ったらモンチは洗濯物かごの中で寝ていた。
また真似っこ! ビーの寝床を横取り。
この前お風呂に落ちてひどいめにあってから、
殿とビーがお風呂に寄り付かなかったのはほんの2日間くらい。
最近また暇さえあればお風呂場に入って、
水を舐めたり、蓋の上でごろんしたり。
あわせて10キロの猫たちがいつも乗ってたら、
お風呂の蓋も弱ってきてるのかも、とも思うけど、
蓋の上はやっぱり居心地がいいみたいで、
洗い立てのタオルを敷いておく。
出かけるときだけ、お風呂に水が入ってる場合は戸を閉めておく。
晩御飯は麻婆豆腐、フカヒレ玉子スープ、納豆めかぶ、ご飯。
食べながら、ビデオでアニメのアイシー。
3兄弟の出番が多くて、セナが序盤からかっこよさ気。
石丸くん、声も地味!
Mちゃんからメール。
Mはしゃべりことばは
「ってゆうかぁ~、チョーふざけんなってカンジですよぉ~」なのに、
メールだと6月を「水無月」といったり、
語尾に「ござりまする」とつけたり、なぜかお江戸キャラ。
早めにベッドに入って「細雪」中巻。
姉妹のしゃべる「…やわ」「…ねんわ」という柔らかい音感が気持ちいい。
上巻では雪子の見合いが話の中心だったけど、
中巻では自然災害と、妙子の話が中心に。
雪子も妙子みたいに積極的に恋愛でもすればいいのに、
と歯がゆい気もするけど、そんな奥ゆかしさが、
姉妹で一番日本的な雪子の美しさにもなっている。
板倉っていうのがなかなかいい男なんだけど、
どうしてもインパルスの板倉をあてはめてしまう…のをやめたいところ。
最近は朝ご飯をしっかり食べてコーヒーも家で飲み、
スタバ代を浮かせてお昼も社食でタダ飯。
これで1日1000円くらい浮く。
だってロメールのDVDボックスが欲しいんだもん。
15日続ければ買える!
昨日よりさらに冷え込み、最高気温10度の火曜日。
スプリングコートを着てもうすら寒い。
雨は降り続け、でも桜の枝には花がまだ残っている。
花水木とツツジが咲きはじめた。
会社で「とばりを降ろせ、愛の夜よ」という本を拾って読むと、
トーマス・マンの日記の話が出てきた。
トーマス・マンは75歳のとき、妻と娘とともにホテル・ドルダーに滞在し、
そこで彼は「ヴェニスに死す」ばりの片思いの恋をした。
相手はボーイのフランツ。
日記にはじめて登場したフランツに関する文は、
「ミュンヘンっ子のボーイからサービス」。
その後日記には「かわいいボーイに対する感情」についての思案がつづく。
44歳になる娘には「きれいなプードルが気に入った程度のものだよ」と説明。
彼の「すばらしい夜でございます」という挨拶のときの声、
目に恋心をつのらせて、明らかにフランツはプードル以上の存在になり、
「目が覚めている間、それらがその日の土台になっている」。
75歳になっても、恋は突然やってくるのか。
しかもマンはその歳で、性的な想像を日々繰り広げている。
行動には及ばないけど。
この本の著者、マルセル・ライヒ=ラニツキによると、
「トーマス・マンの日記を読んでいると、われわれ自身を発見します」。
検索したら1冊1万5000円かー。
「細雪」上巻読了。
文体のグルーヴにのってとすらすらとページが進む。
姉妹の誰かが何かしら病に悩まされている。
その病はたいてい女性特有のもの、
女は、体の自然に振り回される生き物だ。
そんな女の体の自然についての描写がやけにリアル。
体のことだけじゃなく、
優しさ以上に身勝手さの目立つ女の心理もリアル。ああ谷崎って…。
幸子の旦那・貞之助は、旦那連の見本のようなよくできたいい旦那。
今日はダーが会社休み。
校了が終わって3日目、今は普通の顔。いつもこうだといいのに。
校了中の余裕のない顔を見てたら、
もう結婚なんかしたくない、というところまできてた。
彼ほどのいい男はいないと思ったり、
全然好きじゃないと思ったり、彼しかいないと思ったり、
別れてみようかなと思ったり日によって変わる。
猫には永遠の愛を二つ返事で誓えるのに。
「細雪」の妙子が、啓ぼんと長くつきあううちに、
啓ぼんが絵に描いたような「船場のボンボン」で
とるにたらない男であることに気づいたけれど、
一度決めたんだから結婚はするつもりである、
というくだりを読んでいて、
(私も一度決めたんだから、あれこれ考えるのは…)と思った。
一度決めたことを撤回してたらいつまでたっても結婚なんかできない。
晩御飯は鶏唐揚げ、ほうれん草と厚揚げの煮びたし、
たらこ、しらす、ご飯、納豆。たまってたビデオを見ると3週間前の内P。
ほんとにここんとこ時間なかったのね、ダーは。
ホラー映画仕立ての夢。
「世界の秘密」が書かれた羊皮紙、
マッドサイエンティストが出てきて『ナインス・ゲート』風。
ビーがかわいらしく空気清浄機の上に乗って
私が通りかかるのを待っていたので、
そのまま近づくと前足を伸ばして肩に乗ってきた。
肩に乗せて、寝室に行ってベッドに倒れると、
ビーは深々と私の肩に爪をくいこませて、
そのままくっついてるのがかわいくて、倒れたまま動けない。
でも爪が痛いので、通りかかったダーに爪をはずしてもらう。
今日は雨で肌寒い。桜が満開になった後でよかった。
まだ花の残る桜の木に、雨が静かに降っている。
花びらを拾って帰って猫に見せて遊ぼうと思ってたのに。
(ももくり日記さんの真似っこ!)
雨に濡れた花びらを拾うわけにもいかない。来年のお楽しみにしよう…。
今日は朝ご飯はトースト、ウインナー、目玉焼き、オレンジジュース。
お昼は社食のつけめん。
晩御飯は、竹の子と豚挽き肉の香り炒め、
厚揚げとほうれん草の煮浸し、浅利味噌汁、ご飯。食欲完全復活。
あいのり(裕くんとりこ、かわいいカップルに)、
SATCのつづき(シーズン5の2話。男っ気なしの女の友情話)。
何気なくアマゾンを見てたら読みたくなる本はあるもので、
チェーホフなど3冊注文。
モンチがこれまでに猫砂の袋の上で3度くらいおしっこしたので、
猫砂袋の置き場所を変えて、
トイレの周りを綺麗に掃除して入りやすい向きにしてみた。
今日は雨で寒いのに、ビーが外に出たがって鳴いた。
窓の前に立って、私のことをじっと見る。視線を合わせると、
「ニャーウー」と切なそうに鳴く。
窓を開けてだっこして外を見せて、
「寒いね~、雨だね~」というのを何度か繰り返した。
春が来てから、外に出たいビーは、
オモチャでは遊んでくれなくなった。
いろいろ工夫して遊ぼうとしても
(ちょんなの、子供だまちじゃない…)という顔。
ビーに無視されたオモチャには、モンチがぶらさがっている。
モンチは最近、ダンボール製の爪とぎを1つ(あたちの!)と独占し、
リビングの真ん中でごろごろしながら爪をといだり、
爪とぎを蹴ったりしてる。
爪とぎの上にネズミのオモチャを置くと、しばらく一人で遊んでいる。
殿は冬の頃とあまり変わらず、膝に乗って、
手厚く撫でられていれば(余は満足)の顔。
10時頃起きると、ママが掃除、洗濯、
朝ご飯の支度までほとんど済ませてくれていた。
おかげでサクサク支度がすんで、12時頃には家を出る。
今日は世田谷観音へ。
ダーと二人で行くつもりだったけど、
急にママが泊まりに来たので3人で。
まずは歩いて上野毛自然公園。
ここの桜は背が高くて、
高いところに天井のように枝を伸ばしているのが見事。
風が吹くと、ひらひらと舞い散る花びらに、光があたってきらきら光る。
花見客は女の子数人のグループが一つだけ。
きゃっきゃっという声が遠くに聞こえる。
電車で三茶へ。
栄通り商店街を抜けてから世田谷観音まで、歩いて10分くらい。
2年前まで毎日歩いてた道。
家々の軒先や緑道の、どこに何の花があるか、今もほとんど覚えてる。
枝垂桜、八重梅、山吹、カイドウ、ドウダンツツジ…。
忘れてた花もあって、ここにこんな花あったんだ、とか。
ママに花の名前を聞きながら歩く。
緑道には枝ぶりの見事な大きな桜が何本も並び、
桜吹雪を降らせて、道端には雪みたいに花びらが積もっている。
もともと川沿いに植えられた桜で、
川の上に緑道ができた今も、桜はそのまま残っている、
とダーがママに説明していた。
桜の名所といってもいいようなところだけど、
近くに住む人が犬を連れてぶらぶらしたり、
ベンチに腰掛けて本を読んだりする人がいるだけで、
ふだんと同じく静かだった。
花の舞う緑道。人通りが少なくて、ベンチでのんびりビールとお弁当。
毎年楽しみな源平梅
このお花も毎年楽しみ
この辺りは花が多くて、春になると毎日、
違う道を通っていろんな花を見て歩いた。
家から駅まで私の足だと20分くらいあったけど、
遠いなんて思ったことがなかった。
引っ越して2年になるけど、この辺は本当に好きな場所で、
「懐かしい場所」にはしたくない。
今の私に属するものにしておきたい。
緑道から公園の脇を通って、世田谷観音に入る。
花びらが、池の上、土の上に積もっている。観音様にお参り。
ビーが家出したとき毎日拝みに来た観音様。
今日は戸が開いていたので、中に入って拝顔。
池の横の大きな紅枝垂は毎年楽しみな桜。
透明感のある濃いピンクの八重の花。
この桜を見ないことには、ほかでどんなに花見をしても気が済まない。
ウコンの桜はまだ一部咲き。
蕾のうちは少し紅色がかっているのに、
咲くと淡い黄緑色の花、散りぎわに少し紅色がさすという。
見るたびに、違う色に見える。
昔、買い物帰りにふらっと世田谷観音に立ち寄ると、
ウコンの桜が満開だったことがあった。
西日があたって金色に光るウコンの桜は、
この世のものとも思えない美しさで、
買い物袋を提げたまま、しばらくその場を動けなかった。
光の加減で黄緑がかった金にも、ピンクがかった金にも見えた。
反対側の入口の方に出ると、駐車場ができていた。
いつも土の上に花びらが積もるのが綺麗だったのに、
コンクリートになってしまって残念。
植え込みもなくなってたけど、桜の木が無事でよかった。
かなり剪定されて小さくなってる気がしたけど。
引越し当日、徹夜で荷造りしてトラックを送り出した後、
部屋の掃除をしていたら肌も髪も気分もバッサバサになるくらい疲れ果てた。
時間に追われながら、ほんのひととき世田谷観音を覗きに行くと
大きなソメイヨシノが満開で、ポカーンと見てたら疲れが消えてしまった。
緑道のベンチに座って、持ってきたおにぎり、ソーセージ、缶ビール。
桜を見ながら食べるご飯の味は格別! ビールも最高!
周りのベンチには、一人の女性や夫婦が座って本を読んでいた。
今年は花が咲きはじめてから満開になるまでずっといい天気が続いて、
毎日存分に花を見て楽しんだ。
めいっぱい楽しんだのに、やっぱり散るのは名残惜しい…。
「細雪」で、花見の後、貞之助が妻の幸子に贈った歌。
いとせめて花見ごろもに花びらを秘めておかまし春の名残に
セキゼンで猫缶、カリカリを買ってダーに持って帰ってもらう。
ママと二人、お土産に肉まんと道明寺を買って、弟の家に行く。
弟の家の手前の川べりで一服。
いつもうちの方から眺めるのと逆で、対岸が東京。
ところどころに桜が霞を作っているのを眺める。
ママから「家を売ることにした」という話を聞いた弟は、
私と同じくショックを受けて、
近いうちパパに会って話を聞いてくれることに。
早めにおいとましてママと別れ、
自由が丘で食材を買ってから明るいうちに帰宅。
うちに帰ると、ダーも3匹も寝室で寝ていた。
この眠りで、ダーのたまりっぱなしの疲れが消えることを願って、
起こさないようにする。
ダーは家に帰ってから残ったおにぎり3つと柏餅2つを食べから
すぐに寝てしまったらしい。
晩御飯は葱と韮たっぷりのワンタンスープ、
アジの開き、めかぶ納豆、ご飯。
虫食いでまずくなったお米を、
ママが思い切って捨ててくれたおかげで、
やっとまともなご飯を作る気が起きた。
ご飯を食べていたらダーが起きて、ふだんの顔に戻っていた。
疲れがたまってるときは、
お酒を飲ませてその後爆睡してもらうのがいいみたい。
花の盛りの土曜日。
1時半に横浜でママと待ち合わせ。
崎陽軒のシュウマイ弁当を買って、JRで根岸へ。
三渓園行き送迎バスの乗り場には花見客の行列。
暖かくて天気がいいので、待つのもそれほど苦にならない。
バスを降りると、広い芝生、切り立った山、大きな池。
園内に入ると、広い庭園のそこらじゅうに満開の桜。
街中で見る桜もきれいだけど、
庭園に咲く桜は好きなように枝を伸ばしていて、
池に影を落としたり、ヤマブキの山吹色や新緑の緑と引き立てあったり、
枝垂桜やミヤマツツジとピンクのグラデーションを作ったり、
ユキヤナギや山桜と一緒にふわふわした景色を作ったり、
日陰に白い光を集めたり、藁葺き屋根を飾ったり、
アセビやシャガに飾られたり。
三渓園の大きな池には、カメ、鯉、鴨がいて、
行楽客がお麩をまくと、嬉しそうに寄って来る。
ヤマブキも満開
シャガの名前も、ママに聞いて初めて知った
池の周りの桜の木の下でお弁当。写真は、そこから見えた景色。
ビール1缶で、気持ちよく酔っ払い、クラクラする。
三渓園はちょっとアクセスが面倒なせいか、
花を見たくてきてる家族連れやカップル、
女性2人組なんかが多くて、
花見=酒な人たちがほとんどいない。
ママと私も園内を周って、
あらゆる角度から花を楽しんで、そぞろ歩き。
「私はツツジの中でミヤマツツジの色が一番好き」
「パパはアセビが好きで、家にも植えたのよ」
「歳をとるに連れて、何でも花は一重が好きになったわ~」とママ。
透明感のある、青味がかったピンクのミヤマツツジ
美しいものをいっぱい見ていい気分になりながら、
喫煙所で一服してたら看板に
『猫に餌をあげないでください、糞で困っています』
「(書いた)お前も(糞を)するだろうが!」とどなる。
花見期間は人が多くて猫の姿は見かけなかったけど、
これだけ広々した雑木林の中なら、
猫の食べるものくらいあるだろうと思って、
ぶちこわされた気分をなんとか立て直した。
帰り、バスが来なくて1時間くらい待たされた。
足は草臥れてたけど、綺麗なものをいっぱい見た後で、
気分的には全然疲れを感じない。
横浜の東急で夕食の買い物をして帰る。
ママはうちに泊まりで、晩御飯を作ってくれた。
キッチンでママがアジをおろしてる間、
モンチはママの足元をちょろついて、
お刺身のアジをもらって食べていた。
アジのたたき、しらたきと三つ葉と豚肉の炒め物、
筍ご飯、アジの味噌汁。
ビーもひきこもらず、お茶の間のテレビの上で寝ていた。
ママの布団を引くと、
3匹もの珍しそうに布団の上をうろうろしていた。
今日もダーは仕事で遅めに帰る。
最近仕事のしすぎで辺にテンションが高かったり
急にイラついたりするので、あんまり話をする気にならない。
にゃにかいるにゃ!
朝、モンチは窓際の日向の一等地を独占。
その日向にビーも入ろうとすると、
モンチは挑戦的な顔をして、
両手を同時に出してビーの顔を挟み込むようにパンチ。
ダーが見かねて「モンチー!」と大きな声を出すと
ビビって逃げて、ソファの下に前半身だけ隠して尻隠さず。
面白いので見てると、ずっとそのままのポーズでおちりだけ出している。
春なのに25度を越えるような金曜日。
T高校の桜は満開。強い風が吹くと、きらきらと花びらを散らす。
仕事の関係で招待状をもらったM・Tさんの素描展で
春爛漫の表参道へ。画廊の外には大きな桜。
白い花の絵、いちじくのような果実の絵、
2つの塔を描いた絵、港の絵、鳥や動物たち、肉感的な女の絵。
力強くて、世界を暖かい目で見てるような絵。
会社に戻るとブーと二人、新雑誌のアピール活動で忙しかった。
お昼はタラコスパ。
夜は芝公園。人が多かった。
多すぎて、桜の木が周りに全然ないところにゴザを広げてるグループもあった。
街のあちこちでケヤキの新緑を見る。
外灯に浮かび上がる若い葉っぱは、
色が淡くて遠くから見ると花が咲いてるのかと思った。
夜も更けてから目黒川へ行き、ついに満開の桜を見る。
外灯に照らされて夜空に浮かび上がる満開の桜は、息をのむ美しさ。
今日初めて、桜の匂いがしていた。
甘くて上品な匂い。
橋の上から見渡すと、川にかぶさるように枝を伸ばした桜が、
ずっと遠くまで続く。気が遠くなってくる。
この3日くらい日中暖かかったので、葉を出している枝もあった。
Sちゃんちに寄ったら、Sちゃんは最近絶好調のスロ戦績を熱く語り、
「男のロマンだ」とかいい出して、余計なもの見ちゃった感。
六スタでパッションのお茶。
Cも今日はオヤジ全開すぎて少々疲れた。
こんなデートはいただけない、という話で意見の合ったのは
①コースがはじめから決まっててガチガチに予約が入れてある
②デートの後に「今日はありがとう」メール。
あちょぼ?
朝、シャワーから出ると猫の気配が少ない。
和室でモンチひとりうろうろ…窓が開いてる!
網戸にかけたストッパーがゆるくて、
殿とビーコが自分で網戸を開けて、外に出ていた。
ツツジの植え込みの向こうに殿がいる。
うららかな春の陽射しに、(余は大変満足)なお顔。
とりあえず化粧水だけ顔につけて庭へ。
殿は(ふふん)とお隣の庭に入ってしまった。
うちはマンションの1階で、隣の庭との間には簡単なサクがあるだけだけど、
隣の庭には入れない。
「ゴーン、ゴーン、おいで、おいで」
殿は大変賢い猫で、私のところに行けば、家の中に戻されることを承知している。
だから私の手の届かない隣の庭に入って、
植え込みをくんくんやりながら、(あぁ、楽し…)とふらふらしている。
「ビー、ビー」。ビーの姿がない。
仕事前で時間がないので、シーバ作戦発動。
シーバの小袋を持ってきてふりふり。
すると、二つ隣の庭にいたビーが一目散に走ってきた。
「ビー、ビー! はい、いい子ちゃん」
ビーを連れて部屋に戻り、シーバをあげる。
「外に出なかったあんたが一番いい子ちゃん」といって、モンチにも分ける。
少し残したシーバ袋を持って庭へ。殿はお隣の庭を漫遊中。
「ゴーン」といって袋を振る。殿は食べ物につられる子じゃないけれど、
「ゴォーン、おいで、おーいで、ゴーンチン、いい子だから、ね~!」
という甘い声には弱い。
家の庭まで戻って来た殿をつかまえようとすると、逃げる。
逃げて、(ふふん)という顔。
殿は、必死になって追いかける私を見ると隣の庭へは行かず、
家の庭で逃げ回り、追いかけられるのを楽しむ。
殿は上品で動きがおっとりしてるので、
手の届くところにいれば捕まえるのは簡単で、
家の中に連れて戻り、残りのシーバをあげる。
「偉かったね、すぐ帰ってきて。おちょとたのちかったね、よかったね」
その後、猫が窓の外を眺めたり、
きびすを返して窓から離れたりしてるので見ていると、
庭師さんが農薬の散布を始めた。
今日が農薬散布の日だったなんて。猫たちが家に戻った後でよかった。
あったかくてうかうかしがちだけど、ちゃんとネジまかなくちゃ。
農薬散布が終わって、洗濯物を干す。
陽射しが夏。
ボブ・マーリィ『Lively up yourself』がしっくり。ビーが床にごろん。
アウターなしで出かける。
青い空に、桜が満開。
風にあおられて枝が大きく揺れている。
あまりの強風で、開いたばかりの花びらが散らないかとひやひや。
待ちわびていた桜。今は散るのが惜しまれる。
うちの会社の女子の間では、ぴあの占いが当たると評判。
Hさん「今週の占いに『二度と立ち直れないことが起こる予感』って書いてあって~、
それ読んだだけで立ち直れない感じですよ~」 ぴあ、それひどすぎ。
お昼、会社ビルの前の植木市を眺めて歩く。
ピンク、黄、青などいろとりどりの花。
クチナシの鉢があったので、匂いをかいでみた。
この匂いは、つナントカのお楽しみだけど、一足お先に。
お昼はおにぎり2個、春雨ワンタンスープ。
もうサンダルの女の子もいる。
家に帰るとダーがいた。
校了の中休みで2夜徹夜明けでパサパサした顔。
駅で買ってきたたこ焼きを食べながら黄金伝説。
ダーは鶏のしゃくれがお気に入りらしく、「しゃくれかわいい~!」とやたらいう。
殿は久しぶりにダーの膝に上がってとろけんばかりの顔。
卵スープと塩焼きそば。
ダーはスープを飲んでふぅ~、と落ち着いた。その後ダーは泥眠り。
最近ビーがモンチに「プシャーーッ!」と怒ってるのをたまに見かける。
モンチはちょっとヒマだとビーの顔にパンチしてみたり、
殿に抱きついてみたり。殿はけっこう相手してあげてるけど、
ビーは正直うざいらしい。
ダー「いいよ。モンチのチョーシは3割減くらいでちょうどいいんだから」
ま、ビーに怒られたところでモンチの調子が減ることはない。
「細雪」、花見のくだり、覚え書。
○年をとるにつれて、昔の人の花を待ち、花を惜しむ心が、決してただの言葉の上の「風流がり」ではないことが、わが身にしみて分るようになった。
国語の授業で習った短歌で、今でも覚えている歌は、
ほとんどが花、もしくは恋心に関する歌。
今になって、何かを花に喩えた歌よりも、
花そのものを歌った歌がいいなと思う。例えば有名な
久方のひかりのどけき春の日にしづ心なく花のちるらむ
「細雪」の姉妹のお花見コースは、祇園の夜桜、嵯峨~嵐山、
平安神宮の紅枝垂。
姉妹が花見のために、寒いうちから選びはじめる着物の描写も艶やか。
姉妹が見ていた桜の木は、今でも花を咲かせているのかしら。
○まさに春の日の暮れかかろうとする、最も名残の惜しまれる黄昏の一時を選んで、半日の行楽にやや草臥れた足をひきずりながら、この神苑の花の下をさまよう。(中略)一つ一つの桜樹の前に立ち止まって嘆息し、限りなき愛着の情を遣るのであるが、芦屋の家に帰ってからも、又あくる年の春が来るまで、その一年じゅう、いつでも眼をつぶればそれらの木々の花の色、枝の姿を、まぶたの裡に描き得るのであった。
桜のけしきを一年分、私も焼き付けておかなくちゃ。
あちょぼー
朝のシャワーを浴びて出てくると、
ビーが廊下の床の上にごろんしている。
床の上にごろんは、寒い間は見ない光景。
ボブ・マーリィの初期ベストをかけて支度。
最近家で聴くのはボブばっかり。ダーは寝ないで仕事行った跡。
家を出ると、気のせいかもしれないけど、夏の匂いがする。
T高校の桜、まだ蕾もあるけど、ほとんど開いた。
古い家の裏にある大きくて見事な桜も、
一気に7分まで。駅までのBGMはラヴァーズロック。
駅でヴィダーでビタミン注入、寒い間は飲まなかったな。
会社につくとブー「桜が咲いてるぞー」。
今日私はピンクの服だったので、「お前も桜みたいだなー!」
素晴らしいホメ言葉。チョコラBBもらって飲む。
お昼は農協のおにぎり2個。会社の下の、若い枝垂桜も一気に5分咲き。
おかまDが私に向かって「イカくさい女め!」というので、
どういう意味ですか? と聞くと「イカサマくさい女ってことだよ!」
「…」(たまには的を得たことゆぅなぁ)
夕方頃、お腹が減り始めた。
私もそろそろかぁ。われ鐘終了から排卵までの2週間って、あっとゆう間。
でもそんなの気づかないフリしてやりすごそう。
帰り道、電車を降りるとやっぱり夏の匂い。
気のせいじゃなかったのね。
クチナシの葉っぱを見ると、毛虫がいっぱいついている。
帰ってすぐにトマトのパスタを作って食べる。
炭水化物が欲しくなるってゆうのは…気づかないフリ!
修羅場ダーから連絡なし。
アニメ「アイシールド21」。
ヒル魔さんの声、最初はスゴイ違和感だったけど、最後の方で少し慣れた。
谷崎潤一郎「細雪」(2度目)。
男の人の描写はさっぱりして素っ気ないくらいなのに、
女の人の描写が始まると
「ナントカだしカントカだし、ナントカでカントカだけれども、
やはりナントカでカントカなので、ナントカカントカ…」と微に入り細にわたり
たらたら続くのがいやらしい、ああ谷崎っていやらしい。
描かれてることもだけど、文体からしていやらしい。
頭がパーな春の盛りに読むにはもってこい。
モンチがやけにおとなしい。
昨日怒られたのが尾をひいてるんだろか。
尾をひくタマには見えないけど。と思ったら夜も更けた頃に復活!
「ニャー、ニャー、ニャーアウー!」(あっ、あっ、あっちょびまちょー!)
モンチと遊びながら寝室に行くとビーがいて、
ビーのお腹に顔をつけたら急に睡魔に襲われて、そのまま就寝。モンチも一緒に。
まったく、ひどいめにあったのにゃ!
(前項つづき)
うちに帰ると、モンチが洗濯機の横でおちっこした跡。
モンチをつかまえて、2度ほど叱る。
ボブをかけて家事をしてたらダー帰る。ダーもモンチを叱る。
モンチはびくびくしてソファの下に入ってしまった。
ダー「今日は寝れないんだ」「あぁ、ユベントス?」
「違うよ、明日朝イチで原稿上がるんだもん」
「ちょっと寝ときなよ」「起きれないとヤバイから」
「サッカー見るんでしょ」「サッカーは見るけど」
2人で和室でシューマイをつつきつつ、
アニメ「いちご100%」見たりしながら
(放送1回目。ダーは「こんなもんいいよ見なくて」と嫌がったけど、
真中な私が見たかったので見た)のんびりしてたら、
隣の部屋でスゴイ音がした。
ドンガラガッシャン系の音は猫を飼ってればわりとよく耳にするけど、
今日のバタバタ感は今までにないものだった。
見ると、ビーと殿がズブ濡れになって走り回っている。
お風呂の蓋の上で寝てたビーに殿がちょっかいを出し、
そのうち取っ組み合いになり、蓋がずれて水の中に落ちて、
蓋の上にいたビーコと殿もろとも、お風呂の中に落ちたのだった。
お風呂は昨日のまま、冷たくなった水が入っていた。
急いで暖房MAXにして、バスタオルを出し、
私はビーを、ダーは殿をつかまえて拭いた。
床もびしょ濡れ。濡れ雑巾をさんざん振り回したみたいにびしょ濡れ。
猫を拭いたタオルで床も拭き、新しいタオルを出して同じことを繰り返す。
殿は足と身体の一部が水につかっただけだったけど、
ビーは顔以外全部がびしょ濡れだった。
溺れないで自分で這い上がったのはすごい。
ビーは濡れた毛を舐めながら時々毛がのどにからむのか
「カフッ」というのが心配なので、毛づくろいしてるときもずっと側にいた。
モンチはこの騒動にビックリちてソファの下から出てこない。
あんたたち、ほんと毎日面白いねぇ。
ビーを撫でているとモンチも出てきたので、
モンチがぶるるるとなるまで撫でる。
叱った後は、しっかり愛情を注がなくちゃ。
猫は、与えた分の愛情は返してくれる、とビーと殿と暮らしてて思っていた。
モンだって、トイレ意外でおしっこするのを
私が嫌だと思ってることも分かってくれるかもしれない…。
ビーは体が冷えたのか、今日は布団の中に入り、私の腕枕で眠った。
駅までの道のBGMは甘めのロックステディ。
いろんな家の軒先に咲く、桜や桃の花に見とれながら。
Dに連れられ某発表会。
ラーメンを食べてたら時間ギリになり、
K駅で私がぐずぐずしてたら、
Dは私を置いて先に電車に乗ってラッキー。
某会場で発表会。ものすごい人!
なのにDに見つかり帰りも一緒。
タクシーで戻る道すがら、
皇居周りや日比谷公園の桜を見る。
日比谷公園の周りには、
八重桜やしだれ桜が5分。
ド「昨日はお見かけしませんでしたねぇ~」
「こちらこそ」。
ドンちゃんは昨日私の取材先をちょっとのぞいたらしい。
でもタッチの差で会わなかった。
「Nとの約束は反故になったまんまだねぇ、来週あたり寿司でも行きます?」
「寿司、食べて平気なんですか(痔なのに)」
「平気ですよ! 山葵抜きで…」
夕方ドンちゃんとデート、
といっても、会社ビルにあるホールでパーティ。
デートのはずが、
女子が少なかったので私はすぐ会社のエライ人達にからまれてその相手。
ドンちゃんは久しぶりのお酒で気持ちよくなって
仕事に戻りたくねぇなぁ~
といってるのがセクスィー。でも仕事に戻る。
今日は携帯を忘れ、Cんちの留守電に、
「ジム行く気あったら会社に電話して~」と入れたけど、
Cは多分ずっと出先。Cの旦那の会社を104で調べて電話して
Cの携帯の番号を聞いて電話。
そこまでやるほど、今日はぜひとも遊びたい気分。
だって暖かいし、桜も咲いてるし。
M駅スタバでCに会う。
会うなり「あーもううんざり、あーもううんざり」というので、
だいたい想像ついたけど聞いてみると、
高校時代の友達とその子供に会って、
「何で子ども産まないの? 何で? 何で?」と問い詰められたらしい。
気が付いたら一夫一婦制の悪癖がどうの、
平安時代はこうで、みたいな話までしたらしい。
その友達は途中から黙ってしまい、
最後には「Cちゃんが特別なんだよ、私なんて…」
みたいなことになったらしい。「もううんざり」
Cは特別だし、私だって特別だけど、女はみんな特別、
それをわかってない女のことを、ブスという。
私「今日はパーティで次々オヤジの相手して…」
C「オヤジ数珠繋ぎののトリがあたし?」
Cは折り返しと同時にオヤジが降臨。
今日は、はじめC自身も気が付かなかったみたいだけど、
完全にオヤジ暴走モード。
「公園で友達の子どもをダシに、いけめんパパとお近づきになってさ
「子どもがコーヒーこぼしちゃってね、
その後ろにいたいけめんが振り返った時の顔が…」
私「あんたね。そんなことしてて子どものトラウマになったらどうすんの。
私はお母さん連に会うときは自分の白い部分しか出さないよ」
「私も普段は白い部分しか出さないんだけど、今日は止まんないんだもーん」
「白い部分なんてあったの?」「ガハハハ!」
だいたい、周りにはオフィスしかないM駅スタバのテラスで、
私とCは一番前のテーブルに陣取り、
後ろのテーブルには仕事帰りの油ぎったスーツのオヤジ達が何組か、
皆同じ方を向いて座っていて、
Cと私はそんなオヤジ達の先頭で「ガハハハ!」と笑っていたのだった。
C「あたしがオヤジになってたらオヤジになってるっていってよ!」
私「笑い方を変えた方がいいかもね」
Sちゃんに電話するとまだ仕事。
六本木の青山ブックセンターをのぞく。
復活してからレイアウトが変わって、いまいち馴染めない。
仕事終わりのYちゃんを拾ってCんちで一服。
猫モユは、機嫌がいいと全身でバビューーーーとすごい音を鳴らす。
今日も相当ご機嫌らしく、ソファの上に丸まって
バァーービューーバァーービューーとあまりに喉を鳴らしすぎて、
途中で「バァーーうっ」と喉をつまらせていた。
喉を鳴らしすぎて、うっとなった後、気持ち悪くなって吐くときもあるらしい。
「モユは空飛ぶバカなの。ノンは地道なバカだけど」
空飛ぶバカなモユは、うちのモンチと同じみかん色の猫で、
目つきもかなり似ている。
CはYちゃんに、「お前らジャラジャラしてる」っていったのは
どういう意味か問いただしたらしい。
C「魅力がどうしても溢れちゃって、ジャラジャラしてるって意味らしいよ」
私もいいようにとる方だけど、この人も好きなだけいいようにとるなぁ。
私は今日はなんだか「うふふ」「あはは」という感じで、
C「ああ、今日はドンちゃんデー?」
アークヒルズの桜を見に行く。8分咲き。
今日開いたばかりの花を眺めながら、「うふふ」「あはは」。
BGMはPINCHERS、『BANDERELO』。
「桜が咲いたら頭がパーになっちゃった」「あたしもパー!」
六スタに寄ってパッションのお茶を飲んで、帰途につく。
(次項につづく)
これにゃにょかー
これかー
これがはるにゃー!ちゅきにゃ!
昨日、夜半すぎから雨が降りはじめ、
午前中には止んで曇り空。寒い。
私が寝てるところにダーが来て、
「明日は寒くて最高気温9度だって~」といっていたのを思い出して、
夢じゃなかったのか、と思った。
営業Tと東京駅まで歩く。
結婚の話は進んでる? と聞くと
T「それがですね、ちょっと問題が起きまして、
いったんペンディングという形にですね…」
「何? 問題って」
「あのですね、これはちょっとナイショの話なんですが」「何よ」
「彼女が僕に病気をうつされたらしくてですね…」
山手線内で爆笑。「僕もなるはやで病院行かなきゃいけないわけですよ」
取材、新橋2件、上野1件。
終わってもまだ空が明るい。
帰りに銀座に寄ってはしごのだんだん中辛。
それまで今日は温泉まんじゅう3コしか食べてなかったので、
脳にしみわたる美味さ。
寝ようと思ってベッドに入ってると、ダーが帰ってくる音がした。
ドアが開く音がすると、ビーが玄関にすっとんでいき、
ドアの隙間からダッシュで外へ。
「ビー! ビー!」とダーの声。
私もすぐに布団から出て眼鏡をかけて玄関を出る。
ビーの姿がない。ダーが焦っているので「しっ、落ち着いて」といって建物の外へ。
「ビー、ビー、ビー」と3回くらい呼ぶと、遠くから走ってくる小さな黒い影。
ビーは私のいるところに一直線に走ってきた。
「よかったねぇ、おちょとたのちいねぇ」
ビーは太くて短いしっぽをくるんくるんと大きく回して、
ふるるるるると喉を鳴らした。
お尻を軽くポンポンしてから、そーっとだっこして家に戻った。
家に戻っても、ビーはふるるるると喉を鳴らしていた。
思い切り走ってよっぽど嬉しかったのね。
ビーはその後、外に出たくてウーと切ない声で鳴いた。
窓をカリカリたたいた。出たいよね。おちょとたのちいもんね。
でも危ないんだよ。危ないの。
ビーがあきらめて私の枕元で眠ってくれるまで、
撫でたり、ポンポンしたりしていたら夜が明けた。
私のところに一直線に走ってくるビーの姿は
目に焼きついて、それから何度も思い出す。
日曜日。雨予報が外れていい天気。20度を越え。
お昼頃、徹夜明けのダーが帰り、
和室に座ってテレビでクドカンのドラマを見始めた。
モンチは昨日ダーに怒られたことを忘れ、
ダーの膝に上がって眠りこけた。
玉座をとられた殿は、モンチの様子をしばらく見上げていた。
ダーのヒットポイント回復のため、餃子楼の餃子。
食べ終わると、ダーはそのままモンチを起こさないように
だっこして寝室まで行き、一緒に寝てしまった。
パソコンに向かってたら、ビーが隣の部屋で鳴く。
「はいはい、今行くよ」とパソコンをぱたんと閉じると、
タタタタタと走ってきて、閉じたパソコンの上にドンと乗る。
(もう開けちゃダメ、コレ始めると長いんだもん)
5時過ぎに家を出ると、まだ暖かい。
家の裏の方に畑があって、山桜と、菜の花が満開。
今日は一人で、玉川の土手の桜を見に行く。
川の中洲には白いサギ、鴨、海猫みたいな黒い鳥などが群れていた。
土手の桜は、まだほとんど咲いてないけど、
木によっては2~3分くらい開いてるのもあった。
蕾のピンク色の濃さががひとつひとつ違う。
蕾とはいっても小花模様みたいな華やかさ。
もう日も暮れかける頃で、あまり人はいなかった。
対岸の雪柳の花が、ふわふわ白い綿みたいに見えた。
桜の花を眺めながら歩いて、桜の木の下を抜けると、
ブヨがぶんぶん飛んでいる。
ものすごい数のブヨで、視界をさえぎり、顔に当たる。
桜の木の下にはいないけど、木の下から一歩出ると、
ぶんぶん飛んでくるので、手で払いながら歩く。
これじゃ、ここでお花見は無理ね。
(自然ってのは、綺麗なもんばっかりやないんやでぇ)、
っていってるみたいに飛んでいた。
わかってるよ、モンチにだって回虫がいるくらいなんだから。
薄い紫の木蓮が散りかけていた。
「何でも腐りかけがうまいんだ」、っていったのは
確か『ツィゴイネルワイゼン』の原田様。
散りかけの、花びらが開ききってちょっと
茶色っぽくなった木蓮の花って、匂いもエロい。
花の向こうの庭にいたワンコが、
ヒューンと鼻を鳴らしながら寄ってきた。
「あ~、わんちん、ちょうなの、いい子なの~」と話しかけてたら、
家の中で物音がしたらしく、私のことなんて忘れて行ってしまった。
原っぱには、ヒメジョオンや、スズメのテッポウや
イヌフグリなどの野の花がところどころに咲いている。
原っぱのところどころに色を添える野の花のかわいらしさは、
花屋で売ってるお花どころじゃない。
街中に入ってからは、ときどき携帯メールでにやにやしたりしながら歩く。
無印で自転車を予約(16000円)。
売り場のおじさん、せっかちでチャキチャキしすぎ。
帰り道、お腹は減らないけど血糖値が下がったので
マックでポテトとバーガー買って歩きながら食べた。
血糖値が下がると、後頭部の下の方が重くなってきて、
頭が働かなくなり、五感が鈍くなる。
おうちに帰ると、ダーも3匹もみんな寝室で寝ていた。
ダーが起きると、比内鶏スープのうどんすき(最近日曜はこればっかり)。
ウリナリ社交ダンス、ガキ使見ながら。
そういえばダーに、YちゃんがCに
「トゲトゲ、ジャラジャラしてるっていってたけど、意味わかる?」、
というと、トゲトゲではぷふっ、と笑ってたけど、
ジャラジャラは首をかしげていた、よかった。
前にダーに、「あたしって花にたとえると何?」と聞いたら、
「赤いバラ」と即答してたので、トゲトゲはバラの棘、ってことにしとこう。
MTVでフェイスレスのライブ、めっちゃカッコイイ。
カマキリみたいなブラザー。
ふと思い出した昨日の会話
「気持ちいいねぇ、このまま頭に風船つけてどっかに飛んでいきたい気分」
「それ、発想が稲中だよ。稲中っていうとホラ、あれが出てきちゃうから、あたし」
「ああ、前野?」「前野ならまだいいけど」
「ミッチェル?」「ミッチェルなんか全然普通だけど…」
「あぁ、田中」「そうそれ」「…」
にゃろー
にゃろー
なんだもうおわりか?
こんじょうなしめ!
このところ、晩御飯を食べるのを忘れてしまう。
お財布も家やらCの車やらに忘れるし、
ケータイも週2は家に忘れて会社に行く。
仕事でも、Dに「頭の中がハテナマークだらけになるようなミスしやがって」
といわれる。うかうかしっぱなし。
土曜日。ゆっくり起きて、ゆっくりお掃除。
ダーは朝帰りでお疲れでソファに座ってナンバーを読んでいた。
洗濯が終わるともう3時すぎ。食欲ないけど、ダーに朝食を作り、緑茶とコーヒー。
ダーはモンチにおしっこのことでだいぶくどくどいっていた。
その後、「だっこしようとしても逃げるの」
ママに電話。ママはパパの仕事のことで、あれこれ考えて大変らしい。
パパがついに会社のトップになるらしく、心配のあまりバッドしてる。
「すごいじゃない、すごいよ~、パパはやっぱりすごいんだね~」
というと、ママもやっと「すごいよね~」といって、
しまいには声をふるわせていた。もう。
ほんとは来週のパパの誕生日に、みんなで花見したかったけど、
パパが仕事だというので、「ママと2人で花見しよう」「うん、そうしよう」。
会えばのんきなもんなのに、一人でいると結構バッド好きなのよね、ママは。
ダーは今日も仕事で、
「うちから駅まで歩くのがめんどくさい。
駅から会社まで歩くのがめんどくさい。あ~行きたくない」と、
ぐずぐず5時過ぎまで家にいた。
Cが来たので、駅まで車で送ってもらう。ダーを下ろした後、
「なんかかっこよくなってない? 武田真治みたいじゃん」
「え~、ちょっと目の焦点をぼかすとそう見えるかも」
うちに戻って一服。
殿はCに名前を呼ばれるとうっとりうっとりして膝に上がった。
モンチも殿の後をついてきて顔を出す。
ビーもちゃんと挨拶に出てきた。
ビーはいろんな局面(家出のとき探してくれたり、
ネズミとりもちベッタリ事件のとき深夜病院まで連れて行ってもらったり)で
Cにお世話になってるのを覚えてる風で、
Cには頭が上がらないように見える。
ラスタマン・バイブレーションがしっくりくる季節になった。
三宿ファンゴへ。お腹減らないけど、
何か入れとこうと海老とアボガドとアンディーブのサラダ。
涙が出るほど笑ってたけど、何をしゃべってたのか全く思い出せない。
「最近涙が出るほど笑った後とか
目じりにファンデがたまってたりするから気をつけないと…」
Cんちで一服中、「旦那のエロ本見る?」とかいってたら、
旦那Yが土曜出勤から帰ってくる。
C「さっきOくん(うちのダー)に会ったら~、なんかおしゃれで~」
Y「ギラギラしてた?」私「してない!」
Yちゃんもうちのダーも徹夜連荘当たり前の忙しさで、
時々パサパサした顔で帰ってくる。
なので私もCも旦那連に「もっとギラギラしてくれ」といったのだった。
そしたらダーが、その翌日、
バカみたいにトーストにバターを塗ってるので、
「ちょっと塗りすぎじゃないの?」というと、「ギラギラしようと思って」
Y「Cにパサパサ、っていわれて、確かに俺パサパサしてるなって」
私「いいじゃん、Cがギラギラしてるんだから」
Y「う~ん、ギラギラってゆうより…」
C「何よ」Y「お前らはトゲトゲってゆうか、ジャラジャラってゆうか…」
その後2人で、「トゲトゲはまぁわかるけど、ジャラジャラってなんだ?」
「わかんない…、ってゆうか、それにあたしも入るわけ?」
「お前ら、っていってた。ら、っていった」
「ジャラジャラって…」
「若い頃チャラチャラしてて」
「ああ、長年チャラチャラしてたらヂャラヂャラになったってこと?」
「チャラチャラに手垢がついた、みたいな?」
「ちょっと待って。トゲトゲもやばいって」
「やばいよね」「でもまぁバラにもとげあるし」
独り言のようにC「いーよいーよ旦那のゆうことなんて、
トゲトゲでもジャラジャラでもいわせとけ、ってんだ。なー!」
Cは今読んでるドストエフスキー「永遠の夫」を、
いい間違えては「万年亭主」という。
併読してる谷崎の「細雪」上巻も、メンズ的には旦那連しか出てこない。
私「今ブームは万年亭主?」
「違う違う! そんなもんブームじゃない」
「じゃあテーマ?」「いや、別にそんなテーマいらない」
靖国神社へ。
前にリーマン花見大会で一度行ったことがあって、
その時には風情もへったくれもなかったけど、
夜中なら人もいなくて桜も綺麗に見れるんじゃないか、
と思って午前12時頃行く。
神社は夜は閉まっていて入れない。
私たちのほかにも、ヒップホップ風のあんちゃん3人組とか、
おっさん2人組とかぶらぶらしていた。
参道脇の公園には、出店がそのままになってるし、
ビニールシートが敷きっぱなしになってるし、
ゴミもいっぱい置いてあるしで、やっぱり風情がない。
日比谷公園へ。О町側の、角の桜がかなりきていた。
3本並んだコブシの木。
やっぱり白木蓮とコブシは、
どの木も花の大きさがちょっとずつ違うような気がする。
花の下にはたいてい小さい葉っぱがついているから、
はっきり区別がつかなかった。
散り始める花の、開ききって花びらがあちこちに向いてる花には
ぞくぞくするような色気があって、ホルモンに響いた。
六スタでお茶したり、目黒川も見に行ったりしたけど、
どのタイミングで行ったのか思い出せない。
気がついたら夜中1時頃になっていて、
春はうかうかしっぱなしで、時間の経過がわからなくなる。
夜中に乙女王子Jから電話。「どうしたの?」「いや、春だから」春ねぇ。
猫たちの気のすむまで遊ぶ。
Cと会った日は、ビーがCにライバル心を感じるようで、
私がビーのところに帰ってくると撫でろ、だっこちろ、と甘え倒す。
そんな感じで寝る頃には夜が明けていた。春ねぇ。
からっぽになるまで遊んだわ。
ダーは徹夜で仕事。