安倍は国民が自らの命と平和な暮しをどのような安全保障で守って貰いたいと思っているのか、国民自身に問え

2014-08-12 04:32:58 | Weblog

 

 安倍晋三は8月6日午前、広島市で開催の原爆死没者慰霊式・平和祈念式に参列後、被爆者七団体の代表者と面談した。被爆者側は集団的自衛権行使を容認する7月1日の閣議決定を撤回するよう要望したという。

 《集団的自衛権「撤回を」 被爆者の訴え、首相応じず》TOKYO Web/2014年8月7日)

 七団体要望書「日本を戦争の出来る国に変え、国民の命を危機に陥れる閣議決定の撤回を。(閣議決定は)歴史的事実を偽り、被爆者の願いに背くもの

 安倍晋三「(閣議決定は)日本をめぐる安全保障環境が厳しさを増す中、国民の命と平和な暮らしを守るためだ。戦争をする国にするつもりは毛頭ない

 吉岡幸雄広島被爆者団体連絡会議事務局長「平和記念公園の記念碑に『安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから』と刻まれている。閣議決定は碑文の誓いを破り、過ちを繰り返すものだ」

 下線個所は別の「TOKYO Web」記事から。

 安倍晋三は二言目にはバカの一つ覚えのように「国民の命と平和な暮らしを守るため」と言うが、国民が自らの命と平和な暮しをどのような安全保障で守って貰いたいと思っているのか、国民自身に問うべきだろう。

 断るまでもなく安全保障とは何も軍事的防衛のみを指すわけではない。経済(=国民の暮し)も重要であるし、外交も日本の安全保障に欠かすことはできない。外交を機能させて安全保障を第一番に図らなければならない軍事大国中国に対して何ら外交を機能させることができないままに対立関係にある。

 その外交無能を隠蔽するためにだろう、「地球儀を俯瞰する外交だ」、「積極平和主義外交だ」を掲げて良好な関係にある外国を回って、30個所だ、40個所だ、外国を訪問し、何人の首脳と会談したと自らの外交能力の勲章としている。

 中国との対立の原因は安倍晋三が自身の深層に国家主義的大国願望を巣食わせていることにあるはずだ。アメリカに対しては従属的意志を持ちながら、アジアに於いては第一番を占めたい国家主義の日本大国願望から、中国の現在の世界的地位を素直に受け止めることができず、柔軟な是々非々の立場に立つことができない。

 国家主義的大国願望から中国に対して軍事力の備えを突出させる安全保障は危険である。

 こういったことを含めて、改めて言うが、国民が自らの命と平和な暮しをどのような安全保障で守って貰いたいと思っているのか、国民自身に問うべきだろう。

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