■掃海訓練2008
海上自衛隊ニュースリリース11月11日付によれば、海上自衛隊掃海訓練が11月21日から12月1日にかけて実施されるとのこと。
掃海訓練は、海上自衛隊が毎年実施している最大規模の掃海演習で、掃海母艦2隻、掃海艦3隻、掃海艇20隻と航空機(掃海ヘリコプター)2~3機が参加するという、おそらく一国海軍が行う得る掃海訓練としては、世界最大規模の訓練である。指揮官は、掃海隊群司令である松本幸一郎海将補。
掃海訓練の実施海域は九州の日向灘で、訓練機雷を使用しての掃海艇や掃海艦および掃海ヘリコプターを用いた掃海訓練や、水中処分隊による潜水訓練などが行われる。なお、訓練海域に隣接する港湾には、掃海訓練に参加する25隻の機雷戦艦艇が寄港すると考えられる。
機雷は、敷設に関するコストと戦果とのバランスを見た場合、もっとも費用対効果の高い装備であるといわれ、特に近年は、潜水艦や航空機による機雷敷設による港湾封鎖や通商路破壊に加え、テロ組織による浮遊機雷の散布という新しい脅威が想定されており、世界的に見て多くの機雷戦艦艇を有する海上自衛隊は、この種の脅威に対しても対応能力を有することが求められるのではないか。
HARUNA
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