北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

石山寺 近江にある紫式部ゆかりの寺院に紅葉の季節

2008-11-15 15:55:43 | 旅行記

■京阪で石山詣りへ

 石山寺に行ってきた。紅葉シーズン真っ只中、紅葉観覧の一助となれば幸い。この写真は11月6日に撮影したものなので、いまはもう少し紅葉が進んでいるものと考える次第、つまり、見頃だ。

Img_6622  滋賀県石山寺は、紫式部が源氏物語を執筆したことで知られる寺院。石山寺へは、京都市内から地下鉄で京阪浜大津駅に、浜大津駅から石山寺行に乗り換え、徒歩十分で行くことができる。木曜日より清水寺夜間特別拝観が始まり、御所秋の特別公開が行われており、紅葉観光はいよいよ本番。そんな中、あえて京都市内の喧騒を離れ石山寺に足を運んでみた次第。

Img_6532  琵琶湖のほとり、瀬田川に面する石山寺は、本日11月15日から12月7日までの間、源氏物語千年紀として年間行われてきた行事の差異終幕として、石山寺紅葉ライトアップが行われる。この石山寺は紫式部が源氏物語の執筆うぃお行った場所であるとともに、清少納言、和泉式部らも古書にその様子を示している

Img_6527  石山寺の歴史は古く、聖武天皇の時代に、東大寺大仏建立を進める中、天皇が夢告をうけたことで、この地に伽藍の建築が行われた寺院として知られ、本尊としている秘仏如意輪観音像は、聖徳太子が伝えた仏様として、今日も進行を集めているという。奈良時代から観音の霊地として知られ、平安時代にはさらに崇敬を集め、西国三十三所として今日に至る。

Img_6556  石山寺は、京阪石山寺駅から徒歩で10分、石山寺駅というくらいなのでもう少し近いと思いきや、京阪五条駅(清水五条駅)から清水寺まで、くらいの距離がある。ただ、国道沿いにもう少し路線を伸ばせそうな立地、石山道駅ではなく石山寺駅というのだし、もう少し路線を伸ばしてほしかったかな?と。

Img_6576  石山寺、というだけ、山である。山門をくぐって本堂への道を進んでゆくと、階段が続いている。本堂は天然記念物となっている巨大な硅灰石の上にあり、それはそれは見事なのだが、お年寄りにはやや厳しい道程のようだ。ただ、大阪城や名古屋城のように、無理してエレベータがあるよりも、いいのかも。

Img_6581  国宝となっている本堂。奈良時代からここに本堂が置かれていたとのこと。もちろん、本堂の中は撮影禁止となっている。本堂より上、さらにその向こうには、冒頭に写真を掲載した多宝塔が建立されている。ちなみに、この石山寺の多宝塔、多宝塔としては、日本最古のものなのだそうだ。

Img_6585  ちなみに、ここ石山寺で紫式部が源氏物語を執筆した・・・、と思っていたのだが、実際にはこの場所で七日間参籠して構想を練った、とのこと。その場所が、石山寺の中でも本堂の源氏の間、として今日まで保存されている次第。それにしても、当時、石山寺って京阪線もJR琵琶湖線もなかったわけで、けっこうな道程。

Img_6615  観月台。いまほど、娯楽や情報が溢れていない時代には、観月は日々のしかし重要な娯楽のひとつだったのだろう。観月台の内部は公開されていないが、ここからは琵琶湖が一望できるという話である。瀬田川と琵琶湖が見えるということは東海道新幹線もみえる。石山寺へは、東海道新幹線京都駅から東海道線(琵琶湖線)で石山へ、そして京阪電車乗り換えで行くことができる。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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