北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

大湊基地俯瞰風景 旅客機という上空から眺める日本の情景

2011-08-07 23:48:13 | 海上自衛隊 催事

◆海上自衛隊大湊基地、初撮影!

 空から日本を、というテレビ東京系の番組がありますが、なるほど上空から俯瞰風景として眺めた時、地図にある地形や知っている建物があると空の旅は鉄道とは違った趣があると感心するものです。

Img_8274  護衛艦ゆうぎり、六月に名古屋へ入港した際の写真です。この護衛艦、母港大湊でみようとすると京都から行くのは大変です。京都から大湊までざっと1000km。京都駅を0852に新幹線のぞみ2号で出発、1113に東京駅に到着し1128発の新幹線はやて165号に乗り換え、1454に八戸駅で青い森鉄道快速しもきた乗り換えを1504にこなして、1644にようやく大湊駅到着。ざっと八時間の行程。寝台特急日本海利用で1822に京都駅を出発して翌朝0845に青森駅到着、0922に快速しもきた乗り換えで1057着、両方とも運賃は27000円前後、寝台特急だと所要時間16時間半。

Img_0852  大湊基地、鉄道で移動すれば上記の通り遠い行程を経て向かう場所なのですが、そんな遠方という印象の場所を旅客機の窓から見る事が出来た時の感動、というとこれは見た方しか知ることはできないでしょう。写真では飢えの部分が第一突堤、“く”の字型に折れているのが第六突堤です。この第六突堤、あさぎり型護衛艦と思われる二本マストの護衛艦、そして艦の規模を対比した場合小型の二隻の護衛艦は、ここが第五突堤とのことですが、あぶくま型護衛艦でしょうか。交通船や曳船と思われる艦艇の姿もその中間にみえますが、ここが交通船桟橋。あさぎり型の桟橋を陸側に見ると更に小型の護衛艦がみえますが、除籍された護衛艦ゆうばり型の二隻かもしれません。

Img_0849  航空機の窓からは意外なものが見えますから、頭の中の地図と連動させてこの市街地は新潟死だろうか、この離島は地形から粟島かもしれない、等など考えていると空ん0御旅は本当に楽しいものでして、旅客機が滑走路を離陸しますとしばらくして、安定飛行に入りデジタルカメラを含む電子機器の使用許可が出ます。そこで、もっとも航空機の与圧に耐えられる頑丈な窓を通して撮影すればピントが合いにくくなるのですけれども、大まかな地形を見れる程度には写真に写ってくれます。旅客機がこうして明らかに地形から津軽半島と思われる地形を飛び越えたとき、下北半島の陸奥湾側には海上自衛隊大湊基地があったはず、そう思ってみていまして、この情景に出会いました次第です。

Img_0851  大湊基地第六突堤の近くに大湊地方総監部があり、函館基地の第45掃海隊と余市基地の第1ミサイル艇隊を中心に基地機能維持と津軽海峡と北海道沿岸、東日本北部というこの海域における防衛警備及び災害派遣に当たっています。大湊基地をぐるりと陸奥湾から隔てている細長い半島が芦崎で、その付け根には大湊航空基地の600×45㍍滑走路が見えます。大湊航空基地にはSH-60J/K哨戒ヘリコプターを運用する第25航空隊、そしてUH-60J救難ヘリコプターを運用する第73航空隊大湊分遣隊が展開しています。こうした情景を見る事が出来て、ちょっと移動に旅客機を使って得をしたかな、と思ったりしました。

Img_8288  さてさて、これは後日談。大湊基地を旅客機で上空から見ましたよ、という話をこの写真とともに話しますと、ほうこんな風に見えるのか、と中の人とも話は弾みます。そんななか、ゆうぎり、の名古屋での話をしますと、おお、ゆうぎり、春まで乗っていましたよ!、と話題が少しだけ深く富んだりします。しかし、交通は若干不便ですけれども、聞いてみるとなるほど北辺の場所ながらの風景や町の雰囲気もあるそうで、展示訓練等が大湊基地で行われるのでしたら、上空から展示訓練を見るのではなく、一つこの大湊へ一度足を運んでみたいかな、と考えています。

北大路機関:はるな

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