◆飛行開発実験団の航空機による展示飛行
岐阜基地航空祭2011の飛行展示予定が発表されましたので、本日はこちらを掲載します。
岐阜基地航空祭。毎年撮影ポイントには悩みます。メインの北会場から逆光を承知で地上展示と合わせた写真を撮るか。南側会場で順光の青空と滑走路を背景に撮影するのか。航空宇宙博物館側から編隊を良好な撮影条件で撮り会場撮影と併用するか、誘導路付近で並ぶか。昨年はメイン会場で最前列付近を確保し撮影しました。
飛行開発実験団が展開するこの岐阜基地は、名古屋近郊という首都圏京阪神地区から日帰りが可能という好立地とともに、名鉄各務原線三駅、JR高山線二駅からのアクセスが可能と立地に恵まれ、来場者は入間基地航空祭に次ぎ航空自衛隊上位の規模を誇ります。このため注目は集まるところ。そんな中、飛行展示予定を昨年の写真と共にみてゆきましょう。
飛行開発実験団による飛行は三回の展示飛行として区分されており、このほか地上展示が行われます。地上展示にはお馴染みの機体に加え、偵察航空隊50周年にあわせRF-4が展示れるほかXC-2,BK-117といった機体が今回展示される最初の飛行は小牧基地の救難教育隊による航過飛行が0815から0825にかけて実施され、UH-60とU-125が参加します。
第一回展示飛行は0830から0850にかけて実施、飛行開発実験団よりF-15,F-4が飛行を行います。最初の飛行が外来機、ヘリコプターを中心とした飛行ですので、離陸を滑走路に沿って撮影するにはここが始め。このあたり、オープニングフライトとしては例年の規模、ということになるのでしょうか。
第二回展示飛行は規模が大きくなり、第一回展示飛行に続いて0900から0955にかけ実施されます。飛行開発実験団のほか、第一輸送航空隊が参加、機種はF-15,F-4,F-2という戦闘機や支援戦闘機に加えてT-4,T-7のような練習機、そして小牧から第一輸送航空隊のKC-767が参加します。KC-767の岐阜基地航空祭参加は初めてとなりますね。
続いて訓練飛行として、小牧基地からの第一輸送航空隊C-130Hが展示飛行を行います。例年は一機による機動飛行を行った上で、昨年度は不整地着陸訓練展示を展示しました。最前列付近の一部以外は見えにくい展示でしたが、今年はどのような展示となるのか楽しみです。
ブルーインパルス飛行展示は1100から1140、ブルーインパルスの飛行展示が40分というのは非常に短く感じます。というのも、ウォークインからエンジン始動、そして離陸までかなりの時間を要していますから、飛行展示の割合は時間当たりそこまで多くはないのです。何区分の展示なのか、こればかりはちょっとわかりません。
救難教育隊による訓練展示飛行は1230から1250まで、今年はブルーインパルスが午前中に飛行しますので、そのあとに救難飛行展示という変則的な時間区分となっています。ブルーインパルスを見たいという方は、このあたりの時間配分と移動の時間に注意する必要があるでしょう。
第三回飛行展示は1330から1420まで、飛行開発実験団が主体となりF-15,F-4,F-2とT-4,C-1が飛行します。恐らくこちらが岐阜基地航空祭最大の展示となる多機種大編隊、異機種大編隊飛行となるのでしょう。大編隊は例年、数回にわたり編隊を組みかえて展示飛行を行います。
多機種が参加する異機種大編隊は最後に編隊を解除した際にも機動飛行として順番に編隊を説いたうえで順番で着陸してゆきますので、飛行している間は気を抜かないようにしなければシャッターチャンスを逃してしまうかもしれません。まあ、こちらばかり気を取られているとマニュアルで露出に失敗して画面が補正かけても星空の如く暗くなったり、真っ白で何も映らないことがあるのですが。
さて、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、今年のプログラムにはC-2輸送機の飛行展示は含まれていませんでした。正確にはまだXC-2か。C-1FTBが頑張ります。また試作塗装のF-2がどれだけ出てくるのか、というのがもう一つ見所となるのでしょうか。総合予行は今週中、本番は今度の日曜日、プログラムは岐阜基地HPに掲載されていました。
北大路機関:はるな
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