◆岐阜基地航空祭の速報
日曜日に精強と活況とともに行われた岐阜基地航空祭、その写真が整理できましたのでごく一部ですが速報と共に早速掲載します。
今年の岐阜基地も予定よりも開門時間が早まり、三柿野駅に0730には到達していたのですが、今回は一行六名、合流へ時間を要し開門時間までに基地へ到達する、ということはできませんでした。しかし、今年の天気、読みにくかったですね。快晴になるか、曇りが出るか、悩んでしまいます。
一応最前列付近を確保したのですが、第一次大戦でドイツ軍が実施した浸透戦術が航続支援を受けられなければ頓挫するように、当方一名のみが前進しすぎ、瞬く間に周囲はレジャーシートで包囲される状態に、このまま一名で六名分の撮影位置を確保できる見通しはなく、上記ファントムの離陸などを撮影し名誉の撤退、転進しました。
XASM-3空対艦ミサイルをモックアップでもいいので期待したのですが、格納庫内での展示ではAAM-3にAAM-4,最新のAAM-5空対空ミサイルにASM-2とJDAM,赤外線誘導爆弾という例年のメンバーに迎えられます。隊員さんに聞いてみると、もう数年は無理だと思う、ASM-3,ということに。
ご一緒頂いた方は理系の方で、技師。初めてでしょうか、F-15油圧駆動展示を熱心に見られていました。当方は申し訳ないですが、小松をはじめ多くの航空祭で見慣れていたものですので、地上展示の撮影を続けます。今年はC-1二号機とC-2二号機が並んでいたほか、技術研究本部のBK-117が注目の装備というところ。
合流後、離陸した航空機という撮影に移行すると、やはり北側会場では逆光です。そこで、南側会場派遣本隊と滑走路誘導路支隊に再編し、移動、ということに自然な流れで決まりました。この時間帯お手洗いは並ばず利用でき、そしてシャトルバスは待ち時間ゼロ。誘導路を往くF-4を撮影しつつ南側会場へ急行しました。
南側会場から撮影したKC-767空中給油輸送機。やはり、航空機は機体がくっきりと映る撮影環境で撮影したいもの。・・・、と喜びたいのですが、今年はバス駐車場の位置が変わっており、南側会場が麺背kにして半分、奥行きも半分以下に縮小されていたのでした。申し訳ない。
ブルーインパルス飛行展示。過去の掲載写真にあるように、快晴であれば昇り龍の如く蒼穹の大空に白い航跡が昇り上がる写真となるのですが、曇天となり、写真も以下のような印象に。そして会場奥行が会場縮小の影響を受けてしまい、ちょっと残念なことになっています。しかし、条件はほかも同じ、ぜいたくは言えませんよね。
岐阜基地航空祭の目玉は多機種の航空機が参加し大空を舞台に繰り広げる異機種大編隊飛行。一機種ごとに離陸し、編隊を組むまでの時間にF-15が、F-4が迫力の機動飛行と模擬対地攻撃を繰り広げます。このF-15は米空軍より機体寿命延伸計画が検討されており、実現すればB-52のように相当長期間、運用が続くということでしょうか。
多機種が参加して行われた岐阜基地航空祭の華、異機種大編隊。練習機戦闘機支援戦闘機に輸送機までが参加し、三度編隊を組みかえて上空を航過しました。C-2輸送機が納入され、航空自衛隊での部隊運用が始まれば、C-1とC-2の編隊も見れることになるのでしょうか。そして、F-4はいつまで参加するのか、万感の思いを他所に編隊は飛行技術と根性の粋を集め今年も飛行しました。
この大編隊飛行が終わると、機種ごとに編隊を崩し、順次着陸態勢に入ってゆきます。やはり、この編隊の撮影は南側会場から、というのが理想的な撮影環境ですね。来年は大編隊午前中ブルーインパルス午後、となれば、午前中に南側から撮影するのですが、しかし南側会場が狭くなっているのを考えると航空宇宙博物館、という選択肢にもなるのかな。
F-2がドラッグシュートを開き急速に減速します。隣には川崎重工岐阜工場に駐機されているC-2輸送機初号機の姿が。この飛行展示を以て岐阜基地航空祭は終了、救難飛行展示は新型落下傘が使用され、C-130Hの機動飛行も迫力がありましたが、試作機同士の写真が撮れるのも岐阜の醍醐味。百里基地からの記念塗装RF-4偵察機の帰投を撮影し、こいつも後継機どうなるんだろう、と首を傾げながら帰路につきました。
北大路機関:はるな
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