北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

PowerShotG-12で撮影した岐阜基地航空祭2011の情景

2011-11-30 22:48:38 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆やはり航空祭にコンデジの出る幕は限定

 毎回航空祭や駐屯地祭、展示訓練の速報はG-12写真で作成していますが、今回はその限界について。

Img_7225 FUJIのX-10は、コンデジとしては価格が七万円近い一方で、その即応性やファインダーdの撮影能力、連写性能など唸らされるものがありました。28mmから105mmと限界はあり、少々嵩張りますが、次の次あたりのmodelでは当方も現用のG-12の後継機として、また現在7D,50D,40Dに対し予備機となっているKissNの後継機には候補となりえるかもしれません。しかし、現時点ではどれだけG-12が高性能であっても、やはり駐屯地祭の観閲行進と展示訓練における艦艇観閲式での使用が限度なのか、という印象を持った航空祭でした。

Img_7220 地上展示機の撮影では、脚立が使用禁止ですから、片手を伸ばして高い位置から撮影できるコンデジの能力は高いです。レンズが交換できず中途半端なネオ一眼には全く興味ありませんが、コンデジが最も威力を発揮し得るのは、航空祭ではこの瞬間でしょう。ネオ一眼のコンセプトは認めるのですが、航空祭ではやはり超望遠レンズ、遠距離の高速移動体を撮影するレンズが不可欠で、実はこのRF-4の撮影を行う際に、初対面の陣取っていた方からネオ一眼の有用性を力説されたのですが、どうも納得はいきませんでした。前述のX-10もこの範疇に含まれるのかもしれませんが、ネオ一眼の倍以上の価格を有するレンズは、それなりの性能を発揮してくれます。特に航空祭という状況下においては、です。

Img_7222 一眼レフは高性能ではあるのですが、その分嵩張りますので、突発的な状況においては、G-12の性能は著しいものがあります。PowerShotシリーズの中でG-12を選定した背景にはファインダーがあり高速移動体に対する追随性能が担保されていることに加え、背広のポケット、愛用するDONKEのサイドバックやNationalGeographyの中型ショルダーカメラバックの側面に収容できるというサイズです。ですが、航空祭となると、やはり超望遠レンズを搭載したEOS-50Dを多用することになり、G-12は出す時間さえもないほど。このあたり、任務区分、ということになるのでしょうね。

Img_7229 G-12が最大限威力を発揮するのは、小型三脚に固定し、広角に限定しレリーズで定点撮影する場合です。レリーズを超望遠や広角中望遠ズームレンズを動作する片手の指さきに握っていれば、ズームしてより詳しい撮影を行う一方で、コンパクトデジカメに全体像を撮影させる、という方法を採ることが出来ます。東千歳や伊丹でこの方法を実用化したのですが、EOS7Dが撮り逃した一瞬をとらえていたのはG-12の小さな筺体だったりした、ということはありました。一眼レフを出せない状況、一眼レフがテン目標に集中している状況下での面目標対処、活躍の瞬間はそこにあったのでした。

Img_7235 そんなこんなで長くなりましたが、やはり航空祭にコンデジの出る幕は非常に制限されている、特に一眼レフに超望遠レンズを装着している場合はなおさらです。入間では最前列にて移動せず撮影していましたから、この限りではなかったのですが。コンパクトデジタルカメラの性能は著しいものがあります。だからこそ、昔借りて使ったものとG-12の性能差に驚き、導入にいたったのではありますが、それを差し引いてもなお、現代の航空機は凄いものなのだ、という実感。もっとも、私の撮影技術が稚拙なだけなのかもしれないのですがね。

北大路機関:はるな

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