◆シャトルバス経路と南門からの入場はどうか?
岐阜基地撮影ポイントについて連日紹介してきましたが、本日は航空宇宙博物館付近からの撮影について。
岐阜基地と航空宇宙博物館の間には丘陵地帯と第四高射群のミサイル陣地があるため滑走路は見えないのですが、旋回する機体が頭上を通過しますので、非常に良好な写真に仕上がるわけです。似た立地には岐阜基地を眼下に見下ろす三井山などがあるのですが、木が生い茂り幸運が無ければ枝と重なり、木立に焦点の合った前衛芸術的な写真だけとなっていまいます。ですから、撮影ポイントとしては、この航空宇宙博物館周辺が良好でしょう。廃線になった名鉄犬山モノレール線跡地周辺からは犬山城と航空機の写真が、撮れるのでしょうが、これもまた前衛芸術になってしまうでしょう。
航空宇宙博物館周辺、岐阜基地南側会場以上に順光の撮影条件で、しかも人口密度は、もちろん農道なので違法駐車は警察に即検挙されますし、不法占拠とならないようにしなければならないのですが、最前列付近に人口密度が集まることが無く、非常にゆったりとした撮影環境で一日を過ごすことが出来るわけです。平日の撮影ポイントとして滑走路エンド延長線上の東側丘陵が有名ですが、東側丘陵は着陸機の直線的な飛行を眺めるだけなのに対し、ここからは機動飛行も見上げることが可能。博物館に入場して、というのもありかもしれません。
また編隊飛行は、一定の距離を以て見上げますから、真上を飛行する状態となる基地南側会場よりも、望遠の圧縮効果により、つまりより固まった、密集した編隊としてカメラに収められるわけです。駐車場は皆無で、航空宇宙博物館利用者以外利用は厳重に禁じられていますから、少々遠い距離を歩くか、手続きに従って輪行して駅から自転車を使用するか、往復共に大変ですが、出遅れた場合や航空機のみを撮りたいという取捨選択では良好な環境。事実、ここからの撮影のみ、という方も少なくないようです。
ただし、この撮影ポイントについて重要な一点、それは、岐阜基地南門は昨年解放されていなかったようで、今年も南門の利用についての明示はありません。この写真を撮影した2009年は、南門が利用できる状態で、南側会場と北側会場を結ぶシャトルバスが南門を経由していました。つまり、撮影位置から南門までの数分間を経てシャトルバスを利用できたわけです。ところが、昨年、そしておそらく今年もシャトルバスの運行はありません、ですから基地外周の工業団地を経て正門まで大凡一時間の距離、徒歩。駐輪場は三柿野駅周辺に設定されているようなので、正反対、大凡10kmの距離になります。
三柿野駅から岐阜基地周辺を一周して市民公園前駅まで、かなり前に徒歩で踏破したことがあるのですが、所要時間はかなりの時間となっていましたので、基地での航空祭を満喫し両立を考えられる方は、シャトルバスの運行と通行可能な門の位置にご注意ください。この通り、ですから、過去の写真を見て、航空宇宙博物館側からの写真撮影はいいらしい、という情報だけで足を運びますと、メイン会場へ入ることが時間的に不可能となってしまう可能性も高いので、注意しなければなりません。
北大路機関:はるな
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