北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

平成26年度陸上自衛隊米国派遣訓練、RIMPAC2014水陸両用訓練に陸上自衛隊が参加

2014-06-18 23:20:43 | 防衛・安全保障

◆西部方面総監部・西部方面普通科連隊等派遣

 防衛省によれば陸上自衛隊はRIMPAC2014に合わせ平成26年度米国派遣訓練を実施する、とのこと。

Img_5153 多国間海軍合同演習であるリムパック2014へは現在海上自衛隊よりヘリコプター搭載護衛艦いせ、ミサイル護衛艦きりしま、P-3C哨戒機などが派遣されていますが、この演習の一環としてハワイオアフ島カネオヘベイ米海兵隊基地とハワイ島ポハクロア訓練場において水陸両用作戦を想定した訓練が実施されます。

Img_2421 陸上自衛隊は西部方面総監部と西部方面普通科連隊等からの要員の派遣を行い、訓練参加を通じて水陸両用作戦能力及び日米の相互運用性の向上を目指すとのことです。また、海上自衛隊の参加する人道支援災害救援訓練、所謂HA/DR訓練にも幕僚を派遣し連携体制の向上を図ると発表されました。

Gimg_5354 指揮官は西部方面総監の番匠幸一郎陸将があたり、西部方面総監部と西部方面普通科連隊より40名が参加、自衛隊側の装備は89式小銃やMINIMI分隊機関銃加えて84㎜無反動砲等を携行します。米軍側の参加規模は太平洋海兵隊司令部に第3海兵連隊等を加えた600名規模、AAV-7両用強襲車やMV-22可動翼機にCH-53重輸送ヘリコプター等が参加します。

Mimg_4695 なお、多国間海軍合同演習であるリムパック2014には多数の国が参加しており、この水陸両用訓練についても陸上自衛隊や米軍の他、オーストラリア、カナダ、インドネシア、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、トンガなどといった国が部隊を派遣しています。

Gimg_4065 しかし、水陸両用訓練について多国間訓練にそのまま参加する、という形を採るのではなく、集団的自衛権行使に関する観点から日米合同訓練に参加している米軍が同時に多国間合同訓練を行っている、という解釈の下で演習に部隊を参加させているもよう。HA/DR訓練については別の解釈でおこなっているのでしょう。

北大路機関:はるな

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