◆北部隊、として親しまれる日本最大特科部隊
本日、北大路機関800万アクセス突破記念、というわけではありませんが、北千歳駐屯地創設記念行事へ展開してまいりました。
北千歳駐屯地は東千歳駐屯地の第7師団が機甲師団編制にて日本最大の戦車部隊であるのに対し、第1特科団が駐屯し、日本最大の特科部隊として、重砲や多連装ロケット砲に地対艦誘導弾、特科群に地対艦ミサイル連隊を以て着上陸阻止や全般支援火力の重要任務に当たっています。
特科中隊旗、10,20,30、まで数えたところで諦めました、日本最大の特科部隊と言いますが、これだけの中隊旗が並ぶとその大きさが実感できます。歴史も長く前身となる北部方面特科団は保安隊時代に創設され、実に陸上自衛隊よりも長い歴史を有している。
第1特科団には地対艦ミサイル連隊として第1地対艦ミサイル連隊が北千歳駐屯地に、第2地対艦ミサイル連隊が美唄駐屯地に、第3地対艦ミサイル連隊が上富良野駐屯地に駐屯しており、16両の6連装誘導弾発射装置と次弾に次々弾が弾薬車として準備されています。
第1特科群、北千歳駐屯地に司令部を置き、美幌駐屯地に203mm自走榴弾砲を装備する第101特科大隊、北千歳駐屯地に203mm自走榴弾砲を装備する第102特科大隊、加えてMLRSを装備する第129特科大隊、真駒内駐屯地にMLRSを装備する第133特科大隊が隷下に置かれているとのこと。
第4特科群は上富良野駐屯地に司令部を置き、203mm自走榴弾砲を装備する第104特科大隊、203mm自走榴弾砲を装備する第120特科大隊、MLRSを装備する第131特科大隊を隷下に持っています。各大隊は3個中隊基幹、道北に備える第4特科群とその他全域に備える第1特科群、という配置のように見えました。
第71戦車連隊、第7師団隷下の戦車連隊で通称鉄牛連隊、戦車中隊5個を隷下に持っています。陸上自衛隊にあって最初に90式戦車を受領した部隊で、第7師団の機械化師団より機甲師団への改編に際し、第7戦車大隊を増強改編することで戦車連隊となった部隊です。
観閲行進に続いて訓練展示が行われ、着上陸を試みる想定の仮設揚陸艦を地対艦ミサイルでの攻撃から始まり、着上陸を強行する敵部隊に対しMLRSにより攻撃展示、そして203mm自走榴弾砲の支援下での90式戦車による攻撃前進から普通科部隊の展開、一通り行われました。
仮設敵は203mm自走榴弾砲を転用した謎自走砲、駆逐戦車かもしれませんが、更に73式装甲車を装備、これを中心に展開してきました。途中から雨天となり激しく降りましたが、それらを跳ね除ける特科火砲と戦車の迫力を身をもって感じることが出来た一日でした。北海道の部隊はスケールが凄い。