北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

平成26年度第1回護衛隊群米国派遣訓練、イージス艦こんごう以下8隻が参加

2014-06-24 23:44:42 | 防衛・安全保障

◆第1護衛隊群、即応体制移行への訓練総仕上げ

 海上自衛隊によれば、明日より第1護衛隊群が参加しての平成26年度第1回護衛隊群米国派遣訓練が開始されます。

Pimg_6332  平成26年度第1回護衛隊群米国派遣訓練は現在第3護衛隊群司令とともに部隊を派遣中の環太平洋多国間合同演習RIMPAC2014・成26年度派米訓練とは別の訓練で、これにより海上自衛隊は二つの大規模な派米訓練を同時進行させていることとなります。

88img_7049 海上自衛隊は護衛艦隊の基幹である四個護衛隊群について、即応態勢・高練度練成・基本練成・重整備、以上の四段階にわけ、待機態勢を維持しています。有事の際には即応態勢の護衛隊群が即応、その間に残る護衛隊群の稼働艦全ての艦隊集合を行い、総力を以て対応する体制を構築し、今に至る。

88img_8204 平成26年度第1回護衛隊群米国派遣訓練は、現在練成期間である第1護衛隊群について、グアム方面での米海軍施設の協力を受け高度な護衛隊群規模での訓練を実施し、群規模での戦術技量と部隊練度の向上を図ることが主目的とされています。

Img_9945 指揮官は第1護衛隊群司令酒井良海将補、参加艦艇は、ミサイル護衛艦こんごう、ミサイル護衛艦しまかぜ、護衛艦むらさめ、護衛艦いかづち、護衛艦あけぼの、護衛艦ありあけ、護衛艦あきづき、訓練支援艦てんりゅう、乗員1300名で、加えて航空部隊として第91飛行隊より飛行隊長芳賀良哉2佐以下、UP-3Dの2機と人員40名が参加すると発表されました。

Miimg_4954 訓練期間は6月25日から7月16日までが予定されており、訓練海域及び訓練空域として日本からグアムに至る海空域及び、グアム周辺海空域が予定されています。第1護衛隊群は現在高練度練成段階にあり、来期から即応態勢に移行することとなるのでしょう。

Gimg_4466  グアムでの米海軍施設利用と共に、今回の訓練には訓練支援艦が参加しています、訓練支援艦は標的機の多数同時管制能力を持っており、これにより多数機が同時飽和攻撃を敢行した想定での訓練を行うことが出来、訓練密度を深めることに大きく寄与できるといえます。

Biimg_0278 冒頭にも触れましたが、現在海上自衛隊は、第3護衛隊群司令中畑康樹海将補を指揮官として、ヘリコプター搭載護衛艦いせ、イージス護衛艦きりしま、を環太平洋多国間合同演習RIMPAC2014、平成26年度派米訓練参加艦艇として派遣中で、去る20日に艦隊は真珠湾に到着しています。

88img_7784 護衛隊群米国派遣訓練、環太平洋多国間合同演習RIMPAC2014よりも参加規模は大きくなっていますが、この二つの訓練は指揮系統や訓練体系が異なるものではありますが、同時に大規模な訓練を展開させる能力もって、訓練により、培われる練度とともに、その稼働率の高さと練度の高さを示し、以て抑止力とすることを企図していると考えられます。

北大路機関:はるな

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コメント (1)
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