北大路機関

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【G7X撮影速報】第12旅団創立17周年&相馬原駐屯地創設59周年記念行事(2018-04-14)

2018-04-21 20:18:11 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■12B,空中機動旅団の基幹部隊
 第12旅団創立17周年行事速報は前篇に続き後篇、新カメラPowershotG7Xmark2の写真と共に旅団隷下部隊の紹介を掲載しましょう。

 旅団司令部、司令部付隊、第2普通科連隊、第13普通科連隊、第30普通科連隊、第12対戦車中隊、第12偵察隊、第12特科隊、第12高射特科中隊、第12ヘリコプター隊、第12施設隊、第12後方支援隊、第12通信隊、第12化学防護隊、第12音楽隊が基幹部隊です。

 第2普通科連隊は新潟県高田駐屯地に駐屯する普通科連隊で、連隊本部、本部管理中隊と3個普通科中隊を基幹としています。通常師団普通科連隊は本部管理中隊、5個普通科中隊、重迫撃砲中隊、という編成ですが、師団旅団改編に併せ1200名から550名へ縮小しました。

 第13普通科連隊、松本駐屯地に駐屯しています。日本アルプスを防衛警備管区とする連隊で愛称は山岳連隊、自衛隊に山岳連隊は正式にはありませんが2500m級高地において任務展開能力を持つ連隊には山岳レンジャー教育隊が置かれ、山岳戦の登竜門として知られる。

 第30普通科連隊、上越市の新発田駐屯地に駐屯する普通科連隊です。旅団は北関東信越地方を管区としていますが、3個普通科連隊の内2個連隊が新潟県に配置されているのは冷戦時代、日本海側からの着上陸を警戒していた為です。新潟から群馬を抜ければ、首都圏だ。

 第12対戦車中隊、師団時代の第12対戦車隊を受け継ぐ部隊です。元々対戦車ミサイルは師団長直轄部隊として師団長最後の手札となっていましたが、順次普通科部隊への配備が開始され発展的に解消、しかし第12旅団では戦車部隊を有さない分、維持されています。

 第12偵察隊、師団時代には87式偵察警戒車が配備されていましたが空中機動旅団への改編と共に73式小型トラックへMINIMI分隊機銃を搭載したものへ更新されヘリコプター空路進入能力を得ましたが、2013年の改編で偵察警戒車と軽装甲機動車が配備されました。

 第12特科隊、宇都宮駐屯地に駐屯しています。旅団改編当時は4個特科中隊を基幹としていましたが現在は改編当時の第48普通科連隊が東部方面混成団へ移管され3個特科中隊編成となっており、FH-70榴弾砲15門を装備しています。無論対砲レーダ装置等も一式持つ。

 第12高射特科中隊、81式短距離地対空誘導弾と93式近距離地対空誘導弾を装備する旅団の防空砲兵部隊で、2セットが配備の81式短距離地対空誘導弾は旧型の短SAM-Bを運用しています。各部隊には自隊防空用に携帯地対空誘導弾もあり中隊は全般防空情報も扱う。

 第12ヘリコプター隊、2個飛行隊を基幹とし第1飛行隊はUH-60JA多用途ヘリコプター8機を装備し北宇都宮駐屯地へ駐屯、第2飛行隊はCH-47J/JA輸送ヘリコプター8機を装備し相馬原駐屯地へ駐屯しています。火砲は勿論、地対空誘導弾や渡河器材も空輸可能だ。

 第12施設隊、師団時代の第12施設大隊を旅団改編に伴い第12施設中隊へ縮小改編した後、2013年の旅団改編に伴い第12施設隊へ拡大改編されました。戦闘工兵用の装甲車両は有しませんが今年度の旅団行事ではM-1破壊筒に加え携帯障害御処理装置を初展示しました。

 第12後方支援隊、部隊は第1整備中隊、第2整備中隊、補給中隊、輸送隊、衛生隊、を基幹としています。第1整備中隊は火器車両整備や通信電子整備等の重整備を担い、第2整備中隊は普通科直接支援小隊等の各部隊駐屯地へ直接整備支援として分遣されています。

 第12通信隊、やはりこの部隊も師団時代には第12通信大隊であった部隊を旅団改編と共に通信中隊へ縮小した後、2013年に通信隊へと拡大改編されました。この他に第12化学防護隊や第12音楽隊等が旅団隷下部隊として、第12旅団の団結と精強化を支えています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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