■京とれいん特急結ぶ京都-大阪
特急電車は惜しまれつつ引退したらばそのまま消えゆく事が基本ですが、華麗な復帰を実現する事もある、それが大好きな列車ですと感慨も格別です。

京とれいん、阪急電鉄が週末限定で運行する特急です。京都から梅田まで停車しない、ノンストップ特急の伝統を引き継ぐ貴重な列車なのですが、特急料金不要という阪急特急の伝統を引き継ぎつつ、しかし列車内は観光特急に伍する豪華絢爛な内装を誇っています。

2019年3月23日より、6300系京とれいん、第二編成としまして7000系電車を改修した京とれいん雅洛の運行が開始されます。6300系はクロスシート車ですが7000系はロングシート車、この通勤者を大胆に観光列車化するという。なかなかに楽しみではありますね。

阪急6300系電車の改造車がこの京とれいん運行に当っていまして、この6300系そのものは1975年から京都本線特急用に8編成が量産された一時代を構成する主力特急でした。そして、神戸本線や宝塚本線の特急や急行よりも当初から車内が特急として配置されました。

6300系特急電車、私鉄特急では有数の気品を備えた実用的な電車です。特急料金不要は阪急電鉄のP8編成、超特急つばめ号と競った特急以来の伝統ですが、片側二扉の転換式クロスシート車で、車体側面の連続する車窓が、かつて北陸の国鉄急行型を思い起こさせる。

京都本線特急として活躍した6300系ですが、阪急特急は当初こそ京都河原町と阪急烏丸を出ますと大阪十三と梅田までノンストップ運行が為されていましたが、徐々に停車駅が増し、その結果は片側2扉の構造が通勤輸送における頻繁な乗降に支障をきたすようになる。

9300系という三扉セミクロスシート車が6300系の後継車両と位置づけられるのですが、実際デビュー当初に乗車した感想は、シートが新型で座り心地が良く中々、という所感が。ただ、ただし、です、車体の構造上客室内が広い一室となっている6300系の方が、いい。

2010年に6300系は京都本線での特急運行を終了する事となりました。準急転用も阪急には過去に二扉車を三扉改造した結果に車体構造が脆弱化し寿命を縮めた2800系電車という失敗がありましたので、支線である嵐山線へ短縮編成型を一部転用する事としています。

京とれいん、奇跡は起きた、という印象でしょうか、実は当方は当時信じられなかったのですが、2010年のさよなら運転に日本全国から鉄道愛好家が乗車に撮影に記念にと押し寄せた活況を阪急電鉄上層部が6300系の大きさを再認識し、観光特急化する決定を下します。

6354F編成、八編成量産された6300系の一本が観光特急、京とれいんに改造される事となります。六両編成に短縮され、一号車と二号車に五号車と六号車をリニューアル化したクロスシート座席とし、中間部の三号車と四号車はセミコンパートメントへ改造されました。

2011年より京とれいん運行開始、運行はノンストップですがダイヤ上は先行する特急の真後ろを運行し、先行列車停車中は線路上を運転停車し、先行列車発射後に通過する、という不思議な運行です。しかし乗降無という運行は読書に談話に交歓に上質なひと時を得る。

京扇特別塗装に改造されつた車内、正直にいますと、6300系原理主義というわけではありませんが、登場当初の6300系が落ち着いていてよかったなあ、という印象もあったのですが、これは乗ってみますと価値観が一変します。セミコンパートメント、中々居心地良い。

2010年に本線運行終了の予定でした6300系が更に阪急を代表する特急として2019年にも活躍を続けている、土曜日日曜日限定運行ですが、嬉しい限りです。7000系京とれいん雅洛運用開始とともに6300系京とれいん去就は気になりますが、活躍を期待したいですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
特急電車は惜しまれつつ引退したらばそのまま消えゆく事が基本ですが、華麗な復帰を実現する事もある、それが大好きな列車ですと感慨も格別です。

京とれいん、阪急電鉄が週末限定で運行する特急です。京都から梅田まで停車しない、ノンストップ特急の伝統を引き継ぐ貴重な列車なのですが、特急料金不要という阪急特急の伝統を引き継ぎつつ、しかし列車内は観光特急に伍する豪華絢爛な内装を誇っています。

2019年3月23日より、6300系京とれいん、第二編成としまして7000系電車を改修した京とれいん雅洛の運行が開始されます。6300系はクロスシート車ですが7000系はロングシート車、この通勤者を大胆に観光列車化するという。なかなかに楽しみではありますね。

阪急6300系電車の改造車がこの京とれいん運行に当っていまして、この6300系そのものは1975年から京都本線特急用に8編成が量産された一時代を構成する主力特急でした。そして、神戸本線や宝塚本線の特急や急行よりも当初から車内が特急として配置されました。

6300系特急電車、私鉄特急では有数の気品を備えた実用的な電車です。特急料金不要は阪急電鉄のP8編成、超特急つばめ号と競った特急以来の伝統ですが、片側二扉の転換式クロスシート車で、車体側面の連続する車窓が、かつて北陸の国鉄急行型を思い起こさせる。

京都本線特急として活躍した6300系ですが、阪急特急は当初こそ京都河原町と阪急烏丸を出ますと大阪十三と梅田までノンストップ運行が為されていましたが、徐々に停車駅が増し、その結果は片側2扉の構造が通勤輸送における頻繁な乗降に支障をきたすようになる。

9300系という三扉セミクロスシート車が6300系の後継車両と位置づけられるのですが、実際デビュー当初に乗車した感想は、シートが新型で座り心地が良く中々、という所感が。ただ、ただし、です、車体の構造上客室内が広い一室となっている6300系の方が、いい。

2010年に6300系は京都本線での特急運行を終了する事となりました。準急転用も阪急には過去に二扉車を三扉改造した結果に車体構造が脆弱化し寿命を縮めた2800系電車という失敗がありましたので、支線である嵐山線へ短縮編成型を一部転用する事としています。

京とれいん、奇跡は起きた、という印象でしょうか、実は当方は当時信じられなかったのですが、2010年のさよなら運転に日本全国から鉄道愛好家が乗車に撮影に記念にと押し寄せた活況を阪急電鉄上層部が6300系の大きさを再認識し、観光特急化する決定を下します。

6354F編成、八編成量産された6300系の一本が観光特急、京とれいんに改造される事となります。六両編成に短縮され、一号車と二号車に五号車と六号車をリニューアル化したクロスシート座席とし、中間部の三号車と四号車はセミコンパートメントへ改造されました。

2011年より京とれいん運行開始、運行はノンストップですがダイヤ上は先行する特急の真後ろを運行し、先行列車停車中は線路上を運転停車し、先行列車発射後に通過する、という不思議な運行です。しかし乗降無という運行は読書に談話に交歓に上質なひと時を得る。

京扇特別塗装に改造されつた車内、正直にいますと、6300系原理主義というわけではありませんが、登場当初の6300系が落ち着いていてよかったなあ、という印象もあったのですが、これは乗ってみますと価値観が一変します。セミコンパートメント、中々居心地良い。

2010年に本線運行終了の予定でした6300系が更に阪急を代表する特急として2019年にも活躍を続けている、土曜日日曜日限定運行ですが、嬉しい限りです。7000系京とれいん雅洛運用開始とともに6300系京とれいん去就は気になりますが、活躍を期待したいですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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