北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【緊急特集】goo blog 20190325点検後の仕様変更-編集利便性致命的低下への批判的検証

2019-03-25 20:19:43 | 北大路機関特別企画
■goo 旧管理画面復帰を切望
 今回は2005年7月29日運営開始以来初となる運営面での記事ですが、どうかお付き合いください。

 本日、GOOブログサービスは1200時までのメンテナンスを完了しました。ただ、このメンテナンスによりブログ編集仕様が大幅に変更、記事管理の様式が根本から一新、過去の記事編集や長期な掲載を行わないユーザーには大変便利になりました。その分、長い記事や連載記事を掲載するユーザーには不便となります。裏方的な内容ですがお付き合いを。

 非常に使い難くなった-無駄な労力が増える-これでは記事管理が出来ない。これが今回のGooブログサービスメンテナンスにおける率直な印象です。2014年から利用していますが、ここまで大きな変更は経験がありません。非常に使い難くなった、その最たるものは“記事の管理”です。メンテナンス前は管理が容易であり確実に更新する事が出来ました、が。

 記事管理、メンテナンス前は“公開状況-記事タイトル-公開/予約日時-カテゴリ”と表示され、情報量は多くはないのですがブラウザを動かさずとも今後二週間程度の記事作成状況が管理できたのですが、アップデート後は一つ一つの記事情報が大きくなり、スマートフォン版本文と同じような表示が管理画面にも表示されています。しかし此処に問題がある。

 スマートフォンは縦長画面ですが編集作業はパソコンで行います。探せばあるのでしょうが、縦長モニターというものは一般的ではありません、すると、同時に表示される記事が数件のみとなってしまうのですね。先の読めない世の中ではありますが、正直、数十日分の予備記事を作成した上で時事記事を掲載する北大路機関では記事管理上非常に不便です。

 憤怒をこうした形で表現する事は、2005年のWeblog北大路機関創設以来の特殊な記事です、が、声を挙げずにはいられません。運営側から見れば単なる一個のWeblogですが、14年間にわたり掲載を継続しているのですから、Weblog北大路機関を運営する北大路機関としても一定以上の責任があります。その責任を果たすための努力もしています。故に、と。

 一番の問題は、定期掲載です。分りやすく表現したらば、手帳のダイヤリーが1頁二日分の見開き四日分という状況で酢ヶ月後の予定を管理しろ、という様なもの。例えば日曜特集は日曜日に掲載しますが、管理画面には曜日が表示されません、時事記事を優先掲載した場合、日曜特集を繰り下げ掲載へ編集せねばなりませんが、一週間後には別の日曜特集があり全て動かさねばなりません。この場合、ブラウザに十数個の記事を確認できる場合と三つ四つでは、二週間後の管理難易度が違う。

 第七回と第六回、基本的に第六回の方が先に来ますが、管理画面が此処まで使い難くなる場合、誤って第七回を先に掲載する事故も起こり得ます。望んで行ったのではなく、一週間先、二週間先に記事を作成し、その上で時事記事を描き下ろし掲載した場合、確認機能がここまで悪化しますと、気付かずに飛ばしてしまう事も起き得るのです、限界がある。

 連載記事を掲載しているのは伊達や酔狂で掲載しているのではありません、どのようにして毎日記事を掲載しているかはよく尋ねられるのですが、工夫を重ねなければ仕事の最中に開く実に掲載を維持することなど不可能です。記事を確実に提供できるように準備しているのです。そして時事記事等優先度の高い記事を掲載する際には、一つ一つ繰り上げて編集する。当然です、災害や安全保障上の記事を順番通り掲載していたらば、一か月後二か月後になってしまう、そんな速報記事は当然、有り得ません。

 毎日更新、簡単な事ではありません。ブログ専従記者でもない限り、仕事が立て込むのは当然であり二日三日編集作業が出来ぬ状況もあるのです、故に一週間に七回記事を作成するのと毎日確実に一回記事を掲載するのでは難易度が全く違うのです。その為に、最低50回分の記事を待機状態に置き、予備記事として文書だけは100日分を維持しておくのです。

 管理画面は慣れの問題でしょう、そう考えたのですが、何しろ前の記事管理画面では14記事をスクロールせず確認できました、ブラウザ3転移分で二が月先まで確認できた、これが3記事4記事では先の記事を確認するにはブラウザを遥か下までスクロールさせなければなりません。京都幕間旅情、陸海空自衛隊主要行事実施詳報、準備が滅茶苦茶になる。

 マクロ的な視点から記事作成が出来なくなる。弊害の一つにこうした問題が考えられます。陸海空と観光記事に行事紹介、北大路機関は2005年の創設以来、読者関心事を考慮し複数分野の重複を避ける記事を作成して参りました。しかし、今回の変更によりなにしろ三日分四日分しか俯瞰できないのですから、これでは中長期的な記事作成が出来なくなります。時事記事に割いた分だけ次の掲載が大きく狂ってしまう。

 記事の傾向、当然ですが、京都幕間旅情が毎日続かないように編集の長期的な調整に留意しています。勿論陸上自衛隊関連記事や海上自衛隊関連記事だけが延々続かないように配慮しています、これは十日後二十日後に掲載される記事と調整し、初めて可能となるもので、日程確認を十数日と直近三日四日のみという状況では、確認の煩雑さがまるで違う。

 コメント管理も非常に煩雑になりました、コメントを公開するかスパム削除するのか、誤操作しやすい配置となっているのです。改修前は管理画面において、後悔するのか削除するのかが明白にカーソルが離隔されていましたが、新管理画面では真逆となっています。要するに公開動作を行たつもりが、カーソル遷移の誤差で抹消される可能性があるのです。

 SNS,個人の情報発信手段は多様化しています、これは反比例して出版産業等情報発信における伝統的媒体が縮小する中で価値観の多様性を支える重要な要素を占めるものといえるでしょう。それでは数多い個人の情報発信手段の中で、特に電子媒体に絞ってのWeblogが有する優位性は何でしょうか。私見ですが過去情報の検索性と継続性であると考えます。

 Weblogの優位性は例えばTwitterやFacebook等と比較しますと、過去記事の検索性において、例えばTwitterやFacebookでは一年前か一年一ヶ月前の情報を探す事が容易ではありません。TwitterやFacebookを誹謗中傷する訳ではありませんが短文投稿記事主体の媒体は長文での検証性ある命題を扱う事は想定していないものなのですね。故に普及したが。

 Gooブログサービスの今回の改訂は、TwitterやFacebookのような短文投稿記事、中長期的な記事から、短文投稿型、長文を掲載せず、数日以上前の記事との連接性を重視しないユーザーが増えた事を受けての利便性の変容が進む証左なのかもしれません。ただ、TwitterやFacebookの躍進は、ユーザー棲み分けであり、Gooユーザーの需要にこたえているのか。簡単に言うならば、短文のみを掲載する需要のユーザーならば既にブログサービスから転向してしまったのではないでしょうか。

 旧管理画面に他ユーザーからの反論が多く寄せられているとしたらば、せめて管理画面を新旧選択できるようしておくべきではなかったか。記事管理画面を十数記事から三記事乃至四記事に削減するならば、せめてブラウザ上に毎月ごとのカレンダーを表示させカレンダー上に記事名を掲載できるよう管理画面に多様性を持たせる事は出来なかったのか、と。

 読者皆様に置かれましては今後も質の高い記事を提供できるよう、努力は続けますが、連載記事の管理が非常に煩雑且つ困難となり、限られた時間で掲載しなければなりません。今後は管理に注力する事から、誤字脱字の管理や一日当たりの掲載記事文章量の縮小、部内では3CPTと呼称する緊急用短文記事による代替の可能性もありますが、ご理解下さい。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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コメント (2)
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