■活況!平成最後の小牧航空祭
小牧航空祭は快晴下で終幕しました。平成最後の航空祭、小牧以外にも四月には熊谷基地祭等はありますが航空基地での自衛隊航空祭は小牧が平成最後です。
小牧基地航空祭、土曜日に実施されました。なかなかに活況でしたね。過去には本当に静かな航空祭、という印象があった小牧ですが、年々活況が活況を呼び、併せて迫力も重ねられています。コンデジ写真、少々粗い画質ですが、毎回恒例の速報というかたちで。
小牧基地航空祭の思い出話、小牧基地は愛知県の豊山町、名古屋空港と滑走路を共用する航空自衛隊基地です。三菱重工小牧南工場が隣接していまして、かつてF-2を生産、いまいろいろな意味で話題の国産旅客機MRJ製造、F-35戦闘機最終組立で知られる工場です。
名古屋市内から地下鉄で一本、名鉄小牧線沿線の基地へ上飯田連絡線という名古屋市営地下鉄から名鉄小牧線を結ぶ新線が開通したことで名古屋中心部から直ぐにいくことが出来るようになった基地です。昔は基地まで引き込み線などもあった様ですが今は徒歩で行く。
C-130H輸送機の基地であり、C-130Hは長らく航空自衛隊が海外派遣へ投入できるほぼ唯一の機種であり海外派遣の拠点基地ともなっています。C-130輸送機は世界中で採用された傑作機ですが無給油でフィリピンやグアムへ飛行可能、導入に社会党が反対していました。
KC-767空中給油輸送機の配備が開始され、こちらも小牧基地へ。C-130配備前には自衛隊にはC-1輸送機しかなく、これは高速飛行が可能であり、短距離運用性能も高いことから傑作機の一つなのですけれど、なにしろ航続距離が政治的に抑えられた背景がありました。
小牧基地航空祭といいますと、海外まで飛行できるC-130H輸送機を配備している自衛隊基地、ということでこの編隊飛行が大きな目玉となっています。目玉なのですが、小牧基地は名古屋空港と滑走路を共用していますので、名古屋空港最盛期は苦労があったという。
中部国際空港開港、2005年に愛知県常滑市沖合の伊勢湾に新空港が開港されまして、名古屋空港は県営名古屋空港へ移行しました。しかしそれまでが大変、なにしろ名古屋空港は過密度が凄い。名古屋空港最盛期は国際線もあり、ボーイング747も乗り入れていました。
名古屋空港、滑走路は長くなく一本しか有りません。この為、旅客機の合間を縫う航空祭で、しかし、C-130輸送機にくわえ、過去には米軍がAV-8攻撃機の垂直離陸を展示したり、大人気F-14戦闘機が地上展示へ加わったり、大都市近郊の航空祭として注目度があった。
小牧基地航空祭、しかし、戦闘機の派手な機動飛行は無く、有る種控えめな飛行展示が、一方で2006年引退まではT-1練習機の飛行展示など小技の利いた展示が披露されていまして、通好みの展示が溢れる中で一般受けする展示は抑え気味、つまり混雑しません魅力も。
C-130H輸送機の編隊飛行は、在日米軍を含めれば東京の横田基地でも見られなくはないのですが、自衛隊C-130の編隊飛行はここか、1996年からはじまった航空観閲式くらいでしか見られません、そして機動飛行も意外とがんばり、傑作機であることを思い出させる。
イラク派遣、この小牧航空祭ですが自衛隊の国際貢献任務が増大しますと、実任務にC-130が多数必要となり、忙しくなった。これで航空祭に参加できる総数が少ない状況が続いていました、3機編隊とか2機編隊という、編隊を自称できる最小限度が続いていたのですね。
本年は4機、もう少し飛んでほしかったのですが、オープニングフライトにて組まれたのみ。過去少なかった年度の航空祭では、東ティモール派遣やソマリア沖海賊対処任務支援、いやいや自衛隊はイラク以外に本当に世界狭しと頑張っていまして、このためでした。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
小牧航空祭は快晴下で終幕しました。平成最後の航空祭、小牧以外にも四月には熊谷基地祭等はありますが航空基地での自衛隊航空祭は小牧が平成最後です。
小牧基地航空祭、土曜日に実施されました。なかなかに活況でしたね。過去には本当に静かな航空祭、という印象があった小牧ですが、年々活況が活況を呼び、併せて迫力も重ねられています。コンデジ写真、少々粗い画質ですが、毎回恒例の速報というかたちで。
小牧基地航空祭の思い出話、小牧基地は愛知県の豊山町、名古屋空港と滑走路を共用する航空自衛隊基地です。三菱重工小牧南工場が隣接していまして、かつてF-2を生産、いまいろいろな意味で話題の国産旅客機MRJ製造、F-35戦闘機最終組立で知られる工場です。
名古屋市内から地下鉄で一本、名鉄小牧線沿線の基地へ上飯田連絡線という名古屋市営地下鉄から名鉄小牧線を結ぶ新線が開通したことで名古屋中心部から直ぐにいくことが出来るようになった基地です。昔は基地まで引き込み線などもあった様ですが今は徒歩で行く。
C-130H輸送機の基地であり、C-130Hは長らく航空自衛隊が海外派遣へ投入できるほぼ唯一の機種であり海外派遣の拠点基地ともなっています。C-130輸送機は世界中で採用された傑作機ですが無給油でフィリピンやグアムへ飛行可能、導入に社会党が反対していました。
KC-767空中給油輸送機の配備が開始され、こちらも小牧基地へ。C-130配備前には自衛隊にはC-1輸送機しかなく、これは高速飛行が可能であり、短距離運用性能も高いことから傑作機の一つなのですけれど、なにしろ航続距離が政治的に抑えられた背景がありました。
小牧基地航空祭といいますと、海外まで飛行できるC-130H輸送機を配備している自衛隊基地、ということでこの編隊飛行が大きな目玉となっています。目玉なのですが、小牧基地は名古屋空港と滑走路を共用していますので、名古屋空港最盛期は苦労があったという。
中部国際空港開港、2005年に愛知県常滑市沖合の伊勢湾に新空港が開港されまして、名古屋空港は県営名古屋空港へ移行しました。しかしそれまでが大変、なにしろ名古屋空港は過密度が凄い。名古屋空港最盛期は国際線もあり、ボーイング747も乗り入れていました。
名古屋空港、滑走路は長くなく一本しか有りません。この為、旅客機の合間を縫う航空祭で、しかし、C-130輸送機にくわえ、過去には米軍がAV-8攻撃機の垂直離陸を展示したり、大人気F-14戦闘機が地上展示へ加わったり、大都市近郊の航空祭として注目度があった。
小牧基地航空祭、しかし、戦闘機の派手な機動飛行は無く、有る種控えめな飛行展示が、一方で2006年引退まではT-1練習機の飛行展示など小技の利いた展示が披露されていまして、通好みの展示が溢れる中で一般受けする展示は抑え気味、つまり混雑しません魅力も。
C-130H輸送機の編隊飛行は、在日米軍を含めれば東京の横田基地でも見られなくはないのですが、自衛隊C-130の編隊飛行はここか、1996年からはじまった航空観閲式くらいでしか見られません、そして機動飛行も意外とがんばり、傑作機であることを思い出させる。
イラク派遣、この小牧航空祭ですが自衛隊の国際貢献任務が増大しますと、実任務にC-130が多数必要となり、忙しくなった。これで航空祭に参加できる総数が少ない状況が続いていました、3機編隊とか2機編隊という、編隊を自称できる最小限度が続いていたのですね。
本年は4機、もう少し飛んでほしかったのですが、オープニングフライトにて組まれたのみ。過去少なかった年度の航空祭では、東ティモール派遣やソマリア沖海賊対処任務支援、いやいや自衛隊はイラク以外に本当に世界狭しと頑張っていまして、このためでした。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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