北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和五年度二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.02.03-2024.02.04)

2024-02-02 20:08:47 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 伊勢湾機雷戦訓練は衣浦を使うのかという事に時代の変化を感じる今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか、今週末の行事紹介です。

 今週末の自衛隊関連行事は一般公開や艦艇広報や航空祭といった行事は執り行われません、これはCOVID-19や能登半島地震の影響というよりも、例年の年度末が近く部隊改編準備などが行われる部隊としての多忙な時節である事と、そしてなによりも積雪降雪吹雪白雪深雪と、自衛隊行事を行うには気候が厳しいという季節ゆえの元々の閑散期ということ。

 こういう季節には、自衛隊行事以外で自衛隊を撮影するか、暖かい部屋で書籍を整理するか、今週末の場合は節分をセッツブーンするか、ということになります。いや、節分は岡崎神社とか松尾大社の神楽などが車が当たったりして非常におすすめなのですけれども、自衛隊行事、として何かないかを探しますと、やはり実施されるものはありません。

 外柵活動、わたしは随分前から平日に時間がある限り短時間でも基地に立ち寄って撮影するよう心掛けているのですが、これを外柵沿いに写真を撮るという事で、撮影用語としまして、外柵活動、といわれているそうです。自衛隊行事が行われない最中には、やはりこの外柵活動、わたしは日常撮影と称しているのですが、カメラを平日使うしかないという。

 日常撮影、戦闘機と云えば航空祭、とその予行、こう思われるかもしれませんが部隊は平日でも普通に飛行しています、しかし訓練空域は洋上に設置されていますから飛行展示のような情景は撮影出来ないのですけれども、しかしそれでも基地を離陸する状況や着陸の際など、撮影する際に意外な瞬間を見せてくれる場合がありまして、中々興味深い。

 基地撮影、イギリスなどではギリシャ国内で撮影が禁止されている空軍基地周辺で撮影していた方が憲兵隊につかまり、駆け付けたイギリス領事館員がギリシャの憲兵に対して、逮捕とはなにごとか軍用機の撮影はイギリスではれっきとした趣味の一つだ、と抗議した話題がありますが、節度を守る範疇では日本でもれっきとした趣味として定着している。

 ただ、撮影には撮影位置を探す必要がありまして、例えば民有地は無断立ち入りできませんし、外柵といいましてもフェンスが高すぎて撮影出来ない場合もあります、しかし、例えば丘陵地、例えば公園、例えば展望台、探してみますと撮影できる場所というものが必ず存在していまして、まずそういう場所を探す事が必要です。そういう機会は休日がいい。

 日常撮影の際には、休日に散策しておくべき、と思う背景には一つ、手洗いや食事できる場所など、また駐車場と撮影位置の関係などをみることができるという利点があり、日常撮影で時間が無い時に右往左往することはなくなる、そして高台などをさがしていますと、意外な城址公園や名所旧跡と出会う事もありまして、これこそ休日ならではの観光という。

 戦闘機がどのあたりで旋回するのか、只この休日散策では分らない事が有りまして、その筆頭というのが、実際に飛行している様子が休日には基本的に見る事が出来ない、ということです。例えばタッチ&ゴーやアプローチの際に航空機は旋回しますので、その瞬間を撮影できる場所となりますと、単に基地が良く見える一角というだけでは撮影出来ない。

 基地周辺をあししげくかよってみますと漸くその情景というところが見えてくるわけです。すると、見ての通り一朝一夕に良い写真を撮影できるわけではないという事が分りますので、こういう休日の際にも散策してみる理由となるのですね。さてさて今週末、伊勢湾機雷戦訓練以外ほぼみるものもありませんので、ちょっと廻るのもいい運動かもしれません。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・行事予定:特になし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-ドンバス全般概況,ヴェセレ・コロハマルレ占領とアウディイフカ攻防戦

2024-02-02 07:00:14 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 守るべきところを確実に守るウクライナ軍ととりあえず一歩でも前進できるところを探しているロシア軍という状況があるもよう。最近供与のレオパルト1が活躍しているとも。

 ロシア軍のドンバス侵攻概況について、イギリス国防省は1月27日の戦況報告においてその状況分析を発表しました。ロシア軍は1月18日にバフムト近郊のヴェセレを占領し1月21日にはハリコフ近郊のコロハマルレを占領したと発表しました、この二つの集落を占領したという発表をみますと、一見ゆっくりとでも侵攻が前進しているよう錯覚します。

 しかし、2022年2月の侵攻前の段階でこの集落の人口をみますと、ヴェセレの人口は102名であり、コロハマルレの人口は45名となっています。いずれも交通要衝ではなく、ハリコフやバフムトの攻略に資する地形に位置している訳でもない、交通要衝はウクライナ軍の積極防衛により頑強となっており、ロシア軍は小規模な領土獲得に終始している状況だ。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 自衛隊は戦車等を隠す際に坑道を掘る事はあるが、市街地侵攻へトンネルを掘削するという方法はなかなか聞かないのですが第一次大戦での要塞攻略には用いられた方法ではある。

 アウディイフカがロシア軍の攻撃軸としてこの数カ月間最優先目標となっているものの、南北の三方向からアウディイフカを攻撃しているロシア軍ですが、ウクライナ軍無人機の攻撃により部隊の集結さえままならない状況で、トンネル掘削により前進を試みているとも言われ、ウクライナ軍は今なお市街地へロシア軍の浸透を許していない状況とのこと。

 アウディイフカは三方向から包囲されているものの、ウクライナ軍が戦闘を継続できる背景には補給路の維持があり、ロシア軍が今後数週間攻撃した場合でもウクライナ軍の補給路を遮断できる位置には展開していない為、戦車等による無理な攻撃も道が使えない為阻まれている、アウディイフカをウクライナ軍が春まで保持できる可能性が高いとのこと。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 無計画に市街地へとつにゅうするとどうなるかはチェチェンで学んだと思うのですが。自衛隊でさえ装甲車両と連携して訓練している。

 ロシア軍はアウディイフカ南部から住宅街への浸透準備を進めている、ISWアメリカ戦争研究所1月25日の戦況報告によれば、ロシア軍はアウディイフカ包囲に失敗したため、南部住宅地を街区ごとに一軒一軒住宅を制圧する方式に切替えつつある兆候がみられ、南部スポルティヴナ通に進出しているとのこと。数名単位の浸透攻撃は発見されにくい。

 ISWが想定する中で、危惧されるのは2023年春にロシア軍がバフムトにおいて民間軍事会社ワグネルに実施させたような、軽歩兵主体のバンザイ突撃により毎日大隊規模の損耗を容認し数週間波状攻撃を加えることで、数個師団規模の人員が失われる事になりますが、ウクライナ軍弾薬より多人数を押し付ける事でアウディイフカを占領してしまうことです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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